第103話:じゅっぺ教授の異次元の少子化対策(後編)

 

④「子どもは国の宝」をお忘れなく

 

【1】  日本の出生数77 万人台に!

大変だ! 2022年に生まれる赤ちゃんは77万3千人程度になる。

これだけしか日本の赤ちゃんが生まれない。

1970年代には約200万人の赤ちゃんが 生まれていました。

ちなみに私事ですいませんが、現在、私の

第1 子は1969年生まれで現在54歳。2児。 4人家族。

第2子は1972年生まれで現在51歳。 3 児。 5人家族。

第3子は1974年生まれで現在49歳。3児。 5人家族

第4子は1979年生まれで現在44歳。3児。 5人家族です。

高校入学試験も 大学入学試験も 大々受験難の時代でした。 

私は4人の子を育てた体験から『私の異次元の少子化対策』をお話しします。

 

【2】保育料・授業料等はすべて国費=税金で!

私の子育ての実際から保育料・授業料等がかかりすぎます。

だから子どもが欲しいのに生めない人が大勢います。

 

私の第一の『異次元の少子化対策は無償化』です。

0歳からの保育料と給食費の無償化。

そして幼稚園・小学校・中学校・高等学校・大学・大学院までの

全ての授業料と給食費の無償化です。

私は4人の子を大学・大学院まで出しましたので老後の貯金がありません。

年金の他に老後の安心のために世間では2,000万円の貯金が必要だと言われております。

私は4人の子の学費で全て使い果たしました。

 

だから老後の貯金のために子どもは1人しか生まないという人がいるわけです。

1世帯の出生数が1人ではだめです。

『子どもは国の宝』であることを忘れてはなりません。

 

【3】子に看てもらう時代の終わり

私が小さい頃は、まだ日本は農業国で世襲が多い時代でしたから

老後は子どもと共に生活ができる時代でした。

老後は子どもに看てもらえると思うから子どもをたくさん生みました。

今は子どもに看てもらえません。

私の4人の子は独立して、共働きの家庭を持ち、11人の孫がいます。

どの家庭も私の老後を看る余裕はありません。

11人の孫の小学生・中学生・高校生・大学生・大学院生の教育費で各家庭に余裕がありません。

 

テレビのコマーシャルでは老夫婦が出てきて真顔で

『お葬式の費用はお前たちに迷惑をかけないからね!』と気を遣って言います。

サラリーマンのわが子に余裕がないことを知っているからです。

 

人生100年時代と言う時代です。 

お葬式代金も含めて100歳までの生活費も医療費も税金も各種の保険料も

諸々のお金も自分で用意しなければなりません。

自分1人の100年間生きる経費を稼ぐのがやっとのことです。

だから子育ての保育料と各学校の授業料と給食費はすべて国費=税金で見るべきだと、

私は異次元の無償化対策を提言をするのです。

 

【4】生みたい人が生める社会に

子どもは可愛いから生みたい人は誰もが生みたい。

じゅっぺ教授の体験談をお話しします。

みなさんと同じように10代の頃に恋の発情期がきました。

やがて本気の愛を語る彼女が出来て結婚しました。

この季節を逃してはなりません。性欲は本能です。

そして自分のDNAを残したいのも本能です。

そして私は4人の子に恵まれて、結果、 4人の子は超かわいいです。

さらに 11人の孫は超々かわいいです。

 

 私は4人の子を授かって『幸福であった』と確信を持って若い方に言います。

我が子 4人の乳幼児期から小学校・中学校・高等学校・大学・大学院卒業までの

保育料・学費・給食費等の出費で家計は常に火の車でしたが。

もしも全額無償であれば安心してどの家庭でも子どもを生めます。

そしてどこの親も子どもを可愛がり家庭教育もしっかりと行い。

一層家族を愛していけるのにと、確信しました。

 

このように家族愛で育った子たちは、

将来独立して遠い外国で働くようになったとしても、

親・兄弟・姉妹の家族愛を忘れずに繋がり続けることを確信しました。

『愛情たっぷりの子育ての責務は!』個人的家族にあります。

そして『子育ての費用は!』すべて国家=税金の責任です。

この『個人的家族愛の家庭論』と『子は国の宝論による国費=税金の使用』の両者の役割分担こそ、

『私の異次元の少子化対策』であり、大正解であると確信しております。

国費=税金を出せば、家族愛がなくなると心配する人がいますが誤りです。

経済的な心配がなくなりますから愛情に特化した家庭経営になり、

むしろ家族愛は強化されます。

 

【5】体験からの保育士不足対策について

私は静岡大学・千葉大学・岡山大学等の4年制の

教育学部幼児教育学科で合計30年近く兼任講師をしました。

教え子たちは小学校・幼稚園・保育所のどこにでも勤務することのできる

三つの免許・資格を同時に持って卒業するのですが、

皆さん小学校に就職していきました。

幼稚園へは少々です。保育所へは稀でした。

 

なぜ保育所は敬遠されたのか。

私が気付いたことから、

『異次元の保育士不足対策』を具体的な五箇条で提言します。

保育士に、

①小学校の先生と同じ名誉を与える。

②小学校の先生と同じ給料にする。

③小学校の先生と同じ休暇や厚生制度にする。

  1. 日本国は義務教育の小学校に使う国費=税金と同じ金額を保育・幼児教育に支給する。
  2. 0~5歳までの保育・幼児教育・子育てが、

その子の人生で最も大切な人格形成の時であり、

その後の人生を決定することが世界中の教育学者・脳科学者の証明するところです。

保育士にこそ選ばれた最も優秀な人材を確保すべきで、

私の『異次元の保育士不足対策』とします。

 

【6】4月の統一選に反映を!

あなたの1票が大切です。

「異次元の少子化対策」の実現も選挙で決まります。

岸田首相は具体策を3月末までにまとめるよう、

小倉将信こども対策担当相に指示しました。

(1)  児童手当を中心とした経済支援の拡充。

(2)  学童保育や病児保育を含む幼児教育・保育サービスの充実。

(3)  キャリアと育児の両立支援に向けた働き方改革や育児休業等の制度の拡充

を指示しました。

 

公明党の山口那津男代表は「政府が本腰を入れてやると構えを見せた」と述べ。

石井啓一幹事長は党の子育て応援トータルプランで、

「結婚・出産から高等教育までの支援、働き方改革なども含めて60項目に及び、

実現に必要な財源は国と地方合わせて少なくとも6兆円超に」と発表している。

 

東京都の小池百合子知事は「異次元の対策」を国に先手を打ち、

1,6兆円の少子化対策を発表した。

目玉の「月5千円給付」で都は子どもを生もうとうという機運の醸成をはかり、

2021年の都道府県別特殊合計出生率最下位の1.08(全国は1.30)からの向上を目指す。

 

立憲民主党は、民主党時代の2010年に所得制限のない

「子ども手当」を提案したが自民党の政権となった時に潰されて実現しなかった。 

『10年前に実現していたら』とくやむ。

ようやく子育てが「自助」から社会全体で子育てする「公助」の時代に入ったことから、

党として少子化対策の「公助」の主張に一層力を入れる。

 

【7】むすびに:

日本のみなさん!

選挙の結果で国家の一大事業「異次元の少子化対策」の本気が動きます。

あなたの1票を4月の地方統一選挙に反映させましょう。

じゅっぺちゃん教授の「異次元の少子化対策」と、

各政党の主張をよく検討してください。

改めて『子どもは国の宝』であることを再確認し、

日本の国づくりを真剣に考えて選挙に行きましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(写真は22年前のジュッペ教授と孫のみっくんです。)