3月5日(日)、東京のTOHOシネマズ六本木ヒルズにて映画『3月のライオン』の「前編・後編〈イッキ見(み)〉」試写会が行われ、主演の神木隆之介、共演の有村架純、大友啓史監督が参加。さらには後編に登場する伊勢谷友介がサプライズ登場し、本イベントをもって出演が発表された。

 

 

羽海野チカ原作のベストセラーコミック『3月のライオン』を実写映画化した本作は、幼い頃に交通事故で家族を失った17歳のプロ棋士・桐山零(神木隆之介)と彼をめぐる人々が愛を求めて迷い、ためらい、ひるみながらも、それぞれの闘いへと突き進む感動のエンターテイメント。

 

3月5日(日)に、「前編・後編〈イッキ見(み)〉」試写会が開催され、300名のファンの前に、主演の神木隆之介、共演の有村架純、大友哲史監督、サプライズゲストとして伊勢谷友介が登場した。

 

約4時間40分に及ぶ作品を鑑賞したファンたちに神木が「いかがでしたか?」と問いかけるとファンからは大きな拍手が送られる。続けて「クタクタだったんじゃないかな?ありがとうございます。」と気遣いを見せた。

 

 

■お味噌汁を飲んだときのような温かい気持ちに

 

 

自身が作品を観たときの感想を問われた神木は、「前編は熱い映画、後編は温かい映画」と感想を述べ「後半の最後の零の表情は自分で演じていながらも自分で良かったなと救われた気持ちになりました。まるでお味噌汁を飲んだような温かい気持ちになった。ほんわかした気持ちになって、家族にありがとうと言いたくなった」とシミジミ。

 

有村も「登場人物みんなが思いを抱えて、それぞれの苦しみがわかる前編とそれを回収するのが後編。みんなが報われて終わる映画。前後編通して1本の作品になっている」と思いを込めた。

 

 

■伊勢谷友介が神木&有村を"腹黒"に認定?

 

イベントには後編で零がお世話になる川本3姉妹の自由奔放な父親・誠二郎を演じた伊勢谷友介がサプライズゲストとして登場。入場するなり、客席や神木らを自らの携帯でパシャり。「好き勝手生きるのも悪くないと思っています。二階堂役の…」と役柄をイメージした言葉を口にしながら、挨拶するも役名を間違え、「好き勝手すぎますよ(笑)!!」と神木からツッコミが飛んでいた。

 

 

そんな伊勢谷は、誠二郎という役柄について、刺激的だったと話し、大友監督に敬意を表す。そして、悪女を演じた有村にぴったりだったと話し、さらに神木を「腹黒」呼ばわりし、会場を沸かせた。

 

 

伊勢谷:どうしても年寄りの役者としては、こういう悪いところをやっとけばいいんじゃないかなというところが拭い去れなかったんですけど、現場に来て監督に「そういうことじゃなくて、彼は本当に好き勝手生きていることを悪く思っていなくて、純粋無垢にやっているだけで」と。それを現代でやったら強烈になったという感じなんでしょうね。当たり前の役をやらない感じは、刺激的でしたね。さすが監督の現場って感じでした。

 

大友監督:不思議と脚本書いてるときに浮かんじゃったの、伊勢谷さんの顔が。これ伊勢谷さんやったら面白いなと思っちゃったんですよ。

 

伊勢谷:それは、キャラクターに似てるからキャスティングされたとかじゃないですよね…?

 

大友監督:違います、違います(笑)!真逆に振りたいなっていう、真逆の役を見たいと思ってたんですよ。

 

伊勢谷:でもあれですよね、有村さんは性格ぴったりだったからこの役に?

 

大友監督:…なんともいえねえな(笑)

 

有村:え(笑)!?全然違うと思っているんですけど……え?え?(神木に同意を求めながら)

 

神木:違うわ(笑)!!さっきも取材で、私と違うから大変だったって言ってましたもん!

 

伊勢谷:でも女優でしょ?怖いよ〜。人を腹黒い扱いするのってすごい気持ちいいんだよね。

 

神木:僕も言われたことあるんですよ!

 

伊勢谷:だって、むかつくんだもん!神木くんのファンって、みんなピュアだと思ってファンになってるでしょ?腹黒いとしか思えないよ!ニコニコしやがって、つって(笑)

 

一同:(笑)

 

 

散々に言われた神木だったが、劇中では伊勢谷演じる誠二郎の言葉にエンジンがかかったとコメント。またもや伊勢谷に面白おかしく返されるが、そんなやり取りからは2人が世代を超えた役者仲間として信頼し合っているのが伝わってくる。

 

 

神木:本当に助けていただくことばっかりで。「大丈夫だった?もっと挑発的な言い方だったりとかしたほうが…とかあるんだったら言って?」と常に助けていただいてました。誠二郎さんの「きみさぁ〜帰れよ。」の一言で、絶対に負けたくない!という零としてのエンジンがかかったんですよ。物腰が柔らかくて、ほんわかしてて誰とでも仲良くなれそうな雰囲気なんですけど、その中にとんでもない化け物が住んでいるんだなと感じたときに「これはいかん、油断したら吹っ飛ばされる。正々堂々と勝負して戦わなければ」と思わせていただいたので…本当にありがとうございます!

 

伊勢谷:ありがとうございます。長くて何言ってるか分からなかったけど…ジョーダン、ジョーダン(笑)!ありがとうございます。

 

有村:私はえ〜もう、なんでこんな?もうなにぃぃ〜〜?って思っていましたね。

 

伊勢谷:あなたのキャラも大概だけどねぇ〜(笑)。

 

 

■有村のバスタイムに興味津々!?

 

また神木演じる零が、生きるために「自分の居場所」を見つける物語にちなんで、「自分の居場所」発表コーナーも実施。神木は「風呂」、有村は「家のソファー、または布団」、伊勢谷や大友監督は「"志"事仲間」「現場」と答え、若い2人をイジって盛り上げた。

 

 

神木:僕は、ここしか居場所がありません!すごい落ち着くんですよ、お風呂でのんびりしちゃうことが多くて。音楽聞いたり、漫画読んだりとか…

 

伊勢谷:途中で追い焚き入れる?

 

神木:いれちゃいますね〜!もう1回ぽかぽかできるんで。

 

伊勢谷:長いんだ?

 

神木:はい、長くて。楽しくお風呂してます!

 

伊勢谷:女子か!!

 

有村:何分くらい?

 

神木:30分から1時間の間。楽しく汗かけるって超よくないっすか?

 

伊勢谷:そうだね…君のお風呂の話よりも有村さんのお風呂の話聞きたくなっちゃった(笑)!

 

一同:(笑)

 

 

有村:私は、家に帰ってソファーに座る瞬間が帰って来た感じがして好きなんです。帰って来て、お風呂を温めて、カバンを置いて、ふ〜っとソファーに座ります。

 

伊勢谷:じゃあ、温めている間にお風呂への準備をするんですね?

 

神木:ニヤニヤしてる(笑)!

 

一同:(笑)

 

伊勢谷:僕は「"志"事仲間」といるとき。一緒の目的を持っている人と過ごしている時間っていうのは安心しますね。でも、2人の答えを見てると、なんか…違うかなぁ(笑)?

 

大友監督:俺も伊勢谷くんと近いんだけど、「現場」かな。現場楽しいもん。

 

伊勢谷:2人(神木と有村)はそうでもないね?

 

有村:もう〜それは大前提として(笑)!!

 

伊勢谷:してやったりみたいなね(笑)。

 

 

伊勢谷が神木や有村にツッコミまくり、客席からは何度も笑いが起きた本イベント。最後は神木が「4時間40分もお付き合いいただき、本当にありがとうございます!」と感謝の言葉を述べ、「みなさんの中で、『3月のライオン』よかったな〜とずっと思っていただけるような映画であったらいいなぁと思います。」と映画をアピールして、幕を閉じた。

 

 

《本イベントで出演が発表された川本誠二郎役を演じる伊勢谷友介》

 

©2017映画「3月のライオン」製作委員会

 

【前編】3月18日(土) 【後編】4月22日(土)

2部作連続・全国ロードショー

 

監督: 大友啓史
原作: 羽海野チカ「3月のライオン」(白泉社刊・ヤングアニマル連載)
脚本: 岩下悠子 渡部亮平 大友啓史

出演:
神木隆之介 有村架純 倉科カナ 染谷将太 清原果耶
佐々木蔵之介 加瀬 亮
前田 吟 高橋一生 岩松 了 斉木しげる 中村倫也
尾上寛之  奥野瑛太 甲本雅裕 新津ちせ 板谷由夏
伊藤英明 / 豊川悦司

配給:東宝=アスミック・エース

映画公式サイト:3lion-movie.com
映画公式Twitter:@3lionmovie
映画公式Facebook:facebook.com/3lionmovie

 

 

【他画像】