4月の読書メーター
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食から描くインド――近現代の社会変容とアイデンティティ食から描くインド――近現代の社会変容とアイデンティティ感想
映画『RRR』の舞台である植民地時代のインド在住の英国人女性(メムサーヒブ)達の事にも触れられていて面白かった。彼女達は料理人を使うのが基本。そのために料理書をよく読んだ、と。バターは高温多湿のインドでは作れず発酵バターが主とか、カレー粉はいちいちスパイスを挽くのを面倒がった英国人が開発したとか、今インドのどこそこ料理というのはナショナリズムが台頭してきてからの最近のものだとか。ヒンズー教徒にはベジタリアンが多いがムスリムは比較的肉を食べる等、食と宗教やカーストが密接に結びついているというのも興味深い。
読了日:04月25日 著者:

 

シナモンとガンパウダー (創元推理文庫 Mフ 40-1)シナモンとガンパウダー (創元推理文庫 Mフ 40-1)感想
本書を読めば大英帝国が東インド会社を隠れ蓑にインドと中国で何をやったかよく分かります。登場人物にキットゥールという女性がいて、その名前が土地名として『RRR』のエンディングに出てくるので調べたら、”キットゥール・チェンナンマは、インドのカルナータカ州にあったかつての王国キットゥールの女王。1824年、同国の独立を維持するために、イギリス東インド会社に対する武装抵抗運動を主導した”そう。現実にはその後捕虜となって死亡した彼女だけど、小説の中では実は逃げおおせていたという設定だったのかな?いろいろ面白かった。
読了日:04月26日 著者:イーライ・ブラウン
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