#Rラージクマール 『ドラゴンボール』の悟空がすぐに結婚せず、青年期に誰かに猛烈な片思いをしたならこんな感じだったかも。無邪気なんだけど、自分は誰よりも強いという自覚はしっかり持ってるのが主人公のR、すなわちロミオ君。素朴で可愛い♪ 演じたシャーヒド・カプールは今年43才だって。
 
うえっ?! と思って調べたら、映画は2013年でした。うん、それなら納得だわ。とはいえ30代にもとても見えなかったから童顔なのね。ちなみに面白いけれど垢抜けてないというこの映画の印象も、10年前に当時最先端の流行を取り入れてたからだと思うと納得。そう考えると……やっぱり洗練されてないわ 
 
まあ深く考えずにその場で楽しめればそれでヨシというスタイルで作られている作品なんだと思います。それこそ東映まんがまつりで上映されるための『ドラゴンボール』映画みたいな。ただインドだし、対象は20代の男性らしいのでそれなりにマフィアやら裏商売やら絡んできます。どこまでも東映だな。 
 
日本と違うのは、女性を手に入れるやり方が「結婚」という点ですね。日本の映画なら恋人同士はとっくに結ばれるだろうし、悪党側にはチャンスがあればさっさと手込めにしてるだろうという状況で、「結婚するまでおあずけ」というしきたりが機能している。それが「結婚」を賭けて戦う理由になるのよ 
 
まあ「結婚」には敵同士が姻戚になる事で手を結ぶという側面もあるわけですが。それでも結婚を決意するに至るには恋心が存在してるんですよ。10年前とはいえ、現代が舞台で。そういう所が日本や韓国、欧米諸国とは違うなと。またそこがインド映画の面白い所でもあるんですけどね♪ 
 
この映画、全体的にムスリム社会が舞台なんだと思うんですよ。登場人物の服装とか習慣とか見てるとワリとそうなので。ワリと、というのは悪の下っ端の兄ちゃん達は他の国のチンピラとそう違わないカッコしてるから。 とにかく、主役のシャーヒドさんがムスリムだそうなので、それでなのかもしれません