そろそろ つぎの手を
かんがえないと いけないみたいなんだ
さむい あきとふゆは
あんがい うまくいった
ベランダに出たいときは
まどを トントン たたいてねっておしえられたから
じょうずにトントンした それで おやつを もらえたんだ
だからね
ベランダに出たり 入ったり
出るときも トントン
入りたいときも トントン
おやつほしくなったら なんども 出たり 入ったり
トントン トントン トントン
それって ずるいんじゃい?とか
ちょっと うるさいんですけど って
あとから いわれたって
ボクには こまかいことは ちんぷんかんぷんだからさ
ドアを右手で トントン うまくできたら おやつ!
シンプルな おやくそくルールだもんね
はるになって おひさまポカポカになったら
まどは あきっぱなし (ちぇっ!)
トントンが つかえなくなっちゃって
あーあ とためいきついてた ある日
あたらしい ルールが ふらっとやってきたんだ
へやのドアから 顔だけだして
ボクのこと 呼んでー って のぞいてみたら
よくわかんないけど げらげら げらげら 大笑い
そんなに おもしろいんだったら
ごほうび ちょうだいと おすわりしてみた
そしたらさ いきおいかもしれないけど もらえちゃった
よし!
ひらめいたボクは あたらしいルールに するぞってがんばった
せんめんじょから ちょこんと 顔だけでのぞいたり
たたみのへやから からだはんぶんだけで のぞいたり
きっちんのかどから みつけてもらえるまで のぞいてみたり
もう どこからだって こそっと のぞきまくったんだ
かせいふは見た! みたいだねって
おもいきり わらわれたけど
かせいふさんでも おてつだいさんでも
ボクは なんにでもなるよ
だって おやつをもらえる あたらしいルールのためだもんね
そんなふうにして
ボクのあたらしいルールづくりは せいこうしたんだけどさ
そろそろ つぎのルールをみつけないと
おなじ手じゃ まんねりっぽいんだよね
おまけに あちちの夏だから
あたまの中だらりんこの ママくん
ますます はんのう わるいしね
もうこうなったら おほしさまに おねがいしちゃお
ボクの たったひとつのおねがい かなえてください
**もれなく おやつもらえる あたらしいルール みつかりますように**
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