いつもの 午後の散歩の とちゅう
ふいに 立ち止まり
桜の木を 見上げているママくん
ひらりひらり 風に吹かれて
舞い降りてくる うす桃色の 花びらたち
あの日の つなみや災害に 遭ってしまった
たくさんの ひとの いのちのよう
かけがえのない ひとつひとつの いのちが
きらり 陽のひかりに 照らされて 散っていくようで
かなしいね と つぶやいた ママくん
そうだね・・・
そうだけどね・・・
いっしょに 生きていた日々の たいせつな人の笑顔は
こころの中で ずっとずっと 生き続けるから
ずっとずっと かわらずに いちばんの宝物 だから
ざらざらした ボクたちの この悲しみは
胸の奥に しまいこんでさ
また この国に 生まれたい
そう おもってもらえるように
ボクたちは ただ まっすぐに 力強く歩いてゆこう
NEO