肥満・メタボが記憶力を低下させる。
というのを前回お話しさせていただきました。
肥満は記憶力を低下させる、というと、
記憶力の低下=脳を委縮
を連想するので、
その部分に関して言えば、私自身、納得のいくところかと思います。
肥満が脳の委縮というのは、
米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の神経学者・Paul Thompson氏が70代の被験者94名の脳を5年間にわたって調査したところ、肥満の人は標準体型の人に比べて脳細胞が明らかに小さいという研究結果が出たそうなんです。
ここからが具体的でわかりやすいのですが、
肥満の人は16年分、
肥満気味の人は8年分、
標準体型の人に比べて老化が進んでいる。
え~!(`´)
老化~。。^^;
さらに、
肥満の人は8%、
肥満気味の人は4%、
標準体型の脳細胞に比べて小さい、
ということが明らかになったとのこと。
特に、意思決定や記憶をつかさどる前頭部や側頭部での脳の萎縮が顕著だそうだから驚きです。
そして、
脳の委縮といえば何を想像するか?
アルツハイマー型認知症です。
それも、脳の委縮によって著しく記憶力の低下が進行していきます。
と思っていたら、興味深い報告がありました。
『60代を対象とした8年におよぶ最新の研究から、肥満体の被験者では、大脳辺縁系の一部である海馬が1年で2%近く収縮していることが明らかになった。
その収縮率はアルツハイマー病に匹敵する。』
2014年11月、米首都ワシントンD.C.で開かれた北米神経科学学会の記者会見で研究結果が発表されたものです。
まだ、
肥満と脳の萎縮との詳しい因果関係については明らかになっていませんが、この研究結果は肥満と脳の老化との何らかの関連を示すものとして注目されているようです。
そういった話を聞いてしまうと、肥満はぜひ解消したいですね。
まずは日々のちょっとした心掛け、食事・運動。
出来るところから少しずつですね。