明日はバレンタインデー!
ヨーロッパのチョコレートは、日本のチョコレートより、ずっと、おいしかったりする。これは、ヨーロッパのチョコレートの多くが、カカオの豆から取れるココアバターの割合が多いためである。
日本のチョコレートの多くは、ココアバターの割合が低く、植物油脂を入れている。
ココアバターは、チョコレートの味の決め手となるものなので、これが少ないと、チョコレートらしい味わいも少なくなる。日本や、アジア諸国で、植物油脂入りのチョコレートが多いのは、いくつか理由があるようだ。
・ 口どけ、食べたときの感触、デザイン、形を重視したチョコレートを作るには、植物油脂が必要。
・ 日本やアジアでは、味よりも、めずらしさを求める消費者が多い。
・ 暑い夏に溶けにくいチョコレートを作るには植物油が必要。
・ アジア諸国には、植物油脂の生産国が多く、チョコレートに植物油脂の使用をやめると生産量が減ってしまう。
また、その植物油脂とは、紅花油、コーン油、ひまわり油、パーム油などを指し、トランス脂肪酸であり、大手メーカーは遺伝子組み換え原料の場合がある(環境保護団体グリーンピース調べ)。
トランス脂肪酸は油脂の加工や食品を調理する過程で生成され、油を高温で加熱する超過程でも、熱により生成される。
トランス脂肪酸を含むものとしては、マーガリン、ショートニング、マヨネーズや、特に女性が好むスナック類、スイーツなどにはほとんど使われてしまっている。
コンビニに毎日お世話になっているような人は要注意。
このようなトランス脂肪酸を常食化していると、どうなっていくか?
日常から多く摂ると、まず、血液中のLDLコレステロールが増加し、HDLコレステロールが減少することが示されている。そして、冠動脈疾患のリスクを高めることも示されている。
これは農林水産省のHPにも載っている、摂り過ぎによる健康への影響である。
本物のチョコレートはココアバターであるが、高価になるので植物油脂を混ぜる。原則的にはカカオマスとココアバターを混ぜてチョコレートを作るが、安価な植物油脂にすると儲けも大きくなるということだ。
■海外と国内の違い
最初にあるのが、いちばん原材料を多く含むものである。
●海外チョコレート「オーガニックピスタチオ・ローチョコレート」
「有機カカオマス、有機ココナッツシュガー、有機ココアバター、有機ピスタチオ、有機アーモンド、有機バニラパウダー」
●国内チョコレート「明治メルティーキッス」
「砂糖、植物油脂、カカオマス、全粉乳、ココアバター、脱脂粉乳、クリーミングパウダー、ココアバター/乳化剤、香料(一部に乳成分・大豆を含む)」
チョコ成分より砂糖、植物油脂が多い。スラッシュ以降は添加物。
海外チョコレートはチョコレート成分が多い。成分シンプル。
国内チョコレートの砂糖と植物油脂が多いパターン。種類いろいろ。
■EUのチョコレート法
ちなみに、チョコレートに植物油脂を入れていいかどうかは、国際論争がありました。ベルギー、オランダなど伝統的なチョコレートを大切にする国は、植物油脂を入れたものはチョコレートと認められないと主張。
日本を含め、アジア諸国などは、植物油脂を入れたものをチョコレートと呼んでいいと主張した。2003年7月に、この議論が終結し、植物油脂が5%以下は、チョコレートと呼べるようになった。
しかし、日本では、今でも、植物油脂が5%以上であっても、チョコレートとして販売されている。全国チョコレート業公正取引協議会によると、国内の基準を見直す予定はないそう。日本の菓子業界は、国際基準を無視しているとも言える。
日本人は知らないまま、海外ではチョコレートと呼べないものを、チョコレートと信じて食べ続けている、とも言える。
トランス脂肪酸、遺伝子組み換え、砂糖がいちばん多い、など日本のチョコレートは特に気になる成分いろいろ。
もしも、海外よりも日本のチョコレートが美味しいと感じているなら、砂糖中毒に片足突っ込んでいるかもしれない…😓
今は輸入チョコの種類も多く、体にも良いチョコを判別できるし、探す楽しみが増えた。
チョコレートを渡す大切な人が、健康を気にしている人であれば、成分表示は気にしたい。もらう人はくれぐれも食べ過ぎに注意、モテ過ぎの人は特に注意ですね💦😅☝️
ベストのレシピは知識である。
ファスティングマイスターの講座でも、こういったこと食の安全のことをお伝えしています☝️😊✨
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