第108話: 5月の空に鯉のぼりを揚げよう

【はじめに】

今回のブログはじゅっぺちゃん教授が異次元の少子化対策を

ユーモア精神を取り入れて、真剣に考えて投稿したところ。

岳南朝日新聞5月7日の日曜版に《寄稿文》として掲載されたものです。

 

  1. 「こどもの日」を高らかに叫ぶ!

私にとって今や「こどもの日」と「端午の節句」はイコールです。

異次元の少子化対策が叫ばれる今!

1948年に国民の祝日「こどもの日(子どもの人権を重んじ、

子どもの幸福をはかるとともに、母に感謝する)」として

制定さた原点に立って考えよう。

 

  1. 「端午の節句」の新解釈

端午の節句の歴史は、

江戸時代から5月5日を公儀の祝日として定められていました。

武家では跡継ぎの男の子の誕生は最大級の喜びでした。

男の子に限って盛大に祝ったものです。

しかし、今や男女平等の社会です。

しかも今日では生まれながらのLGBTQ(参考)の人権思想が

広く理解されられるようになりました。

というわけで私は歴史的な新解釈として、

これからは「すべてのこどもの日」として、

「男の子」も「女の子」も「すべての子」を応援する

『鯉のぼりを盛大にあげる』ことを私の提言としたいのです。

私が以前園長をしていた大中里保育園では、

鯉のぼりの色は、黒色・赤色・ピンク色・青色・色々、等

すべての性を表す色にしました。

また、大きさもすべての年齢や個性を表す

大・中・小・色々の鯉のぼりを作りました。

そして、年長さん全員で針しごとの保育をして

男の子も女の子もみんなで大中里保育園の鯉のぼりを手作りしました。

私はもう鯉のぼりは男の子のお祝いと考えていません。

歴史は歴史として尊重しますが、

私の頭の中は男女の限定のない「こどもの日」の哲学しかありません。

 

  1. 「ひな祭り」の新解釈

私は大中里保育園の園長時代、

「ひな祭り」も園児全員でお祝いをしました。

「女の子」も「男の子」も「どんな子」もお人形も縫いぐるみも大好きだからです。

「ひな祭り」の歴史を辞書で調べると。

起源は中国の昔、漢の時代のお父さんの徐肇(じょちょう)は、

3人の女の子を授かりましたが、

3人とも3日以内に死んでしまいました。

その嘆き悲しむ様子を見た村の人たちがお酒を持ち、

3人の女の子の亡骸を清めて水葬したことが由来とされています。

日本では平安時代に「上巳のお祓い」となり、

3月3日に陰陽師を呼びお祓いをし、

この厄払いの様子が「流し雛」の行事になりました。

今日のようなひな壇を設けて『女の子の健やかな成長を祝う』ように

なったのは江戸中期からだそうです。

このような言い伝えや歴史は歴史として尊重しますが、

私の頭の中では「女の子」のお祝いにとどめず、

「男の子」も「すべての子」のお祝いとしました。

 

  1. 異次元の少子化対策とこどもの日

起源や歴史を発展的に捉えた新解釈で「ひな祭り」も「端午の節句」も

1948年に制定された「こどもの日」の人権思想で盛り上げましょう。

日本中の公民館や市役所や街中や河原や都合のつくいたる場所で、

大勢の人の目に入る形で新解釈の「お雛様を盛大に飾り」、

「鯉のぼりを天高くあげて」異次元の少子化対策を

日本国民全員で本気で考える空気を作りましょう。

国民運動としてポジティブ(陽気)に、

そしてユーモアをもって展開しましょう。

お金の問題・予算の問題・新たなる増税の問題ばかり

声高に政治やマスメディアで大々的に取り扱われていますが、

それも大切ですが、それでは片手落ちです。

国民運動として盛り上がるように

「お雛様を盛大に飾り」「鯉のぼりを天高くあげ」て、

目に見える形で国民の自覚を促し、

子どもを中心に国づくりを始めましょう。

私は12月になると日本のクリスマスの盛り上がりを見るにつけ、

このクリスマスの盛り上がりに負けない、

「ひな祭り」と「鯉のぼり」の日本を作りたいのです。

5月5日の「こどもの日」をクリスマスに負けない盛り上がりにしよう。

『子どもはお金がかかりすぎる』とか『子どもは厄介だ』と。

そんなことばかり言っていては始まらない。

子どもがいっぱいいる日本社会の素晴らしさを語ろう。

サア!子どもを中心に国づくりを始めようではありませんか。

(参考)

自分らしさに関わる様々な「性」のあり方は、

生まれたときの性別が「男性」か「女性」かだけではなく、

複数の要素が組み合わさっています。

従っていろいろな性の

『すべての人が生きやすい社会を創る人権思想』が

先進国を中心に広がりつつあります。

レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーと、

性的マイノリティを総称する言葉のクィア(queer)の

頭文字のLGBTQという言葉が使われています。