(photo: 2004.8)

 

連載_幼児教育無償化の明日を思う_vol.4

(全7章)

 

4、首相の施政方針演説

 

平成31年1月の安倍首相の施政方針演説より、『教育無償化=我が国の持続的な成長にとって最大の課題は、少子高齢化です。

 

平成の30年間で、出生率は1.57から1.26まで落ち込み、逆に、高齢化率は10%から30%上昇しました。世界で最も速いスピードで、少子高齢化が進む我が国にあって、もはや、これまでの政策の延長線上では対応できない。

 

次元の異なる政策が必要です。

 

子どもを産みたい、育てたい。そう願う皆さんの希望を叶(かな)えることができれば、出生率は1.8まで押し上がります。

 

しかし、子どもたちの教育にかかる負担が、その大きな制約となってきました。

 

これを社会全体で分かち合うことで、子どもたちを生み、育てやすい日本へと、大きく転換していく。

 

そのことによって、「希望出生率1.8 」の実現を目指します。 

 

10月から3歳から5歳まですべての子どもたちの幼児教育を無償化します。

 

小学校・中学校 9年間の普通教育無償化以来、実に70年ぶりの大改革であります。

 

 

 

つづく

 

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今回の記事は、2019.2-3月、岳南朝日新聞に連載されました。

 

テーマ寄稿「教育」=『幼児教育無償化の明日を思う』

塩川寿平(元静岡県立大学教授・大中里こども園名誉園長・富士宮市野中東町在住)

 

 

(岳南朝日新聞の第1回目の掲載日:平成31年2月28日)

内容:①富士宮市議会11月定例会 ②毎年1兆円を使うことになる 

③幼児教育無償化の源流

 

(岳南朝日新聞の第2回目の掲載日:平成31年3月2日)

  内容:④首相の施政方針演説  ⑤施政方針演説と私

 

(岳南朝日新聞の第3回目の掲載日:平成31年3月3日〈完〉)