空はどこまでも 青く まぶしい
白い雲はゆるやかに 流れている
また 今年も夏がやって来た
だけど・・・
同じ夏は 来ないんだね
隣の ラブちゃん 病気なんだ
もう 治らないから 好きなもの食べさせて
お医者さんが 言ったんだって
好きなものは 元気いっぱいなとき 食べたいよ
ねっ ラブちゃん
ボクたちの 運命って 誰が決めるんだろう
ラブちゃんには もう治らないこと おしえてないって
オカサン 悲しい気持ちを閉じ込めて 明るい声で 話してた
でも ラブちゃんはもう 気づいてるんだ
気づいてない ふりを しているだけ
ラブちゃんのオカサンが これ以上 つらくならないように
ボクには してあげられることが なにもない
いつもより ゆっくり ゆっくり いっしょに散歩するだけ
それから
神社のところを 通るとき
奇蹟が起こりますように 神様にお願いするだけ
ラブちゃん ちょっと やせちゃったけど
自慢のゴールドの毛は ふさふさで
やさしい瞳は いまも きらきらしてる
まだまだまだ まだまだまだ
ずっとずっとずっと ずっとずっと ずーっと
いっしょに散歩しようね
夏が終わって 秋と冬と春が来て 来年の夏が来ても
ずっとずっとずっと ずっとずっと ずーっと ね