草彅剛主演ドラマ『嘘の戦争』は、幼い頃に家族を殺された一ノ瀬浩一(草彅剛)が、事件に関わる人物に復讐をしていく物語。第9話では、いよいよ守(大杉漣)への復讐劇が始まる!

 

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これまで家族を殺害した実行犯の1人である医師・五十嵐(甲本雅裕)、嘘の証言をした二科家の顧問弁護士・六反田(飯田基祐)、幼い浩一に嘘の証言を強要した刑事・三輪(六平直政)、事件のきっかけとなった“OL殺人事件のもみ消し”を二科興三(市村正親)に依頼した代議士の四条綾子(ジュディ・オング)、OL殺人事件の主犯で銀行マンの九島亨(平岳大)、そして二科家の長男・晃(安田顕)に復讐してきた浩一。

 

第8話の放送終了後、思わぬ方向に話が進んだことから、「怒りで紅潮した浩一の顔、一生忘れません」、「本当は優しい浩一を見ていると苦しい。最終回直前ということで益々目が離せない」、「まさか園長にも復讐するのか…しないで欲しい」などSNS上でも話題が後をたたない。

 

 

■ギターショップに行こうと約束もする仲

 

3月7日(火)放送の第9話では、守への復讐のため、今は疎遠で、結婚を控えている守の一人娘・由美子(国仲涼子)に浩一が接触、罠を仕掛けるという展開だ。守を演じている大杉は草彅について「草彅さんとの撮影現場は戦いの現場なんです。俳優として戦うことはもちろんだけれど、作品と向き合う姿勢など、非常に質の高い感じがしています。年齢は僕の方が上だけれど、草彅さんに教えられている部分が大きいなと思います。俳優という職業は肉を付けがちなのですが、逆に削ぎ落としていく作業とでも言いましょうか。常に進化しているのが草彅剛さんなんです。だから彼との芝居は好きなんです」と語った。

 

草彅と大杉は関西テレビの作品では“僕生きシリーズ3部作”や『銭の戦争』、『嘘の戦争』など複数の作品で共演している。「8話の後半や(今週の)9話もそうですが、何度もテストを重ねずに、互いの持っている気持ちをライブ感と共に撮影するシーンがいくつかありました。終わった後は非常に疲れるのですが、それさえも心地よかった」と撮影を振り返る。

 

物語では、攻防戦を繰り広げる2人だが、実際は仲が良いらしく「待ち時間に彼(草彅)は必ずギターを持っているので、「STAND BY ME」など、3曲くらいセッションしました。それと今度一緒にギターショップに行こうねと約束しました」と撮影合間の様子も明らかにした。

 

そして、9話について「守としても、引け目を感じつつも、まさか自分が復讐されるとは思ってもみなかったかもしれない。第9話は作品全体が持っている大きなうねりのように、最終回への橋渡しをする重要な回とあって、非常に深い内容となっています。楽しみにして頂ければ」とアピールした。

 

 

■国仲涼子、草彅は「感情のコントロールが上手」

 

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また草彅とは時代劇『太閤記 サルと呼ばれた男』(2003年・フジテレビ)以来の共演となる国仲涼子は「草なぎさんは今回もそうなのですが、普段はふわっとされているのに、役によって雰囲気が全然変わるのでびっくりします。きっと感情のコントロールがお上手なのだと思います。本番の時のスイッチが入るのを見て、今回もすごいなと思いました。大杉さんとは親子役は始めてでしたが、本当にあたたかい方なのでリラックスして参加する事ができました」と話し、久々の再会について語った。

 

ドラマ自体を楽しんでいたという国仲は9話の出演とあって「ちょうどお話を頂いた時に、大杉さんが“僕にも娘がいるんだ”という台詞があったときだったので嬉しかったです(笑)。浩一さんが本当は自分も復讐をしたいわけではないのに苦しみながら復讐をしている姿が切ないですが“地獄を見せてやる”という台詞にはスカっとさせられました(笑)。9話は最終回直前ということでプレッシャーもあります。色んな人の感情が入り交じり、それぞれの抱えている事が心に刺さる回ですが、実は素敵な回でもあります」と話した。

 

 

ー第9話あらすじー

 

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30年前の一家殺害事件に関わる人物を次々と罠にはめ、ついに最大の標的である興三(市村正親)に復讐するチャンスをつかんだ浩一(草彅剛)だったが30年前に生き残った“千葉陽一”と同一人物だとバレてしまう。浩一は事件の証拠となる録音テープをネットでばらまき、ニシナコーポレーションの粉飾決済をバラすと脅し、会長に謝罪を要求。その一方で興三の手下である六車(神保悟志)と激しい攻防戦を繰り広げる。そんななか、浩一は亡き父が一家殺害の元凶となったOL殺害事件の証拠を守(大杉漣)に託していたことを知り、愕然。守にも復讐しようと、離婚して以来疎遠になっている娘・七沢由美子(国仲涼子)に接触をはかる。恩人にも決して容赦はしない――復讐の鬼と化した浩一を心配するハルカ(水原希子)は…?

 

一方、浩一の策略で30年前の事件が晃(安田顕)や楓(山本美月)の知るところとなり、さらに会社の粉飾決算の事実も浩一に知られてしまった二科家は、窮地に陥る。そして家族と会社を守りたい一心の隆(藤木直人)は、晃のミスに見せかけ,浩一が2000万円を強奪した詐欺の証拠を握り、警察に突き出そうとする。さらには百田(マギー)に接触し、浩一に反撃しようと動き出す―。

 

 

 

草彅が「(第9話は)面白い回でもあるのですが、浩一の気持ちが痛々しい。ある種のクライマックスでもある訳ですが、親代わりの人に復讐をするのは心に圧力が掛かって正直辛いですね。すごいシーンになってくると評す第9話。

 

最終回直前に魅せる恩師への悲しき復讐物語。果たして浩一はどんな罠を仕掛けるか…?そして二科興三と隆(藤木直人)が浩一にどんな反撃を仕掛けてくるのか?浩一を見守るハルカ、浩一の正体を知ってしまった楓、それぞれの恋の行方など、見どころが盛りだくさんだ。

 

 

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