健康原因によって、
従業員の生産性が低下する。
これを、
プレゼンティーイズム
(Presenteeism)
という言葉で表せます。
詳しくは、
従業員が病気や体調不良などで
仕事に集中できない状態にも関わらず
それでも出社し、
生産性に損失を与える状態を指します。
簡単に言うと、
体調不良のまま出社して
生産性が低下する
という問題を
プレゼンティーイズムといいます。
日本語では、
疾病就業と訳されます。
体調不良なのに、
休むとまわりに迷惑がかかるかも
休むと何を言われるか、わからない
昨晩飲み過ぎたので、とは言えない
多少体調悪くても持ちこたえよう
花粉症なんかで休んでいられない
など、
さまざまな理由で
無理して出勤するケースがあります。
思い当たる節、ありますよね
結果、
仕事に集中できなかった
今日は凡ミスが多かったな。。
休憩の際に休憩室でけっこう横になった。。
という1日になってしまった、
無理して出社したことによって、
会社に損害を与えること、
これを
アブセンティーイズム
(Absenteeism:常習的欠勤)
と呼びますが、
この言葉に
「Present=出席している」
を組み合わせてつくられた造語が、
プレゼンティーイズムです。
ちょっとした風邪
睡眠不足、
花粉症などで頭がぼんやり、
そのまま、
オフィスワークや会議をしたり、
商談に臨んでも、
思うような結果は残せません。
しかし、
欠勤ではないので周囲は、
生産性の低下に
なかなか気付かない、
というのが実情です。
ここに光を当てるのが、
プレゼンティーイズムです。
アメリカでは
プレゼンティーイズムで
年間1,500億ドル(約15兆円)
に上る損失
が出ているという試算もあります。
とんでも損失額です
ちなみにこれが1000億ドルなので、
この1.5倍が1500億ドルですね。。
プレゼンティーイズムによる
生産性の低下は、
アブセンティーイズムの3倍にも上る
という報告もされていますので、
簡単に言うと、
欠勤よりも始末が悪い
ということにも捉えられるわけです。
「勤勉は美徳」
という風潮が根強い企業風土の日本では、
プレゼンティーイズムの弊害は、
アメリカよりも深刻であるという可能性もあります。
「休めない」
また、話は違ってきますが、
「有給休暇が取りづらい」というのも、
大手企業は改善されてきていますが、
中小企業には、
まだまだそういった問題もあります。
厚生労働省が2015年に行った調査に、
有給休暇の取得率が48.7%と
5割を下回っていることが発表されています。
そのためアンケートではまず
「有給休暇を取得しづらい理由」
について質問したところ、
「職場に休める空気がないから」
が33.6%で1位という結果に。。
想像つきましたね
それを整備されてから、
健康経営に取り組んでいく、
これが望ましい順番です