北風が ひゅうひゅう いっている中で ボクたちは
いそぎ足で散歩したり 走ったり たくさん あそんで 家に帰った
玄関のドアを 開けたとたん
りんごの あまい匂いが シャワーのように ボクにふりそそいできた
ママくんは のんきに はな歌まじりで 着がえをしている
ボクは 匂いのする場所の方に 向かった
いつもは 食べるものは キッチンにおいてあるのに
きょうは 洗濯機をおいてある場所に ちょこんと おいてあった
そっかー ママくんは ボクをおどろかせようと してるんだ
それなら ボクは 気づかないふり しておこう
ボクとママくんは りんごの中で おうりんが いちばん好き
胸がきゅ~んとした ことし はじめての おうりん きゃっほ~
紙の袋を ぐるぐる まいて ぴちっと閉じてあるけど
そばかすポチポチの あいらしい おうりんが入っているのがわかる
もうすぐ ママくんが こっちに来る前に ここを はなれていよう
そして
「おうりん いっしょに たべよっかー」 と いってきたら
ボクは 目がまわるくらい うれしい うれしい を くりかえすんだ
どうしよう うまくできるかな ・・・
だいじょうぶ! ふつうにしていれば ボクのしっぽは かってに
うれしい を ずっとずっと くりかえすんだった
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