第116話:最近詠んだじゅっぺちゃんの俳句です (その2)

 

 

読み返す沖縄ノート夏きざす

(句意)

この夏、夫婦で沖縄を旅しました。

じゅっぺちゃんは「こども環境学会・沖縄大会」に参加すると決めた時。

昔読んだ「沖縄ノート」をもう一度読んで出かけようと。

平和を訴え続けてきた作家の大江健三郎さんは、

2023年3月3日、 88歳で老衰のために亡くなられました。

大江さんは沖縄戦と言う歴史をどのように記憶し考えていくのか。

それを、特に本土の日本人という立場で真摯に向き合ってきました。

強制集団死とは何だったのか。

2011年、旧日本軍の関与を認める判決が確定し、大江さんが勝訴しました。

この裁判をきっかけに集団自決を生き延びた住民たちが

自らの壮絶な体験を語り始めました。

渡嘉敷島の守備隊長が、現地の人々に集団自決を強要したというもの。

その守備隊長が、自分のしたことに良心の呵責を感じないばかりか、

渡嘉敷島を再訪しようとして、沖縄の人たちに阻止されました。

その時にこの守備隊長は「何しに来たか」と聞かれて、

「英霊に会いに来た」と。

 

この守備隊長は自分が自決を強要した村の人のことは意識していない。

こういう日本人を見るにつけて大江さんは日本人の一人として

恥を感じないわけにはいかないと。

それゆえに大江さんは、

「日本人とは何か、このような日本人ではないところの日本人へと

自分を変えることができないか」と考えました。

 

「沖縄ノート」を大江さんが書いたのは、

1969年1月から1970年4月にかけてです。

この頃、アメリカのアジア政策に大きな変化が起こり、

それを踏まえて佐藤・ニクソン会談が開かれ、

沖縄の返還が具体的な日程にのぼり始めました。

 

2023年7月7日の写真。
米軍基地拡張「辺野古」浦添沖49ヘクタールの視察

 

 

 

 

 

 

妻笑う汗びっしょりの亭主殿 

(句意)

今年の夏は猛暑。日差しはものすごいです。

地球全体が『 沸騰化』しました。

じゅっぺちゃんは電動草刈機で毎日雑草と格闘しました。

作業衣・ズボン・パンツまでびっしょり。

スッポンポンになって着ていた洗濯物を妻に渡します。

 

11・12・13・・・電動草刈機で雑草と格闘するじゅっぺちゃん