クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusただいま鑑賞中なのですが、皆様がオススメする理由が分かりましたです。あんな猪首で背中に筋肉もりあげてるイカツイおっさん(失礼!)が純情な乙女の如くモジモジソワソワしてたらそりゃみてる方もキュンキュン来ますわ🩷 https://t.co/nML0COmunI
2023年05月09日 04:21
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus今一度確認しておきたいのですが、ヴィジャイ・セードゥパティさんって『マスター 先生が来る!』のバワーニですよね? それが『’96』の純情可憐男子?はあ~~~~~そりゃ各種演技賞もぎとるわ。あんなに目の綺麗な人とは『マスター』では分からなかったなあ~。撮影も演出も上手いのね。
2023年05月09日 18:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusそれにしてもあの「右手(めて)にマチェーテ左手(ゆんで)にアクス」で鍛えあげたようなお体は隠しようもないので、日々重い得物ぶん回してたのには違いないけどそれ実はゴツいレンズのカメラだったんですよ、鉈でも斧でもないですよ、と観客を説得したかったんでしょうか、あの冒頭の撮影シーン
2023年05月09日 18:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusその後は彼、ラームの職業が写真家である事が物語に反映されてないという感じを受けたんですが、彼の性格や行動を説明するのには有益な設定なのかもしれない。ただ見るだけで、被写体である相手には一定の距離を保って接するしかないもんね、写真家は。彼の生き方そのものなのかも。以下ネタバレ
2023年05月09日 18:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusこれはまたインドと日本の社会の違いをハッキリと認識させられた映画でした。これ『オレンジ』にも出てきたんだけど、男性の Virgin が別に恥ずかしい事じゃないんだよね。まあさすがに40男は打ち明けるのを躊躇してたけど、でもそこまで恥じ入っていた訳じゃない。むしろ神に身を捧げたと誇ってた
2023年05月09日 18:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusもちろん本当は「愛する人との結婚」でしか彼がそれを望まなかったということで、私はそこにぐっときました。男性の性欲を満たすための情報垂れ流しの日本で暮らしていると、そういう潔癖で清廉な男性が眩しく思えるわ。性欲を我慢するんじゃなくて厳しく律しているのよ。立派だわよ。美しいわよ
2023年05月09日 18:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus愛し合う二人が最終的に行き着く先は、かつては結婚だった。それが「結ばれる」という事だったから。でもそれがセックスを示す言葉になった時、恋愛の到達点が単なる「行為」になってしまった。かつては艱難辛苦を乗り越えた先にあるゴールのはずだったものが、今や見る影もない凋落ぶりである。
2023年05月09日 18:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusそういう……昔の小説をたくさん読んできた人間にとっての漠然とした不満とか悲哀等を汲み取ってくれたのが『’96』なんだと思う。日本では踏みにじられてしまった愛する人との最初の体験を大切にしたいという素朴な思い、それをラームが大事に守っていてくれたから。それを納得させてくれたから。
2023年05月09日 18:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus例えば後から思うツッコミ所はいろいろある訳です。なんで手紙書かなかったのーとか、電話すれば良かったじゃないーとか。でも映画見てるとそんな事は思わない。何故ならラームの恋心は強すぎて、ジャーヌに迂闊に近づくだけで死んでしまいそうになるのが分かるから。心臓が爆発しそうなんだもの
2023年05月09日 18:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusその他に身分の関係もあったと映画では語られていたので社会的な状況でがんじがらめになってて言い出せないというのもあったのでしょう。その10代の時の恋心をそのままの状態で20年持ち続けてるというのがこの映画の凄い所というか、日本とインドの違う所なんですよね。日本だったら絶対歪んでる。
2023年05月09日 18:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusまあインドでも珍しいのかもしれないけれど。でも戒律が機能している世界らしくて、女子大生に囲まれても普段と全く変わらない男性というのは見ていて清々しいですね。日本だと思考停止したり鼻の下伸ばしたり冷や汗かいたり妄想激しくしたりと挙動不審になる男性の反応がいちいち細かくウザイから
2023年05月09日 18:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusそういう巌の如きラーム(くどいですが『マスター』のバワーニ)が、10代の少年そのままにソワソワしたり目を合わせられなかったりするのが強烈に可愛い。ここ、萌えポイントですね♪ でも大事なのはそれがセックスが目的ではない点なんですよ。それが恋愛の最終到達地ではないの。そこがいいのよ
2023年05月09日 18:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus彼は彼女にその身をもう捧げてしまっているので、何も求めないんです。彼女の命に従うだけ。もしも彼女が望んだならばベッドインも厭わなかったでしょうが、そうではなかったので、その状況もあっさり受け入れた。彼にとっては彼女がそのままでいる事が重要なので、何ひとつ壊したくないのです。
2023年05月09日 18:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusそれでラームは幸せなのかって?おお、幸せですとも、断言しますぜ、あたしゃ。だってラームと同じような人、いっぱい知ってるもん(女性だけど)。この週末に大阪コミコン行って推しに会ってサインや写真撮影して貰った人、皆そうよ。つまりジャーヌはラームにとって「推し」なのよ。
2023年05月09日 18:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus大阪コミコン勢で私が親しいのはマッツ・ミケルセンファンだけど、彼女達の言動、ラームにそのまま通じるわよ? 僅か数分の邂逅に舞い上がり、我を忘れ、それでも思いを伝えようと不器用に振る舞い、記念グッズを得れば胸に抱きしめ、家に帰ったら大事にしまってるわ。至高の愛に触れたんだもの。
2023年05月09日 18:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus肉体的接触を必要としない、精神的な愛の発露って大体こういう感じなんじゃないでしょうか。まあ男性と女性では身体構造が違いますので全く同じとは言いませんが、でも要するに「敢えて相手とのセックスを望まないまま愛し続ける関係」でしょ、「推し」への愛って。イデアへ注ぐ愛なのよ。
2023年05月09日 18:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusだから「推し」が二次元でも何の問題もないわけ。はい、思い出しましょう、ラームの職業は写真家でした。三次元を二次元に変換して写しとるのが仕事。彼自身がジャーヌの写真を撮ることはなかったけれど、必要なかったのでしょう。その姿がくっきりと心に焼き付いているから。それが彼の神殿。
2023年05月09日 18:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusひそやかにしまいこみ、折に触れては取り出し、慈しむ。それがラームの推し活。今回の同窓会は、だから本当にコミコンみたいなものだった。ジャーヌなんか実際スターの如く遠い地から飛行機でやってきたんだし。一晩夢のようなひとときを過ごしたら、あとはまたその思いをそっとしまいこむ……。
2023年05月09日 18:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus本来それだけで良かったのよね、たぶん。でも推しも生身で、積もる話もあったからさ……。運命の恋なのに、この世では結ばれない定め。そういう風に受け入れるしかないのでしょう。大丈夫、そこはインドだ、400年後に転生すればなんとかなる!(←『マガディーラ』じゃないって)。
2023年05月09日 18:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusそっか、『'96』のラームとジャーヌって要するにラーマとシータなのか。ふーん。だからラームは長いことシータと離ればなれになるんだな。『RRR』でもそうだもんね。最終的にはラーマが迎えに来るけど……娘にシータとかジャーナキー(ジャーヌ)って名付ける親ってどういうつもりなんかね?
2023年05月09日 20:07