果汁のジュースというと、
製法によっての名称(品名)、
原材料名での区分・種類がありますよね
果汁、
濃縮果汁、
濃縮還元、
ストレート。。
どうせ、
果汁のジュースを飲むのなら、
より身体に良いものを選びたい。。
やっぱり、
100%ジュースを選ぶかと思いますが、
それにも種類があります。
濃縮還元とストレートのジュース。
濃縮還元とは、どんなもの?
まず、
果物をすり潰して果汁の水分を飛ばし、
4〜6倍まで濃縮されます。
この段階の果汁が、
これが濃縮果汁という状態です。
その濃縮してペースト状になったものを冷凍保存し、
商品としてボトルに詰めるときに濃縮したペーストに再び水分を加え、
つまり希釈して薄めて、還元した製法で作られる飲み物が濃縮還元果汁となります。
濃縮還元することによって、
メリット、デメリットがあります。
濃縮還元の3大メリット
濃縮することによって、
ミックスジュースなど収穫時期が違う原材料の場合に保存がきく
様々な果物や野菜の100%ジュースを安価で一年中安定して供給できる
※原料となる野菜・果実は収穫した時期、地域、品種等による品質のばらつきがありますが、「濃縮還元」により、原料野菜・果実の品質のばらつきを少なくし、また還元する濃度を一定にすることにより、安定した品質の商品をご提供することが可能になります。
ジュースの水分が無くなることで軽くなり、オレンジなど海外からの輸入の際に輸送コストが安く抑えられる、
といったメリットがあります。
濃縮還元のデメリット
製造過程において、香りは無くなってしまいます。濃縮中にジュースの香気成分が飛んでしまうからです。
ですので、濃縮還元ジュースは香料によって香りをつけています。
ちなみに香料は、種類も非常に多いことから、成分表示(食品の裏表記です)においては、物質名を表記する代わりに、まとめて表示(一括表示)をしても良い、食品添加物になります。
また、
香料以外にも加糖する(砂糖やはちみつを加える)ことがJAS規格で認められています。ジュースの種類によって、2.5%以下か5.0%以下の加糖が可能です。
そして、果汁100%のはずなのに加糖されたジュースが完成します。
「濃縮還元果汁」の場合は、何も書かれていなければ果汁だけの甘さですが、加糖と表記されている場合は砂糖などが足されているのです。
酸化防止剤として、食品添加物、合成のビタミンC(V.C)を添加するケースもあります。
※濃縮還元することによって、多少なりとも栄養素が落ちるとも言われています。(メーカーによっては、栄養素はほとんど変わらないというところもあります)
ストレート果汁とは?
ストレート果汁は、野菜や果物を搾ったそのままのジュースのことです。
絞ってそのまま飲むので栄養もそのままというのは当然のことですよね。
100%ジュースでも、このストレートタイプがいちばん安心ではないでしょうか。
そして、
先ほどの濃縮還元が出来る前段階で出来るものが、濃縮果汁でした。
濃縮果汁とは?
この濃縮果汁が利用されるのは、
寒天ゼリーやグミ、炭酸飲料や、
その果汁の味を強く出したい時に、
加工した食品・飲料に使われることが多いです
寒天ゼリー。。
「濃縮マスカット果汁」との記載。
添加物等のコメントは省きます
「濃縮果汁(グレープ、りんご)」とある。
砂糖、果糖ブドウ糖液糖、その他添加物は、
同じくここでは、ノーコメント
ベリー系の味をしっかり出したいのでしょう。。
「濃縮果汁(グレープ、カシス、ストロベリー、ブルーベリー、ラズベリー、クランベリー)」と、怒涛のベリーラッシュ
他、成分はツッコミどころ満載ですが、
今回は濃縮果汁に集中
果汁という表記の場合
最後に果汁ですよね。
これは100%ではないジュースに使用されるケースが多いです。
そのため、食品添加物等で全体的に整えることがをします。
色を付ける(着色料・色素)などして見栄えを良くしたり、甘味を付けたり、炭酸や酸味を付けて刺激的な味にしたり、匂いを付けたりと、消費者が好むようなものに仕上げます。
安心安全から言うと、
いちばん、おすすめではないタイプのジュースです
その詳細については別投稿で記すこととします
自販機でいちばん多く売られているタイプですね
ジュースの表記としては、
「オレンジ」とだけ、書かれています。
まとめ
濃縮還元、ストレート、濃縮果汁、果汁とお話してきましたが、
安心して飲めるのは、やはり、
ストレートではないでしょうか。
もう一歩、より安全にということであれば、国産でしかも、農薬が使われていない果物から絞ったもの選ぶことが出来たら
まず100%ジュースを選び、
裏の成分表示を見てみることから始めたいですね