第100話:大地保育文化苑の始まり➇修理は続くよ! どこまでも!!
—大事な看板[祝土○○窯]の二文字が欠けた—
⓵[の]と[子]の二文字が欠けた
【写真1・2・3・4・5 】をご覧ください。
[の]と[子]の二文字が欠けちゃった。
ラッキーなことに、
瓦礫の中からカケラを見つけることができました。
このカケラがあれば修理できます。
不思議というか?
幸いと言うか?
[祝]と[土]と[窯]は無事だった。
被害が5分の2と少なくて助かりました。
②じゅっぺちゃんはこんな作業が大好きです
【写真6・7・8 】をご覧ください。
じゅっぺちゃんの血液型はA型です。
血液型Aの人は几帳面と言われるじゃありませんか。
そうです、じゅっぺちゃんは几帳面なのです。
ある時、お祭りで出会った魔女のような占いの人が、
「血液型Aの人は几帳面なので『先生か』『研究者にしか』
なれない」と言いました。
当たってましたね。
なんと、じゅっぺちゃんは52年間も先生でした。
几帳面なじゅっぺちゃんはこんな細かいことが好きなのです。
時間を忘れてカケラをくっつけてますネ!
③立派な看板の出来上がりです
【写真9・10】をご覧ください。
細かいカケラが「セメダインC」 で綺麗にくっつきました。
どこが欠けていたのかわからないくらいうまくいきました。
めでたし。 めでたし。
④看板のタイルの裏側もお見せいたしましょう
【写真11・12 】をご覧ください。
昔、我が家で使っていた「蚊や」を押した模様です。
細かい「蚊や」の目がきっちりと付いています。
懐かしいと言ったらありゃしません。
こんなところで、
じゅっぺちゃんが使っていた「蚊や」と出会えたのです。
家のなかにも蚊がいたころの話です。
「蚊や」を知らない人は何のことか分からないでしょうねぇ。
次に、
裏側に[野中保育園]と判が押されています。
製作したのは野中保育園陶芸主任の塩川寿々子さんです。
私のお姉さんでずっと野中保育園の保母さんでした。
現在88歳でお元気です。
この大地保育文化苑の「芸術小屋」をみて。
『よくやったね!』とじゅっぺちゃんを誉めてくれました。
弟のじゅっぺちゃんは現在84歳です。
この看板が作られたのは、
1976年 昭和51年 土の子窯(=どろんこ窯)が完成した時です。
今から47年前の作品です。
土の子窯(=どろんこ窯)は2021年 令和3年に、
人々に惜しまれながら45年の生涯を終えました。
終わってしまうという事は悲しい事ですね。
雑誌社のインタビューで、
橋田寿賀子さんは『おしん』をなぜ書いたかと問われて。
「日本に『こういう時代があったのですよ』ということを残したかったのです」
と答えておられました。
じゅっぺちゃんも全く同じです。
この「大地保育ものがたり」は、
創立以来70年の歴史を持つ『大地保育の野中保育園』が
あったことを残したいのです。