大人になると、
消化器の病気になりやすい
消化器とは、
食道,胃,小腸・大腸,肝臓,
脾臓,胆道,膵臓,肛門という
領域です
このブログでも、
食べ過ぎたり、肉ばかり食べると、
体にとって良くないですよーと
お伝えしています
まず、
消化物が長い時間とどまる大腸では、
病気になりやすいのです。
現に日本では死因のランキングトップに
悪性新生物、いわゆるガンがあり、
ガンの中でも女性は、
大腸ガンが死因の第1位になっています。
男性もガンでの死因の第3位に大腸ガンが
入ってしまっています。
一方、
小腸はと言うと、
分解と消化吸収の場所、食物が通過する、
つまり、消化物のとどまる時間が短い、
(2~4時間)という理由と、
小腸は免疫機能が高いために、
病気になりにくいのです。
その小腸は、
「十二指腸」…胃につながっている、
「空腸」…十二指腸からつながる、
「回腸」…そして大腸に接続する
の、3つのパーツに分けられます。
胃で消化された物が
最初に通過するのは十二指腸であり、
消化吸収では最も重要な器官です。
■十二指腸は、
●膵臓から膵液が分泌、
三大栄養素の糖質、脂質、タンパク質を分解する消化液です。
・糖質…単糖(ブドウ糖、果糖)にまで分解
・脂質…グリセリンと脂肪酸にまで分解
・タンパク質…アミノ酸にまで分解
●胆嚢から胆汁が分泌、
脂肪の乳化を行い、消化酵素の働き(吸収)を助けます。
食べ物がこれら膵液と胆汁の消化液と
混ぜ合わされることにより、
酸性から中和された食べ物は、
空腸へ送り込まれます。
■次の空腸では「腸液」を分泌し、
さらに食べたものを消化(最終消化)、
ビタミンや脂肪、タンパク質を吸収。
■次に回腸へと送られ、
ここでビタミンB12と胆汁酸
(再吸収され肝臓に戻される…腸肝循環)
を吸収します。
また、
回腸は免疫の働きを担う場所でもあります。
※空腸と回腸には明確な境界がなく
前半部分(2/5)を空腸、
後半部分(3/5)を回腸、
と呼んでいます。
小腸はどの部位も分解、「消化・吸収」が
主な働きです。
部位ごとに吸収する栄養素は異なる、
ということです。
なぜ、免疫機能が高いのか?
体に必要な栄養分を吸収しなければ
ならないため、
吸収してはいけないもの、すなわち、
感染症を起こすような有害菌、
毒性のある物質や有害な異物を
排除する必要があります。
また小腸には、口から侵入してきた病原細菌
から身を守る働きがあり、その仕組みが
「腸管免疫」ですね。
小腸には、
全身の約60~70%のリンパ球が集合、
全身の免疫細胞の約60~70%が作られ、
人体最大の免疫器官とされています。
最近の研究では、
小腸だけでなく、大腸にも免疫機能があり、
さらに大腸にすむ腸内細菌が免疫力と
大きく関係していることが分かっています。
腸内細菌、その数、
小腸には1兆個、
大腸には100~1000兆個。
人体の免疫器官でもある小腸と大腸。
きちんと機能していただくためにも、
食べ過ぎに注意し、
便秘予防に留意したいですね
小腸、大腸の、腸管免疫のこと、
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