よくある質問②『どろんこ保育て何ですか?(その3)』
今回は、塩川寿平の著書『どろんこ保育(フレーベル館)』
の書評を紹介させていただきます。
書評を書いて下さったのは静岡大学名誉教授・大妻女子大学教授の下山田裕彦先生です。
この書評は『どろんこ保育って何ですか?』を理解するために大切な「大地保育とどろんこ保育の関係」について歴史的・社会的に書かれていますので紹介させていただきます。
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『どろんこ保育』の書評(日本保育学会会報 第140号)
「昭和28年(1953年)創立という野中保育園(現:野中こども園)の長い歴史を持つ『大地保育』で研究者として育った塩川寿平さんの仕事が
一冊の本にまとまりました。
『大地保育』は、太平洋戦争直後の【すべての国民の幸福を目指した】平和日本の再建を誓う高いモラルの農村文化から生まれました。
戦後の民主主義という哲学は、地域共同体の中で生き生きと輝いていました。
人々は、支えあって田畑を耕していました。
田植えも稲刈りも、大人も子どもも、一緒に働きました。
子育ての面を見ても、村のみんなで育てる高いモラルが満ちていました。
塩川寿平さんの『どろんこ保育』は、ムラ社会の田植えの中から生まれました。
内容は、泥遊びだけでなく、畑作り、野菜や草花の栽培、粘土造形、心理的な心の解放(カタルシス効果)の事例という保育内容で『土とかかわる保育のすべて』という広い視野から新しくとらえ直されています。
結びとして、保育文化としてのどろんこ保育という観点から、世界各国の『どろんこ絵本』の紹介も圧巻です。」
下山田裕彦
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三省堂でも、紀伊国屋でも電子書籍で読めます。
アマゾンの古本は 約9000円ほどで高いので、
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以上、じゅっぺちゃんより。