小学館「Sho-Comi」にて連載中の人気少女漫画を実写映画化した『兄に愛されすぎて困ってます』は、告白12連敗中の非モテ女子高生・橘せとかに突如モテ期が到来し、"兄系イケメンズ"たちがせとかを巡ってラブバトルを繰り広げる、究極の愛されすぎラブストーリー。

 

本作で"兄系イケメンズ"たちに愛されまくるヒロインを演じているのが、女優の土屋太鳳。愛らしいルックスに真面目な性格で、まさに愛されキャラである彼女が本作への思いや、共演者とのエピソード、そしてある人から言われた心に残っている言葉などを語ってくれた。

 

 

「実は、キュンキュンしていないんです(笑)」

 

ーー人気コミックを実写化ということですが、せとかを演じることが決まったときは、どのように思いましたか?

 

土屋:原作ものというのは、やはり緊張と不安があります。2時間という限られた時間で、原作のエピソードをどれだけ入れるか。入らないシーンは違うところで表現しないといけないので、そういった意味でもすごく難しく感じました。

 

 

ーー役作りはどのようなことを?

 

土屋:原作のファンの方々が最初に重視されるのは、キャラクターの外見だと思うので、髪型やファッションで、いかにせとかちゃんに近づけるかを考えました。それでも表現しきれない部分は、心でもっと役に近づけるように意識しましたね。

 

 

ーー土屋さんから見たせとかは、どのような人物ですか?

 

土屋:せとかちゃんは謎が多いんです。今まで演じてきた役は、この役はこうなるのかなと未来が想像できたのですが、せとかちゃんはコメディなのに過去と今に背負っているものが重い。そのバランスが、すごく難しかったです。最終的には、最大に愛されているけれど、本当は自分の中で足りない何かを見つけるために人と出会って、成長していく…現代のかぐや姫のお話だと思って演じていました。

 

 

ーーなるほど。土屋さんのお気に入りのシーンを教えてください。

 

土屋:家族と一緒にいるシーンです。コミュニケーションがすごく多い現場だったので、そういった雰囲気がスクリーンを通して伝わったら嬉しいなと思います。

 

 

ーー片寄涼太さん、YOUさん、近江谷太朗さんとは、家族を演じる上で役作りなどはされましたか?

 

土屋:作ったりはせず、自然体だったのですが、母親役を演じてくださったYOUさんは、お子さんと私が一緒の学校に通っていたこともあって昔から知り合いだったんです。片寄さんもオーディションを受けたときに、審査員の中にYOUさんがいらっしゃったそうで、「奇跡が重なった家族だね」と話していました。

 

 

ーーそれは凄い!2人ともお母さんに縁があったのですね。映画には、胸キュンシーンも多いですが、演じてみていかがでしたか?

 

土屋:キュンキュンするシーンって、実は難しいことが多くて、撮影のときはあんまりキュンキュンしていないんです。私は、演じることに必死だったので、壁にぶちあたっていた瞬間です(笑)。

 

 

 

惹かれるのは、男性の弱い部分

 

 

ーーせとかは様々な男性に惹かれますが、土屋さんが男性に惹かれるポイントを教えてください。

 

土屋:一生懸命な方は素敵だなと思います。一生懸命な人は一生懸命な人をバカにしない。それがすごい大事だなと。あとは、考えているときの表情が好きで、「何を考えているんだろう?」と気になってしまいます。最近だと、『8年越しの花嫁』という映画でご一緒した瀬々敬久監督の考え方が独特で、可愛らしいなと思いました。

 

 

ーー共演者の方々の素敵だなという瞬間はありましたか?

 

土屋:千葉さんは3回目の共演だったのですが、初めて共演させていただいたときに私がやったことを、ラストのシーンのときに千葉さんがやってくださったんです。それには、すごく感動しました。

お兄を演じてくださった片寄さんも、普段から歌を歌われているので、すごく言葉を大切にされているんです。セリフの言葉の重みであったり、楽しさを考えていらっしゃって、そういった現場での姿勢には勉強させていただきました。

 

 

ーーちなみに土屋さんは、せとかを取り巻く4人の男性キャラクターの中でどのキャラクターがタイプ?

 

土屋:それぞれに強さがあって魅力的なのですが、男の人ってその強い自分にプレッシャーを感じてしまって、弱さになっているのかなとも思うんです。女の子は意外と弱さにキュンとしたりするので…それぞれのキャラクターが持っている弱い部分が好きですね。

 

 

お肉を食べているときが一番幸せ?

 

ーー作品の中では、せとかが体全体を使って、大きく動く姿も印象的でした。

 

土屋:河合監督に大きく動いてと言われたので、スキップや階段を降りるシーンなど、せとかちゃんが浮かれるシーンでは自由に走っていましたね。おかげで、せとかちゃんの心情がより伝わったかと思います。

 

 

ーー土屋さんの特技であるダンスが活かされたのでは?

 

土屋:お芝居をしていると、ダンスは常に活かされているなと感じます。やっぱり心と体は繋がっている。例えば、震える動作1つでも、どこに力を入れるかで震え方が全然変わってくるので。

 

 

 

ーー普段から体力作りはされているのですか?

 

土屋:ランニングと筋トレを毎日しています。ランニングは短くて30分、多いときは1時間くらい。筋トレのメニューは自己流ですが、演じる役柄によって変えたりも。

 

 

ーー素晴らしいですね。食事にも気を使われたり?

 

土屋:撮影の合間に、マイ包丁でサラダを作っていました。でも、野菜だけだと体が冷えてしまうので、お肉を摂ることも大切なんです。

 

 

ーーせとかもお肉が大好きでしたよね。

 

土屋:そうなんです。私もお肉が大好き。幸せを感じながらお肉を食べることが一番の健康法かもしれません(笑)。

 

 

香川照之に言われた言葉を常に心に

 

 

ーー最後に、土屋さんが女優として歩んできた中で、人に言われた忘れられない言葉があれば教えてください。

 

土屋:「太鳳が女優として生きていくとしたら、絶対に感謝を忘れないこと。自分がここでお芝居が出来ているのは、カメラマンさん、照明さん、美術さん、編集の方…本当にいっぱいスタッフさんがいて、それで成り立っている環境でやらせていただいている。だからその感謝は忘れないこと。」です。

 

 

ーー誰に言われた言葉なのでしょう?

 

土屋:デビューさせていただいた『トウキョウソナタ』という映画で、香川照之さんに言われた言葉です。

 

 

ーー土屋さんのブログなどを見ていると、感謝の気持ちを忘れていないことが伝わってきます。

 

土屋:ありがとうございます。香川さんの言葉は本当にその通りだなと思っていて、常に心の中にありますね。

 

Photography=Mayuko Yamaguchi
Interview=Ameba

 

 

映画『兄に愛されすぎて困ってます』は、6月30日(金)全国ロードショー。

 

■土屋太鳳オフィシャルブログ

 

■「兄こま」ヘタレ系塩顔男子 杉野遥亮インタビュー

■「兄こま」ホスト系スウィートBOY 草川拓弥インタビュー

■「兄こま」ヤンキー系ツンデレお兄 片寄涼太インタビュー

 

 

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