2017年春にフジテレビ系にて放送される松嶋菜々子主演のスペシャルドラマ『女の勲章』。ドラマの見どころともなる劇中ファッションを一足お先にご紹介したい。

 

 

山崎豊子氏の傑作小説『女の勲章』は、主人公・大庭式子が戦争でなにもかも失ったところから、これからは洋服、婦人服の時代が来ると信じて、ミシン一台と共に立ち上がりファッション業界を舞台に世界へ羽ばたいていく物語。

 

 

こだわりのファッションに注目

 

ファッション業界が舞台となる本作では、主演を務める松嶋菜々子や共演の玉木宏、ミムラが身に纏う華麗な衣装も見どころの一つになる。

 

劇中に登場する衣裳、アクセサリー、帽子は、通常のドラマではまずないといってよいほどオリジナルデザインによる逸品を製作。昨今のドラマでこのような依頼を受けたことはない、とデザイナーたちが口をそろえるほどだ。

 

©フジテレビ

 

衣裳をデザイン・製作したのはNHK紅白歌合戦などでの女優たちの衣装を彩ったり、海外セレブのためにも衣裳を製作してきた中井英一朗

「Yohji Yamamoto」、「Alexander McQueen」などでキャリアをんできた中井がヒロイン大庭式子の衣裳を10数点オリジナルで製作した。松嶋だけで身につける衣裳は全部で約60点にものぼる(オリジナル、それ以外を含む)。

 

ドラマ収録現場では、共演の浅野ゆう子も「すらっとした松嶋菜々子さんが美しく着こなしていらっしゃる姿は女性必見です!」と太鼓判を押している。

 

©フジテレビ

 

松嶋、玉木がそれぞれ3点ずつ身につけて登場する帽子を製作したのは「アキオヒラタ」のチーフデザイナー・石田欧子。皇族の方々をはじめ、世界中のセレブたちの帽子をデザイン、製作してきた父・平田暁夫氏の精神と技術を受け継ぎ、日本だけでなくパリでも個展を開き海外にも多くのファンを持つ。石田氏自身もデザイナーブランドの帽子も数多く手がけている。

 

©フジテレビ

 

ドラマにとって大切な意味を持つ式子の大きなネックレスをデザイン・製作したのは「ジィオデシック」の森下まゆり。1996年にはパリデビュー、2001年にはニューヨークデビューを果たすなどフランス、イタリア、アメリカなど世界を股に活躍するジュエリーデザイナーである。

 

 

 

山崎豊子が生み出した人間の感情渦巻く壮大なドラマを豪華出演者たちが演じ、衣裳、美術、技術、あらゆるアーティストたちの総力を結集し、鮮やかに人間ドラマを紡ぎ出す。各界の匠たちの技が結実する大型ドラマ『女の勲章』は2017年春に放送予定だ。