第63話: 5歳と3歳と0歳の姉妹が殺された
—予兆があったはず。見逃したことに憤ります—
1. 悲しすぎる事件5歳と3歳と0歳の姉妹を殺した27歳のお母さんの事件がありました。
私が憤慨した内容は、近所の人は何かしら感じていなかったのだろうか?
こんな大事件だから予兆があったはず。
予兆を見逃してしまったコミュニティーの貧しさにじゅっぺ教授は憤りました。
私はコロナ感染症やオミクロン株対策よりも恐怖を感じました。
『 コミュニティー=ムラ社会』があったら近所の人が気づいたはず。
私が書いたブログ第62話『野中の氏神さんに祈る』を、改めてみなさんに読んでほしいと思ったわけは。
私の住んでいる野中にはまだ氏神様と言うコミュニティーが残っています。
『ムラ社会』の結束を図るお祭りがあります。
事件になる前の予兆を見逃さないコミュニティーづくりのためにも、氏神様のお祭りは残すべき大切なものだと思って書きました。
そのような思いで書きましたのでお忙しいこととは思いますが、改めて目を通していただけると嬉しいです。
じゅっぺ教授
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《お返事:その1》
早速、私の淑徳大学塩川ゼミナールOBのO.Tさん(たぶん60歳前後になっている)からお返事いただきました。素敵なお返事でとてもうれしくなりましたのでご披露させていただきます。
じゅっぺ教授 お便り有難うございます。
どの国においても長い歴史の中で人々はその地域において気持ちを一つにして生きてきました。
生きていくあらゆる困難をも乗り越えるべく信仰を礎として生きてきました。
現代社会はそういう事が薄れてきた事が一つの要因として、予兆は察知されずに事件は起きたと思います。
最小のソーシャルコミュニティーである家族、家庭のあり方がもはや同じ屋根の下に住んでいる個人の集まり。
単なる共同生活。
それ以下の関係性しかないと言わざるを得ない状況ではないでしょうか。
その機能を行政や学校、会社、ボランティア団体などに委ねて共生社会を目指そうとしています。
しかしながら大きな単位のコミュニティーではきめ細かい状態を把握し、柔軟に対応することは物理的に困難です。
従って、家族・ご近所・町内・地区の小さなコミュニティーが常日頃から生活を見守り合うことが大切なことなのですね。
塩川寿平先生のブログ第62話:
『野中の氏神さんに祈る』を読んで思ったこと。塩川ゼミO.T
《お返事:その2》
じゅっぺ教授の三女(40代、 1男2女は大学生・高校生・中学生)からの返事。
5歳3歳0歳の姉妹を殺してしまった27歳のお母さんのニュース。
すごく切ない事件ですね。ワンオペで産後うつだったのではとのこと。
私が子育てしていた時もワンオペでした。
30代働き盛りの父親は家にいる時間は短いし、
海外出張・国内出張も多いですからね。
私一人で泣き叫ぶ子を、
新幹線で連れて実家に何度も帰省したことを思い出します。
はじめての魔の2歳は本当に恐ろしかった!
松田道雄著の「育児の百科」の中にも『母親の子殺し』という節があります。
この本はまだ岩波文庫にあり素晴らしい本です。
松田道雄さんは、母親の子殺しの原因は父親の非協力だと断言していました。
その通りなのです。ワンオペはとても辛いです。
「パパになる教室」もしかり、「ママになる教室」も必要だと感じています。
ママは誰かに助けを求める方法を学ぶ必要があります。
普段から子育てで人を頼る訓練が必要です。
真面目な人ほど一人で抱え込みますね。
今は核家族社会なので【近所の人】に頼ることは皆無です。
私がドイツで暮らしていた時には同じような家庭の日本人が、
日本人だけの村を築き(精神的な村です)、
ドイツという異国の地で支えあっていたのでそれは
「日本人だからみんな親戚みたい」という感覚で、
日本よりも何十倍も子育てしやすかったです。(ちなみにドイツという国自体は「子ども嫌いの国」なのでそんなに日本と国柄は変わりません。)
それから私は保育園、幼稚園をとても信頼して頼りました。
今、保育園、こども園、幼稚園は
ワンオペ育児にとってとても重要な存在になっていますね!!
改めて、保育園、こども園、幼稚園 ありがとう!!!
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じゅっぺ教授の三女より、「すごく切ない事件」のお返事とコメントでした。
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《お返事:その3》
じゅっぺ教授の日本社会事業大学の大先輩K.H(92歳)より。
三女さんのお手紙素晴らしい内容です。
近年の日本社会はあの昔の「とんなり近所の人々の優しい見守り」がなくなってしまいました。
公的な地域ための組織的な取り組みもありますが、
やはりどこかに「職業としての・・・」感じがしてなりません。
2019.8.25 新型コロナウィルス感染症の流行する前年。
まだ皆が集まれる頃の淑徳大学塩川ゼミナールOB OG会主催の
「塩川先生傘寿を祝う会」の様子です。