風の強い日
風にむかって
きみは 耳をゆらして 軽やかに歩く
ときどき 小さくジャンプして マンホールをよけながら
その耳には
どんな うたが 聴こえているのだろう
きみの まいにちには
腹がたって かなしくて しかたない だとか
やっぱり カルティエの うで時計が ほしい だとか
あのとき 「 ごめんね ありがと 」 をつたえていたなら だとか
そういう めそめそや 物への欲望がない
そして きみの仲間たちや きみは
曇りのない目で すべてのものを 見る
どんなときでも
あんまり きみが 愉しそうだから
一度 きみになって きみを 生きてみたくなる
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