7月の読書メーター
読んだ本の数:16
読んだページ数:2201
ナイス数:33

潔白の法則 リンカーン弁護士(上) (講談社文庫)潔白の法則 リンカーン弁護士(上) (講談社文庫)感想
受難続きのミッキーの人生の中でも極めつけの事態。今までにかった恨みのツケをまとめて払わされている感じだが、ファミリー総出で彼を援護するのが心強い。ボッシュも出てきて、相変わらず鋭い観察眼と丹念な調査で解決の糸口を見出すシーンにニヤリとする。法廷のシーンでは判事と検察官それぞれのキャラクターが生き生きと描かれていて、どんな顔でどんな声を張り上げてるのか想像できそうだった。しかしここに出てくる拘置所の食事はあまりにひどい。栄養バランス等何も考えられてない。毎食食べてもミッキーがやせ細る描写が出てきたが充分納得
読了日:07月28日 著者:マイクル・コナリー


潔白の法則 リンカーン弁護士(下) (講談社文庫)潔白の法則 リンカーン弁護士(下) (講談社文庫)感想
訳文に少々気になる所があった。2箇所程「延々と」ではなく「永遠の」時間と書かれていたり、「無理筋」「あちゃー」という言葉を入れてくるなど、新しいな、と。また。原文がどうなってるのか分からないが、読んでて混乱する文章があった。検察官と判事の対話で出てくる「弁護人」がそれだ。文脈的には検察官に呼びかけているはずなのだが、通常は「ミズ・バーグ」と呼んでいるのだ。「弁護人」といえば弁護側を指すものとばかり思っていたが、検察側に対しても「弁護人」という呼びかけをするのだろうか? そうでなければ分の意味がとれないが…
読了日:07月28日 著者:マイクル・コナリー

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6月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1999
ナイス数:32 

 


囚われのスナイパー(上) (扶桑社BOOKSミステリー)囚われのスナイパー(上) (扶桑社BOOKSミステリー)感想
老いてからが本領の主人公、ボブ・リー・スワガー、御年74才、身体に故障と怪我の後遺症をかかえつつ、それでも冴えた双眸が曇ることはない。今回彼を狙うのは研ぎ澄まされた舌鋒。いや、銃で狙われる方がよっぽどかわしやすいんじゃない、それ?! 思いも寄らぬ展開にボブ・リーだけでなく読者も目を白黒。何しろこの攻撃相手が一筋縄ではいかない。前作『ベイジル~』で突如噴出された悪趣味に近いユーモアが「敵陣」を描写する章ではいかんなく発揮されていて、ここ笑っていいんだよね?と自問自答しながらプププと笑ってしまったりする。
読了日:06月26日 著者:スティーヴン・ハンター
囚われのスナイパー(下) (扶桑社BOOKSミステリー)囚われのスナイパー(下) (扶桑社BOOKSミステリー)感想
上巻ではバラバラに動いていた登場人物が下巻で一堂に会し、物語は一気に盛り上がる。相変わらず脇役達が生き生きとしていて面白い。某ご一家ね、絶対その国の出身だと思ったわよ。『イースタン・プロミス』に出てくるのと同じイメージだったからさ。この作品は本書では言及されないが、第一章のタイトルが「モルドール」だったりして、結構映画ネタが仕込まれてて楽しい。ボブもそうだが、軍で技量を磨いたのに民間ではそれが生かせない人達が出てくる。そして彼らはもはや金払いのいい裏稼業につくことを悪い事だとは思っていない。世の中の流れだ
読了日:06月26日 著者:スティーヴン・ハンター

 

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