第118話(その3):《大地保育》と《ハート》の画家を訪ねて
   -“清貧の芸術家”川崎満孝さんのアトリエを訪ねて-

じゅっぺちゃんは川崎さんと50年のお付き合いですが、
まだ一度も川崎さんのアトリエを訪ねた事がありません。
心の奥深くにひびくあの清らかな絵はどこから生まれるのだろうか。
じゅっぺちゃんはアトリエを訪ねてみたくなりました。
今回は二日間どこにも行かず、ずっと北アルプス展望美術館にいます。
12月5日も、 6日も、川崎さんの絵をずっと見続けています。
我慢できなく6日の早朝『アトリエを見たいのですが』とお願いしました。
川崎さんは快く承知してくれました。

【写真1】をご覧ください。



川崎さんの自宅・兼アトリエは、
最寄りの駅「 JR大糸線の安曇追分駅」から車で、
野を越え、森を超え、 2,000メートル級の山々を超え、
怖かった崖っぷちの細道を どこまでも どこまでも行った
「北安曇郡池田町広津堀越」という雪深い山奥でした。

【写真2・3・4・5】をご覧ください。

 

 

 



川崎さんの愛車で迎えに来てくれました。
この車でじゅっぺちゃんとエミコさんは無事に
川崎さんの自宅・兼アトリエに到着しました。
築150年? 明治の初めのお家で元は萱ぶきのお家です。
床はところどころ抜け落ちていました。
冬には室内でもマイナス5度になるそうです。

【写真6・7】をご覧ください。

 

 



昔の農家。古いけれども大きなお家で、お部屋はいっぱいあります。
この2部屋は川崎さんが絵を描くお部屋です。

【写真8・9】をご覧ください。


 


ビックリしました。オーディオ音楽機材がいっぱいあります。
隣の部屋にはグランドピアノがどっしりとかまえていました。
早速、川崎さんがグランドピアノを引いてくれました。
すごい! すごすぎる!!

【写真10・11・12】をご覧ください。

 

 



こちらは陶芸のお部屋です。
いろいろな色の釉薬も揃っています。
棚には実験した焼き物が、これだけではなく、
隣の部屋にもたくさん整理されています。
エミコさんが立っていそばの丸い窯をご覧ください。
北アルプス展望美術館に飾られていた作品は、
この窯で焼かれた作品です。

【写真13】をご覧ください。



また また ビックリしました。
昔のままお部屋の中に大きな囲炉裏がありました。
現在も川崎さんはお客さんを迎えたり、暖を取ったり、
いろいろと囲炉裏を活用しています。

【アトリエを見せていただいたた感想】
ここでの生活を知っている川崎さんを支えてくださっているお友達が、
『川崎さんは仙人のような生活をしている』
『いや〜! 川崎さんは仙人です』
と言っていたことがよく理解できました。
川崎さんは清貧を受け入れ、純粋なる真理に耳を傾け、
ただ一人この静寂の山奥で芸術活動に専念されています。
人生を賭して芸術活動を続ける川崎さんのこの姿に、
じゅっぺちゃんは 強く 強く 心を打たれ、
身の引き締まる訪問でした。