脂質、糖質、タンパク質。
ビタミン、ミネラル。。
栄養素をバランスよく摂ることが、
健康な体を作るためには大切です
それをよくアドバイスしています
ところが、
その栄養学はまったく通用しない
人たちがいます
それで健康なので、
まったくもって興味深いです
環境や食生活によっては必ずそうとは
限らない、ということを伝統的な食習慣
をもって証明している人たちです。
パプアニューギニアの人たちです。
パプアニューギニアの原住民は、芋類しか食べていません。
タロイモやサツマイモを主食としており、
普段、いっさい肉類を食べないです。
「一汁三菜」
「マゴワヤサシイ」
「栄養バランスのよい食事」どころか、
「食べるのは主食だけ」
「炭水化物だけ」
という具合です。
たまの冠婚葬祭で豚肉を食べるそう
ですが、決まって何人かの子どもが、
おなかがパンパンに腫れてしまう
病気にかかるとのこと。
ピックベル症候群といい、
普段は低たんぱく、低脂肪状態のところへ
いきなり高たんぱく、高脂質の食事を
とったために腸内で毒素を生む菌が急増
「糖質過多」状態なのに健康そのもので、
筋骨隆々、標高2500メートルでの生活。
なぜ、炭水化物ばかり食べているのに、
丈夫な体を維持できるのか?
「腸内細菌」が答えでした。
腸内細菌の種類そのものが特有なものであったわけでなく、
同じ種類であっても、備わっている能力が別物ということでした。
腸内細菌の世界的権威、
辨野義己先生の現地調査によると、
こうです。
”大腸内の主な気相(ガス成分)は窒素ガスで、全体の50%を占めています。その窒素を原料として、エネルギーや筋肉組織の材料となるアミノ酸を作り出す腸内細菌が、パプアニューギニアの高地人の便に多く見つかった。”
彼らの腸内細菌は、「芋ばかり」という食生活でも体が生き抜けるよう、窒素からアミノ酸を合成する能力を身につけた、ということが言えます。
そのため、
一般的には必要不可欠とされるタンパク質や脂質をとらなくても、丈夫な体になれる、ということです。
パプアニューギニアの高地人たちの腸内細菌は、強いられた食生活に適応するために、特別な能力を持つようになりました。
これはパプアニューギニアの方々が
身につけた能力であり、
日本人には真似が出来ないものですが、
日本人には日本人に合った『食』
というのがあり、それは
日本古来の発酵食品を含めた「和食」
と言えるでしょう
それによって日本人は腸内細菌を育て、
強靭な体を作ってきたのです
日本人に合った食習慣を、
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また、スポーツ栄養セミナーでは
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