第105話:大地教育研究所の春の花々
  — 4月に咲いたじゅっぺちゃんちのお花たち—

【はじめに】保育者の現役を離れても!
 じゅっぺちゃん教授(84歳)は、
70周年を迎えた大地保育の理論と実践を記録し、
大地保育環境論の研究者として花壇と菜園と果樹園のある
大地保育の大切さを後世に残したいとブログを書いています。
 今回のテーマは、
身近に出会った4月に咲いたお花さんたちの語りかけてくる、
色彩を視覚で、臭いを臭覚で、聖なる美を肌と心身の触覚で感じること。
その五感の感動体験こそ「保育の原点」であることを伝えたいのです。

【写真1】をご覧ください。

 


大地教育研究所の玄関の看板が見えますね。
見えなかったら拡大して見てください。
じゅっぺちゃん教授のご先祖様の暮らしていた江戸時代の旧庄屋の建物を
リフォームして大地教育研究所にしています。
ここで『保育環境論』を書いてます。
今年の日本保育学会第76回大会は5月13日〜14日に熊本学園大学であります。
大会テーマ『保育を作る。未来を拓く。 〜保育学の創造を目指して〜』です。

じゅっぺちゃん教授の発表テーマは、
『保育環境論(51)』です。・・・ 51年間継続発表しています。
サブテーマは《-バケツで稲作りの意義-》です。
さて、
お話を今日のブログに戻しましょう。
今回のブログで伝えたいことは《感動体験こそ保育の原点と言うお話》です。

大地教育研究所の玄関前の花壇を見てください。
4月に 咲いた 咲いた 色とりどりのお花さんたちです。
『みんな違ってみんな良い。どの花見ても綺麗だな!』=お花も個性が大切と言うこ
とですね。
『みんな違ってみんな良い。どの子の人格も尊重よ!』=子どもの個性も認める保育
が大切です。

【写真2・3・4】をご覧ください。


大地教育研究所の玄関花壇の手前に咲いているのが、
「サクラ草」


「 ラナンキュラス(別名:ゴールドコイン:花金鳳花)」


「ユリオプスデージー(花天月地)」



【写真5・6】をご覧ください。
大地教育研究所の玄関に近いところを見てください。
左側の花「タマスダレ」


右側の花「ノースポール(別名:ゼフィランサス:レインリリ)」



【写真7・8・9】をご覧ください。
大地教育研究所の玄関から右側の網に大きく盛り上がっている花です。
「赤い色のペチュニア」

 

 


「ピンク色のクレマチス」

 


「紫色のクレマチス」

 


【写真10・11・12.13】をご覧ください。
大地教育研究所のお庭のあちこちに咲いている花々です。
「クリスマスローズ」

 


「ミラーシビリカ」


「マーガレット」


「バイカオウレンの種」



【写真14・15・16・17・18】
じゅっぺちゃんちの周りに咲いているお花たち。
「紫蘭」


「ケシ(有害の麻薬でない芥子:鳥が持ってきたのか? 勝手に増えている)」


「たんぽぽ(勝手にどんどん増えている)」


「山ツツジ(じゅっぺちゃんちの南側の庭に咲いている)」


「つつじ(じゅっぺちゃんち南側の土手に咲いているつつじ。
     じゅっぺちゃんの住んでいるピンクと黄色のお家が見える)」



【むすびに】
保育者は自分で色とりどりのお花を育てよう。
保育者は野に自然に咲いている花々にも目を向けよう。
まず大人が変わりましょう。
保育者は体験を通して、五感で楽しみ自らの感性を育てましょう。
子どもと向き合う保育はそれからです。
大人が感動できなければ子どもと共にする感動体験を共有できません。

大地保育の創始者塩川豊子園長(1915〜1999)は、
1953年に開園した野中保育園の保育実践を理論化して、
『大地保育とは、汲みつくすことのできない宝庫である大自然に挑む中で、
子どもたちが育てられていく保育』と定義しました。

幼児教育の父フレーベル(1782〜1852)はロマン主義の立場から、
園丁が植物の本性に従って、水や肥料をやり、日照や温度を配慮し、
また剪定するように、教育者も子どもの個性を引き出すように働きかけること。
そこからフレーベルはKindergarten—幼稚園(子どもの庭)と命名しました。
草花や野菜の個性を引き出す庭=子どもの個性を引き出す庭ということ。
理想的な教育者は、園丁=庭師=農業従事者と同じく、
本性=個性を「引き出す(education=教育)」先生と考えました。
また、
フレーベルは人間の発達の連続性を主張し、
子どもの共感的理解と、それに基づく体験学習を実践しました。
教育内容は遊びや作業を中心にしたもので、
そのために遊具を考案し、
花壇や菜園や果樹園からなる庭は必ず必要としました。