第92話:故兄塩川寿一園長の祭壇を飾った画家との友情
    —大地保育で結ばれた兄と画家川崎満孝さん—


(注:今回のブログ前半はじゅっぺちゃんと川崎さんとのメールでのやり取りです)


①川崎さんの絵はお葬式の間ずっと故塩川寿一さんと

川崎満孝様
川崎さんの絵『ぼくは七星天道虫』が故塩川寿一さんを天国に導いて
くださることでしょう。
添付写真の通り、故塩川寿一さんのお葬式は川崎さんの絵が
いつも どこからでも 見守ってくれていました。
ありがとうございました。

           塩川寿平

 

 



②川崎満孝さんよりお悔やみ

故塩川寿一さまの御葬儀をメールで見ました。
素晴らしい御葬儀で寿一さんも喜んでいるのではないでしょうか。
また祭壇に私の絵『ぼくは七星天道虫』が飾られているのを見て感激、感動しました。
故寿一さまの御霊が、
天に昇って平安でありますよう心からお祈りいたします。
故寿一さまには長年に渡り御援助していただき心から感謝しております。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

改めて、
塩川寿平さん ご連絡ありがとうございました。
寿平さんもこれからも元気で活動されますように願っております。
私もまだまだ頑張っていきたいと思っています。
これからもよろしくお願いいたします。

③故塩川寿一様のご冥福を心からお祈りいたします。

【塩川寿平のブログ第91話】を拝見しました。
大勢の方々に見送られて天に召された故寿一さまは、
嬉しかったのではないでしょうか。
お葬式もたいへん立派で故寿一さまへの思いが強く感じられました。
お墓も大好きなお母さん豊子様のお隣に行かれて嬉しかったでしょうね。
どうか故寿一さまの御霊が天の星々に導かれて天国へ登って行くように
願ってやみません。 そして平安でありますように。
ご冥福を心からお祈りいたします。
  南無妙法蓮華経 合掌  川崎満孝  iPhoneから送信

④二人の出会い

二人の出会いは野中保育園(現:野中こども園)の
創立昭和28(1953)年以来70年間と言っても過言ではありません。
大地保育を実践していた母塩川豊子のあとを継いだ故塩川寿一園長と、
創美(創造美育協会)の川崎満孝画家は、
ともに創造性を育てる保育を志して意気投合した同志です。

大地保育とは、
太陽と水と土に象徴される自然を十分に取り入れる自由保育方式の総称で、
塩川豊子(野中保育園前園長・社会福祉法人柿ノ木会初代理事長)が、
『汲みつくすことのできない宝庫である大自然に挑む中で
子どもたちが育てられていく保育』と定義した大地保育です。

大地保育の目標は、
『何をするにも、自分で開拓できる子』です。そのための3つの柱。
1、創造性の豊かな子=精神の内面的強さ。何にでも興味を持つ意欲。
2、社会的役割の取れる子=心の優しさ。
  創造性は独善的になりやすいので思いやりを育てたい。
3、身体の丈夫な子=たとえ心身に障害を持っていても丈夫に。

創造美育協会とは、
絵の勉強で野中保育園(現:野中こども園)が、
一番大きな影響を受けた“創美”とは、昭和27(1952)年5月に
設立された「創造美育協会」のことで子どもの絵の研究団体です。
目的は、大地保育と共通する豊かな人間を育てるための美術教育で、
「抑圧された」あるいは「概念化した」考えを取り除き、
人間の進歩の原動力となる創造性や、創造的精神を励まし育てることです。
(文献:「大地に育つ絵」塩川豊子編著1992年 77ページ)

⑤むすびに

故塩川寿一園長と川崎満孝画家は仲良く 語り合い 行動を共にし、
大地保育の恒例の造形祭り・絵画展には、川崎さんはいつも
幼児画のコメンテーターを快く引き受けて、
遠い長野県北安曇野のアトリエから参加してくれました。
そして、
『自分の心で自由に絵を描く子どもに育てよう』を合言葉に
二人は強い絆で結ばれていました。

⑥参考資料:画家川崎満孝の画集

特記:野中こども園と大中里こども園にある川崎さんのハートの絵

 

(その1)「 野中こども園の南門入口にある川崎さんのハートの絵」

 

(その2)「大中里こども園の正門左側にある川崎さんのハートの絵」

 

(その3)「大中里こども園の玄関正面の川崎さんのハートの絵」

 

(その4)「この絵は川崎さんからいただいた『野中保育園創立35周年おめでとう』のプレゼントです」

 




⑦川崎満孝さんの画集より -故塩川寿一園長と仲良しだったわけー
-川崎さんのハートとヤギと自然を愛する絵は大地保育と共通する哲学です-

 

【川崎さんの絵の説明】

 

「川崎さんの画集の表表紙;ハートの画家としても知られ
      る川崎さんの愛と情熱と燃え上がるエネルギーのハートです」

 

 

「川崎さんの画集の裏表紙:同上ハートの画家」

 

 

「故塩川寿一さんのお葬式の祭壇に飾られた絵です」

 


「川崎さんの大好きな『天道虫』と『ハート』の絵です」

 


 

「川崎さんの大好きなハートと天道虫の絵」


 

「野中保育園はヤギさんやいっぱいいる生き物たちも、子どもたちと仲良しのお友達です」

 



「大地の恵みに感謝! 大地保育の保育哲学と一緒です」

 


 

「塩川本家の母屋も米蔵も昭和28(1953)年の創立期、野中保育園の園舎として活用されました。大地保育の起源ですね」


 
「大地保育も自然の恵みと共にです=“大地保育環境論” 」



「地球と宇宙と共に、インドで修行する放浪画家時代の絵」

 


 

「川崎さんがいつも感動していた大地保育と富士山の絵」

 

 

 

画集『道 Kawasaki 心の旅―絵と詩と音楽パフォーマンス』 単行本
川崎 満孝 (著)

単行本 ¥1,500より5中古品 本の長さ 147ページ
出版社 創風社 発売日 2010/6/1

 

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著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
川崎/満孝
1946年埼玉県大宮市に生まれる。25歳の時から求道の放浪画家として出発し、軽ワゴン車をアトリエとして日本各地を2年あまり放浪。その後東南アジア・インド・中近東方面を4年半あまり放浪しながら絵を描く。帰国後は松本市に5年あまり滞在。その後、北安曇野郡池田町の里の古民家に移住。そこで17年間、絵画、銅版画、陶芸などの創作に専念し、音楽パフォーマンスも始める。2002年に北安曇野郡池田町広津の山間地の古民家に移住して、創作活動をつづけている。