第213話 お盆です。ご先祖さまが乗って来る馬と牛さん作り

―じゅっぺじいじいのかわいい孫娘とかわいいイトコの創作―

 

何と嬉しいことでしょう。

じゅっぺじいじいのかわいい孫娘とかわいいイトコが夏休みに来てくれました。

孫娘は名古屋から。

イトコの娘さんはじゅっぺじいじの家からちょっと離れたところから。

じいじのお家に二人は高校生になっても来てくれるのです。

親同伴ではなく年頃の娘さんですよ。

かわいいくて 美しい 高校生の娘さんですよ。

二人だけで5日間もじいじンチで暮らすのは世間では珍しいことです。

今年も夏休みにじゅっぺじいじいの母屋でホームステイをするのです。

じゅっぺじいじは二人の若い娘さんが来てくれて嬉しいです。

じゅっぺじいじンチは日頃奥さんと二人だけの暮らしですから、

にぎやかになると嬉しいのです。

 

朝ご飯はじゅっぺじいじいの奥さんのエミコさんが作ってくれます。

昼ご飯は二人でコンビニに行って好きなものを買ってきて食べます。

夜ご飯はちょっと離れた仲良しのイトコの家まで歩いて行って食べて戻ってきます。

寝るのはじゅっぺじいじいの母屋の奥座敷に二人で寝ます。

昼間は奥座敷で勉強したり、遊びに出かけます。

二人は小学生の時からずっとずっと仲良しです。

 

【写真1・2】をご覧ください。

 

娘さんたちは 8月12日に来ると。

まず初めに、江戸時代に庄屋(名主)を務めた塩川本家代々の仏壇に

母が持たせてくれたお土産をあげて、

お線香あげて、南妙法蓮華経と称えてくれます。

今頃の娘さんがご先祖様にを挨拶するなど、

いまどき大変珍しい娘さんたちです。

毎年のことですが、南妙法蓮華経と唱えると。

種も仕掛けもありません。

突然!

ご先祖様の仏壇から小さい袋が出てくるではありませんか。

改めてお断りしますがじゅっぺじいじは何も知りませんよ。

あらあら不思議。あら不思議。

ご先祖様から5,000円ずつのおこづかいをいただいたのです。

これは奇跡です。

でも娘さんたちは少しも怪しいとは思いません。

素直に『ご先祖様ありがとう』と言っていただくのです。

いまどきこんな高校生も珍しいと思いませんか。

 

【写真3・4】をご覧ください。

 

 

8月12日、娘さんたちは今年もキュウリやナスの馬や牛を作ってくれます。

 

さて、

毎年8月に入ると塩川家本家「日蓮宗菩提寺の妙円寺の和尚さん」は、

夏お盆棚経を上げに来て下さります。

 

お盆の初日は8月13日お迎え火を炊きます。

そして先祖代々のご先祖様たちが娘さんたちが作ってくれたキュウリやナスの

馬や牛に乗って実家におかえりなさる日です。

そして死者と生きている私たちとお盆のあいだ共に暮らすのです。

 

8月14日はお盆の中日で施餓鬼会です。

8月15日はお盆の最終日です。

8月16日の朝早く送り火を炊きます。

ご先祖様たちがキュウリやナスの馬や牛に乗って極楽に帰ります。

じゅっぺじいじはそのような教育を受けてお盆さんの行事を行います。

 

パソコンで調べてみると。

じゅっぺじいじは8月14日の13時半から

菩提寺の妙円寺に行き施餓鬼会に参加するわけですが、

施餓鬼会とは地獄にいる餓鬼=悪人に対して施しを行い、

この世にいる自分たちの極楽往生を願うのが施餓鬼であると書いてあります。

そして、ここで言う「悪人」とは、

単に罪を犯した人、悪い人のことだけを指しているわけではないそうです。
自分が煩悩だらけの人間であり、自身でもそれを自覚し、

自分ではどうしようもないと考えている人も悪人と定義されているので、

じゅっぺじいじも立派に悪人です。

そして、「正機」とは、悪人は阿弥陀如来の本願にすがり、

念仏を唱え、信仰を深くすることで、仏様が救ってくださり、

必ず極楽往生すると定義されています。
言い換えると、この世に生きている人は皆悪人ではあるが、

信仰を深め、功徳を積むことで極楽浄土に行けるということになります。

・・・・・と書いてあります。

 

じゅっぺじいじは信仰心はあると思います。

そして宗教としてこの理論は実によく出来ていると思います。

じゅっぺじいじは学者ですからわからない事は分からないといいますが、

我が家はこのような宗教を400年もやって来た家柄なので、

このようなお話にじゅっぺじいじはすぐ有難いと思う方です。

 

じゅっぺじいじいのお父さんも お母さんも おじいさんも おばあさんも

やってきたので見習うわけです。

あまり信仰心がなくても救われたいからです。

で、和尚さんは言います。それで良いのです。そのうちにわかりますと。

 

先祖代々と親がやっていた事なのでじゅっぺじいじの代でやめるわけにはいかない

と考えるのがじゅっぺじいじの性質です。

じゅっぺじいじは日蓮宗の菩提寺妙円寺の護寺会役員でもありますから、

日蓮宗総本山の身延山にも法被を着てバスに乗り団体でお参りします。

 

なお、地元の氏神様の宗教法人「野中神社」代表役員もしておりますから、

じゅっぺじいじは神仏習合です。

親戚にはクリスチャンもいますし、

元々じゅっぺじいじンチはお百姓さんチですから自宅のお庭には、

「地の神様」「火の神様」「水の神様」等々が祀られています。

 

そして、野中神社の境内には稲作を祈る

「お稲荷さん」にも手を合わせていますから、

神様だらけで『八百万の神様』に守られています。

 

そして、変なことをすると「罰当たり」と、

神様から罰を受けるというので、

怖い 怖い 危ない 恐ろしいから、

「触らぬ神に祟りなし」などと言う教えも長老から受けてきました。

 

【写真5・6・7】をご覧ください。

 

 

 

 

かわいい 美しい 高校生の娘さんたちは、

8月13日夕方 お迎え火を焚くとご先祖さまたちが乗って来る

キュウリやナスの馬や牛を創造的に、

ユーモアたっぷり 芸術作品の 馬や牛をたくさん作ってくれました。

娘さんたち 自分たちも 笑いが絶えません。

楽しいお盆の準備です。

 

【写真8・9】をご覧ください。

 

 

 

かわいい 美しい 高校生の 孫娘たちは、

塩川本家は400年も続くので、

ご先祖様も一杯いるので、いろいろな創造的、 

馬や牛をたくさん作ってくれました。

じゅっぺじいじはうれしくて作品を持ってバンザイしています。

娘さんたちも かわいい 美しい 笑顔で 

ご先祖様が皆無事に到着するように祈りながら作ってくれました。

 

【写真10・11】をご覧ください。

 

 

8月12日 ご先祖さまをお迎えする準備ができました。

立派な祭壇です。

綺麗なお花も飾りました。

手前の丸い盆はお線香を立てるお盆です。

明日、 8月13日 この前でお迎え火を炊きます。

じゅっぺじいじいのお父さんも お母さんも おじいちゃんも おばあちゃんも

400年前からここで暮らしたご先祖様たちがみんな帰ってきます。

 

かわいい 美しい 高校生の娘さんたちよ!

お盆の準備を手伝ってくれてありがとう。