贅沢 っていう 時間があるとしたら
それは いま だよね
しあわせ っていう 空間があるとしたら
それは ここ だよね
ボクたちは 出会うまえには ありえないくらいの
努力を おたがいにして
ここに たどりついたんだ
なんといっても ママくんは ワンコが こわかったんだ
小学1年の帰り道 大きいワンコにストーカーされちゃってからね
あそぼうって いってたとおもうんだけどね そのワンコは
それいらいママくんは 小さくて かわいいワンコでも
見かけたら そおーっと にげ出してしまってたんだって
そうぞうしただけで くすくす なんだけどね ボク
だけど ある日 ボクに出会ってしまったんだよね
なぜ ボクだったんだろう と
ときどき ふと 考えることがある
「なぜって そんなの自分でも わからないけど
きみをはじめて見たとき
なにか コツンと こころを打たれたから」
と ママくんは言う
いっしょに暮らしはじめて 4ヶ月くらい
ボクたちには
山とつまれた なんだいが 次から次とやってきた
それを ひとつ ひとつ クリアしていったんだ
いまなら 笑い話にしか ならないような 毎日
ボクと ママくんは しんけん そのもの だったよね
ボクたちは いっしょにいて 居心地のいい空間を
手さぐりしながら 時間をかけて
こつこつと つくりあげて いったんだ