クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus#RRR 映画って初見時の印象が強くって、字幕で「ジェニー、言葉が分かりません」と読んだのをそのまま受け取って、そうかアクタル英語が分からないんだ、残念だなあとずっと思っていた。でも今日気づいた、あれは文字通りの意味じゃない。アクタルそう言ってジェニーの求愛をやんわり拒絶したんだ
2023年05月17日 00:35
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus今まではジェニーの言葉が抽象的過ぎるから、例えば「腹が減った」とおなかを撫でるような具体的なジェスチャーを伴わない内容のため彼には理解できないんだと思ってた。でも違う。アクタル、流暢な会話はできなくても英語を聞いてかなりの部分を理解する事はできるのだ。
2023年05月17日 00:35
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusそれなのにジェニーが思いを打ち明けた時だけ彼は「言葉が分かりません」と言った。彼女が廊下でロバートの態度について謝罪した時には話を理解した上で答えていたのに。アクタルはジェニーの言葉が分からなかったのではない。その思いを知っても受け入れられない事を遠回しに伝えて来たのだろう
2023年05月17日 07:51
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusそう考えた方がその後のジェニーの態度が説明しやすいのだ。アクタルの返答を受けた彼女は言葉を失い、しばし項垂れていた。単に言葉が通じなくて残念と思ったにしては傷心の度合いが強すぎる。唐突に「腹が減りました」というアクタルの言葉を受けて部屋を出るのも気まずさから逃げるためでは?
2023年05月17日 07:51
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusすると新たな疑問が生じる。アクタルは何故ジェニーの思いを受け入れなかったのか。彼も彼女のことが好きだったはずなのに?恐らく好きだからこそ、これ以上彼女を巻き込みたくなかったのだ。思いがけなく念願のスコット邸偵察が叶ったものの、彼女を利用したようで彼はきっと心苦しかったのだ。
2023年05月17日 08:54
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusビームは森で捕まえた虎にさえ「利用するのを許せ」と言って泣く男である。女性の好意につけ込んで利用するなどとてもできない。状況がそれを可能にしたとしても、そっちの方が安易な方法であると分かってたとしても、人の好意を利用するような卑怯な真似は絶対にやらない。それがビームだと思う。
2023年05月17日 08:54
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusだからジェニーの気持ちが単なる好意以上のものだと気づいても、彼にはそれを拒否するしか術はなかった。後にビームがスコット邸に襲撃を仕掛けた時、ジェニーにはその事が分かったんだと思う。彼は自分に取り入る事もできたのに、敢えてそれをしなかった。この時に自分が傷つかなくて済むように
2023年05月17日 09:55
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus騒ぎの渦中にアクタル(彼女にとってはまだその名前)に出くわした際、ジェニーは彼に嫌悪感を示さず、大きな目でただじっと見つめていた。実はそこにずっと違和感があったのだ。女性なら普通、自分が招いた相手が翌々日に襲撃に来たら利用されたと思って拒否感露わにするだろうに、違ったから。
2023年05月17日 09:55
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusそれがジェニーがアクタルが「言葉が分かりません」と言って身を引いた理由に気づいたからだとすると納得できる。彼女はそれを目で訴え、振り上げた腕を寸止めで抑えブルブルさせながらアクタルも理解した。実はここでも二人は問題なく意思疎通できているのである。心はとっくに通じ合っていたのだ
2023年05月17日 09:55
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusそう、「言葉が分かりません」が嘘だったとすれば、彼がラーマの脱獄計画を練る際ジェニーとの言葉の壁をどう乗り越えたかという謎も容易に解けてしまう。元々壁等なかったのだ。そしてこの時ビームは彼女をためらわずに「利用」している。ラーマ救出のためならば、彼はどんな事でもするのである。
2023年05月17日 09:55