小学館「Sho-Comi」にて連載中の人気少女漫画を実写映画化した『兄に愛されすぎて困ってます』は、告白12連敗中の非モテ女子高生・橘せとか(土屋太鳳)に突如モテ期が到来し、"兄系イケメンズ"たちがせとかを巡ってラブバトルを繰り広げる、究極の“愛されすぎ”ラブストーリー。

 

本作で"兄系イケメンズ"たちの中でも、愛されキャラであるヘタレ系塩顔男子・芹川国光を演じているのが俳優の杉野遥亮。『キセキ-あの日のソビト-』でスクリーンデビューを果たし、NEXTブレイクイケメン俳優として注目される彼が本作への思い、現場でのエピソード、恋愛観などを語ってくれた。

 

 

■現場の雰囲気に「吹っ切れました」

 

ーー杉野さんは、本作が2本目の映画出演ですね。出演が決まったときのお気持ちはいかがでしたか?

 

杉野:「僕でいいのでしょうか…?」という気持ちが強かったです。共演する方々も一線で活躍されている方ばかりで、不安と楽しみと喜びと…よくわからない感情が混ざっていました。でも、現場に入ってみたら、そんな気持ちは嘘のように吹っ飛んでいきました。

 

 

ーーその感情が吹っ飛んでいったのは、なにがきっかけで?

 

杉野:現場の皆さんがやりやすい雰囲気を作ってくださったおかげだと思います。現場がなんでも受け止めてくれる雰囲気で、監督も間違っていたらちゃんと指摘してくださる。だから、自分がもじもじしていてもしょうがないなと吹っ切れました。

 

 

ーー国光を演じる上で気をつけたことはありますか?

 

杉野:はるかさん(片寄涼太)のことを慕っているシーンが多いのですが、そこの上下関係はしっかりさせなきゃいけないなと思って演じていました。歩くときもはるかさんの後ろをふらふらと歩いたり、荷物を重そうに持ったり。

 

 

ーー映画では、はるかとの関係性も然り、大野いとさん演じる千雪との関係も気になるところでした。最後のシーンなんかも…。

 

杉野:国光と千雪の最後のシーンは、その場で決まったんです。ドラマ版では描かれていないのですが、映画で初めて描かれる千雪とのシーンはたくさんあります。

 

 

ーー教室のシーンなどでさりげなく感情を表している国光には、クスッと笑ってしまいました。

 

杉野:国光はなんでも顔に出ちゃうんですよね。教室のシーンは、そんな国光のチャーミングな部分が、全面に出ているのでぜひ注目してください。

 

 

ーー杉野さんご自身は、国光と似ているところはありますか?

 

杉野:男女関わらず、人との関わり方が自然なところが似ているのかなと思います。変に壁を作らないところは自分も同じ。あとは、普段の髪型かな?(兄こまポスターの国光を見ながら)でも、これは僕だからなぁ…(笑)。

 

 

 

■千葉雄大とは、豆柴を見に行く仲

 

 

ーーSNSなどを見ていても、「兄こま」キャストの皆さんが仲が良いことがすごく伝わってきました。現場も和気藹々とした雰囲気でしたか?

 

杉野:そうですね。でも、編集室でメイキングを見させていただいたら、最初の頃は敬語を使っていてギクシャクしていました。

 

 

ーーそうだったのですね。いつ頃から仲良くなったのでしょう?

 

杉野:栃木で撮影したお祭りのシーンのときかな?雨が降る中、深夜までの撮影をみんなで乗り越えたので、そこから打ち解けた気がします。

 

 

ーー撮影が終わったいまでも、交流関係は続いていたり?

 

杉野:定期的に連絡をとっていますね。まさに今も千葉くんからLINEが来ていると思います。

 

 

ーー本当に仲良しなんですね!

 

杉野:千葉くんとは、一緒にペットショップに豆柴を見に行ったんです。ちっちゃくて、可愛すぎて…2人でおかしくなりそうでした(笑)。

 

 

ーー杉野さんから見た他の兄系イケメンを演じた片寄涼太さん、千葉雄大さん、草川拓弥さんの魅力を教えてください。

 

杉野:まず、皆さん顔がかっこいい。そして、すごく気が利く方ばかりなんです。相手がやりにくいなと思うことは自然に避けていたり、相手に合わせてくれる。女性からしたら甘えやすいんだろうなと思います。まぁ、僕もそういうタイプなんですけど…(笑)。

 

 

ーー杉野さんも魅力的です(笑)。主演の土屋さんはどんな方でしたか?

 

杉野:忙しいときでも疲れた姿を一切見せないし、誰とでも同じようにコミュニケーションをとっていて、その上、マラソンまでしていたり…本当にストイックで真面目な方。そういう方だからこそ、作品を引っ張っていけるんだなと思いました。

 

 

 

■「僕は、きっと結婚したいタイプ(笑)」

 

 

ーー「兄こま」の現場では、杉野さんが女性スタッフさんから一番人気だったそうですが。

 

杉野:国光というキャラもあって、すごく話しやすかったんだと思います。なるべく、いろいろな方とコミュニケーションとるようにはしていました。

 

 

ーーでも、キックオフイベントの際には、女性に恋愛対象に見てもらえないという悩みも告白されていましたよね。

 

杉野:モテないんです、僕。きっと結婚したいタイプなんだろうな…(笑)。

 

 

ーーなぜ、そう思われるのですか?

 

杉野:きっと刺激が足りないんだと思います。かっこいいセリフも言えないですし、胸キュンさせるようなこともできない。僕はそばにいて、一緒に何かを楽しむことしかできないので、それは友情のほうが近いのかなと。

 

 

ーー実際の恋愛でも友情で終わってしまうことが多い?

 

杉野:友達になって、そこから発展しないことが多いですね。

 

 

ーーでは、そこから恋愛対象になるためにはどんなアプローチを?

 

杉野:小学校、中学校、高校と、モテるタイプが違うので、小学校のころはなんでも頑張る子を演じてみたり、中学校のころは女子とたくさんコミュニケーションをとってみたり、高校ではクールになってみたり……でも、無理でした(笑)。

 

 

ーーダメだったんですね(笑)。

 

杉野:恋愛対象に見られることはほとんどありませんでした。僕のことをあまり知らない他校の女子から好きになってもらえることはあったんですが(笑)。

 

 

ーーなかなかうまくいかないものなんですね…。ちなみに杉野さんは、どんな女性が好きですか?

 

杉野:母性本能が強い方、笑顔が可愛らしい方が好きです。

 

 

ーー年上と年下だったら?

 

杉野:年上の方ですね。年下や同い年の方だと、自分がリードしなきゃという思いが強くなってしまうので。年上の方だと、ありのままの自分で居ることができるのかなと。

 

 

 

■菅田将暉に言われた"塩顔"を武器に

 

 

ーーデビューは、松坂桃李さんに憧れて応募したFINEBOYSのオーディションがきっかけということですが、なぜオーディションを受けようと?

 

杉野:大学受験に失敗して希望する学部に入れなかったんです。サークルも入らず、バイトもそんなにせず…大学も単位を取るためだけに行くという覇気のない生活を送っていて。そこで、高校時代の友達が前から勧めてくれていたのもあって、FINEBOYSに応募してみようと。

 

 

ーーそこで見事グランプリに輝き、いまは演技のお仕事も増えてきていますね。

 

杉野:本当にありがたいことです。何度も思うのですが、本当に周りの方々のおかげ。周りの方が1人でも欠けていたら、いまの僕はいないなと思います。

 

 

 

ーー事務所の先輩である松坂桃李さんや菅田将暉さんには、役者としてアドバイスをいただいたりしましたか?

 

杉野:僕はよく塩顔と言われるのですが、菅田さんに「塩顔って得だよ」と言われたことがあって、それがすごく印象的でした。

 

 

ーーどういう意味でしょう?

 

杉野:塩顔は顔が薄いので、髪型を変えるだけでもイメージがガラッと変わる。役者としてすごく有利なことだと言われました。塩顔を強みにして、もっと役として生きれるようになりたいなと感じました。

 

 

ーーなるほど。杉野さんは10年後、どんな役者さんになっていたいですか?

 

杉野:自分に憧れて、事務所のオーディションや、FINEBOYSオーディションを受けてくれる方が出てきてほしいですね。僕がそうだったように。

 

Photography=Mayuko Yamaguchi
Interview=Ameba

 

 

映画『兄に愛されすぎて困ってます』は6月30日(金)全国ロードショー。

 

 

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