無防備(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

無防備(ネタバレ)

無防備※映画の説明などを追記しました(12/17)

三角絞めでつかまえて-無防備

2008/日本 上映時間88分
監督・脚本:市井昌秀
出演:森谷文子、今野早苗、西本竜樹、柿沼菜穂子、熊埜御堂彩、中村邦晃、朝真裕稀
(あらすじ)
プラスチック工場で働く律子(森谷文子)には親しい友人もいず、夫とは寝食を別にする家庭内別居状態が続いていた。そんな中、妊娠中の千夏(今野早苗)が工場に入社してくる。千夏と親しくなった律子だが家では夫に冷たくされ、幸せそうな千夏が憎らしくなってくる。しかし、その背景には律子に起きた過去の不幸な出来事が関係していた。(以上、シネマ・トゥデイより)

予告はこんな感じ↓




70点


先々週に観た映画なんですが、忘れないためのメモ代わりということで、「無防備」の感想を書きます。この映画、2007年に製作されていて、第30回ぴあフィルムフェスティバルや第13回釜山国際映画祭でグランプリを獲っているそうなんですが、確かに面白かったです。

主人公は田舎のプラスチック工場で働く中年女性。交通事故が原因で流産してしまい、それがキッカケで夫とは非常に冷え切った関係になってしまっている。ある日、愛想の良い若い妊婦がその工場でパートとして働くことになり、主人公と彼女は仲良くなるが、彼女の影響でオシャレをしたり手料理をしたりしても夫との仲は相変わらず。いつしか主人公の精神状態はおかしくなって…。って、あまり面白くなさそうですかね? まぁ、でもこんな感じなんですよ。全体的なトーンはかなり地味です。

とにかく主役の森谷文子さんが凄かったです。主人公の絶望感が伝わってきて、全編息苦しいというか、緊張感があったというか。妊婦役の今野早苗さんもよく頑張った。ラスト、ガチの出産シーンがあって、かなりビックリしました。「映倫で初の許可が出た」とか、この映画で一番話題になってたみたいなんですが、知らなかったんですよ。観ながら「えっ? マジなの!?」とやや取り乱しました(笑)。ちなみに監督の市井昌秀さんが今野さんの旦那なんですが、なんと元「髭男爵」だとか。まぁ、だから何だと言われれば何でもないんですが。

とりあえず東京での公開はもう終わってしまっているようですが、機会があったら観ると良いかと思います。僕はこの映画、結構好きです。非常に地味ですが。





「隼」の方が市井監督の作品です。すみません、未見だったりします…。
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妻と見に行きました。「キャリアと出産」問題を棚上げした感じに腹が立ったなぁ。
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