ジュッペちゃんの大地保育
― 私は子どもの命を核兵器から守る教師でありたい ―
私は 1938年に父親が満鉄職員でしたので、中国東北(満州国奉天市)で生まれました。
太平洋戦争 1941~45年の結果、日本の敗戦。
それから中国内戦に巻き込まれた引揚難民となって、7歳 9カ月の少年の私は、たくさんの人間の死体を見ながら、翌年 1946年日本に帰ってきました。
その後、戦争は嫌だという体験から私は、
『戦争から子どもの命を守ろう』
『戦災孤児を作らない』
という、思いを大事にしながら教師生活50年。
現在82歳となりました。
そして今、2021年1月22日、核兵器禁止条約発効に立ち会うことができました。
昨年10月に批准国・地域が条約の発効に必要な50ケ国に達し、12月にアフリカのベナンが加わって51ケ国になりました。
今日のニュースによると、スペインとベルギーも参加国になることを検討中とのこと。
核兵器を非人道的で違法とする初めての国際条約で、開発や実験、保有を許さず、使用をちらつかせる威嚇も禁じる。
核兵器なき世界に賛同する国がどれだけ増えるか、希望に満ちた輝かしいスタートの日となりました。
残念ながら日本は参加していません。
アメリカに守ってもらっているからといえどもこの問題は別問題です。
平和憲法第9条を持つ独立国です。
唯一の被爆国として堂々と筋を通して参加すべきです。
せめて、せめて、オブザーバーとして参加を決断すべきです。
ノーベル平和賞ICANの若者たちと活動を共にする被爆者二世サーロー節子さん(88)の言葉が胸を締めつけます。
『日本はせめて条約会議にオブザーバー参加するように求める。
日本には独立した判断力があるリーダーシップを期待します。
道徳的、政治的な、本当の意味でのリーダーシップ。
唯一の被爆国 何もしないのですか。
日本が変われば世界が変わるのです。』と。
また、歴史的なことが起りました。
民主主義を取り戻す記念日となることを願うものです。
アメリカ時間 1月20日、昼。
バイデン氏が新大統領に、ハリス氏が新副大統領に就任しました。
私はトランプ前大統領の分断手法に嫌悪感を持っていたし、彼の格差社会の拡大許容に反対だったから、バイデンさん ハリスさんにエールを送ります。
トランプさんの分断のやり方だったら、
その先にあるのは争いであり、戦争でしょう。
アメリカのみならず、日本も、世界中の国々も、分断をやめて、平和を愛する『核なき世界をつくる』協調を基本とした、民主主義を取り戻すようにがんばれ!!!です。
では 皆々様 コロナ禍中。
ご自愛ください。
塩川寿平