第78話:富士市立看護専門学校経営主体の2市市長に報告〈富士宮市編〉
     ―(経営主体:富士宮市編) 須藤秀忠市長に退任報告―

①【写真1】岳南朝日新聞をご覧ください。
      (2022年7月9日掲載に一部補足)
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  富士市立看護専門学校で教職29年間
     ―塩川さんが退任報告―

 29年間教職を務めた富士市立看護専門学校を退任した
富士宮市野中在住の塩川寿平さん(83)が7日、友人の
指出昌秀さん(指出泌尿器科医院長)と共に富士宮市役所
を訪れ、須藤秀忠市長に退任を報告した。
 1970年から52年間にわたり教育に携わった塩川さん
は1993年の同校創立以来、 29年間教壇に立ち、今年
5月26日の講義を最後に同校を退任した。
 富士宮市は富士市と共に同校の共同経営主体のため富士
市立看護専門学校の児島章校長から贈呈された『感謝状』
を持ち、富士宮第3中学校の同級生で70年来の友人の医学
博士指出昌秀医院長と共に訪れた。
 塩川さんは、静岡大学や静岡県立大学短期大学部をはじめ
数々の教育機関で講師や教授などを務めてきた。「 1,000人
を超える看護師を世に送り出すお手伝いができて本当に幸せ。
学生は看護師になる目的意識を持って入学してきたので教え
がいがあった。社会で立派に看護する姿を見ると喜びを感じ
る」と、須藤市長の前に置かれたテーブルいっぱいの感謝状
や生徒から送られた寄せ書き、写真などこれまでの思い出の
資料や写真を見ながら思い出を語った。
 須藤市長は「教え子を1,000人も輩出した事はとても素晴
らしい。大勢の教え子に囲まれて幸せな人生でしたね」と、
これまでの功績をたたえた。

 《 むすびに 》
塩川さんは指出医院長と共に83年の人生を振り返り
『若者に伝えたいことがあります』と。

『個性とは、やめられない仕事を見つけることです』
『個性的な生き方とはやめることができなかった仕事が
あなたの個性です』

どの仕事でも良いので、
『結果として、この仕事を続けてしまった!』
『結果として、この仕事をやめられなかった!』
そのような人生を送ってください。

よく若者から質問されます。
『個性を生かした生き方が幸せな事は、よくわかって
いるのです』
『だから個性的に生きたいのですが、自分の個性がわか
らない』と嘆きます。

お答えします。
『続けてください。結果としてやめられなくなって、
やめても良いのに、やめないで続けてしまった仕事が
あなたの個性です』

塩川寿平の個性は『教師』でした。
指出昌秀の個性は『医師』でした。

若者よ! 続けてください。
個性とはやめても良いのにやめられなかった人生です。

若者よ! 個性とは《必要とされて》続けてしまった
結果です。

個性とは初めから分かっているものではないのですから。

結論:《必要とされている仕事》を続けることが大切です。
・・・・・とお二人は、
   次の世代を担う若者に向けて、
       《むすび》の言葉に力を込めて語った。

②【写真2・3・4】をご覧ください。

 

 

 

 

 



須藤秀忠市長さんとの退任報告に伺うにあたって。
同伴して下さった指出昌秀さんと塩川寿平の関係について
お話ししましょう。
2人が出会ったのは終戦後の70年前、1952年4月になります。
富士宮市立第3中学校の1年1組のクラスメイトとしての出会いが始まり。
担任は魂の師となった僧侶のウルシバタ・コウジュン先生でした。
指出さんはのちに東北大学医学部卒業の医学博士です。
塩川は日本社会事業大学卒後~明治学院大学大学院修了の
社会学修士です。


2人ともウルシバタ先生の薫陶を受けて学問の友となりました。
そして中学卒業後も70年間続く《 3中仲良し会》の友です。 
指出さんは富士宮市医師会会長や静岡県医師会副会長として
看護師養成にも深く関わり、塩川の富士市立看護専門学校の
看護師養成の長きにわたる理解者でした。
 

今回、退任する塩川の市長さん訪問にあたって友人の指出
さんには、医師の立場から看護師養成の大切さと、特に新型
コロナウィルス感染症時代のエッセンシャルワーカーの重要性
と評価について、お話いただきたかったので同伴をお願いし
ました。


市長さんは同校の経営主体者として『卒業生の多くの看護師
さんが富士宮市の各病院に就職してくれています』と、感謝の
言葉を述べられ、指出さんも昔の富士宮市立病院付設の准看養
成施設から現在の同校となった歴史など思い出深く話され、
退任の塩川を交えて3者鼎談は盛り上がり、市長さんは約束
の時間いっぱい熱心に退任の報告を聞いてくださいました。

【写真5】をご覧ください。

 



じゅっぺちゃん教授の退任特別最終講義を受けた第29期生
です。みんなマスクをしていますコロナ時代の象徴です。

【写真6・7】をご覧ください。

 

 

 

 

 



富士市立看護専門学校 医学博士 児島章校長より
じゅっぺちゃんは感謝状をいただきました。

感謝状
『あなたは29年にわたり富士市立看護専門学校の
非常勤講師として教鞭をふるい精神保健の授業を通
して多くの学生の育成にあたり地域の医療人材育成
に多大なる貢献をされました 
 よって深甚なる感謝の意を表します 
             令和4年5月26日
  富士市立看護専門学校校長 医学博士 児島章』

【写真8】をご覧ください。

 

 



じゅっぺちゃんが須藤市長さんを訪問した富士宮市市役所の
玄関ロビーに飾られていたポスターです。
    《 富士山から世界平和を! 》
富士宮市の思いを皆さんにもお届けしたくてご紹介します。

【写真9・10】をご覧ください。

 

 

 

 



じゅっぺちゃんを迎えてくれた富士宮市市役所の玄関ロビーに
飾られ、あたりを圧倒する巨大な絵です。
ウクライナ問題を考える静岡県立富士宮東高校の芸術コース
2年生23名の大作です。
市長室に向かいながらじゅっぺちゃんはこの絵を見て、この絵を
描いた高校生の思いを皆さんにもお届けしたくてご紹介します。

    テーマ:問題と平和の対談
現在のウクライナ問題を「他人事」にしていませんか。
私たちは、ただ平和を願うだけでなく、物事の起こりや
各国の思想について考え、
今回のゲルニカ制作に取り組みました。
画面の左から右へ、悲惨な現場から平和な世界への
移り変わりを表現しました。
ウクライナ語で、左上の大地は「他人事では無い」、
右中央の文字は「世界平和のために私たちができること」
と書いてあります。
その「私たちができること」と言うのを最後の晩餐の構図を使い、
対話を通して解決の糸口を見つけていく場面を描きました。
世界平和のためにできることを、皆さんで考えましょう。
《追伸:
  富士宮市市役所ロビーからのメッセージを掲載しました》

【じゅっぺちゃんの29年間の看護学校での講義内容】
授業科目:精神保健の内~
     単元《ライフサイクルにおける心の発達と関連問題》
単位数: 2年次  1単位(時間数30時間)

塩川担当の学習内容:
1、人間の心の諸活動(認知機能・感情・学習・行動・知能)
2、心のしくみと人格の発達(人格・気質・アイデンティティー)
3、精神分析  4、対人関係論  5、愛着  6、自己心理学
7、危機的状態と心の働き   8、心の防衛規制について
9、心と環境ストレス関連の疾患
  ①精神保健の基本
  ②精神の健康とマネジメント
  ③心身相関の考え方に基づくホリスティックケア

使用テキスト:精神看護の基礎(医学書院)
評価方法:人生相談感想文・事例研究レポート・終講学科試験