小学館「Sho-Comi」にて連載中の人気少女漫画を実写映画化した『兄に愛されすぎて困ってます』は、告白12連敗中の非モテ女子高生・橘せとか(土屋太鳳)に突如モテ期が到来し、"兄系イケメンズ"たちがせとかを巡ってラブバトルを繰り広げる、究極の愛されすぎラブストーリー。

 

本作でヤンキー系ツンデレお兄こと、せとかの兄・橘はるかを演じるのがGENERATIONS from EXILE TRIBEのボーカルとしても活躍する片寄涼太。俳優として新たな一歩を踏み出した彼が本作への思い、共演者やGENERATIONSメンバーとのエピソードなどを語ってくれた。

 

 

■バックハグは「本当に苦労しました」

 

ーー『兄に愛されすぎて困ってます』のオファーを受けたときはどう思われましたか?

 

片寄:僕はお芝居の経験がほとんどなかったので、自分に務まるのかなという気持ちと、こんなにもありがたいことはないなという2つの気持ちが入り混ざっていました。でも、お話をいただいたからには一生懸命、誠意を込めて臨ませていただきたいなと思いましたね。

 

 

ーー原作を読んでみての印象はいかがでしたか?

 

片寄:世の学生たちはこんな刺激的なものを読んでいるのか!と(笑)。原作のはるかは細くてかっこいいので、少しでも役に近づくように体を絞ってから現場に入りました。

 

 

ーー本格的な撮影に入る前に1ヶ月間の特訓をされたと伺いました。

 

片寄:そこで監督やプロデューサーさんたちとはるか像を作り上げていったんです。拓弥くん(草川拓弥)や杉野くん(杉野遥亮)、いとちゃん(大野いと)ともリハーサルをして、撮影に入る前からみんなとコミュニケーションをとることができたのは大きかったですね。

 

 

ーーそのあとに土屋太鳳さん、千葉雄大さんも一緒に本読みを?

 

片寄:はい。2人のお芝居には、本当に衝撃を受けました。僕もリハーサルを1ヶ月くらいやっていたので、なんとなくこんな感じだろうと思っていたんですけど、2人はレベルが全然違う。読み合わせの段階で役として出来上がっていて、すごく打ちのめされました。

 

 

ーーだからこそ、もっとやってやろうと?

 

片寄:それからは、よりお芝居にかける時間を増やしていきました。「出来ているよ」とおっしゃってくださる方もいたのですが、自分としてはやっぱり返ってくるものが違いすぎて…。経験がない分、自分が何をできるのかをより深く考えて、自分の武器はとことん磨かなきゃいけないなと。

 

 

ーー片寄さんの武器は何だったのでしょう?

 

片寄:先入観がない分、素直に自分がやりたい方向を提示することができる。「こういうのはどうですか?」と、思いついたらすぐに言っていました。失うものがない強さってやつです。

 

 

 

ーーなるほど。一番苦労したシーンはどこですか?

 

片寄:お風呂場でのバックハグのシーンです。予告にも使っていただいて、楽しみという声もたくさんいただくのですが、本当に苦労しました。

 

 

ーーどんなところが?

 

片寄:あのシーンはドラマから映画を通して、初めてはるかが兄としてではなく、1人の男としての思いが溢れ出てしまうところなので、それを表現するのが難しかったです。今までの土屋さんとのシーン、役以外でお話をさせてもらったときのことなど…いろんなことを思い出しながら、思いを込めて臨ませていただきました。

 

 

ーーはるかの思いが溢れ出た素敵なシーンに仕上がっていたと思います。ちなみに、お風呂場では髪を洗われるシーンなんかもありましたね。

 

片寄:あれは、不思議な気分でしたね。美容室で髪を洗われるのとは、全く違う感覚でした(笑)。

 

 

■GENERATIONSメンバーには「すぐに気づかれる(笑)」

 

 

ーーはるかに共感できる部分はありましたか?

 

片寄:はるかはすごく不器用。スマートっぽく見えて、顔に出てしまうところは僕も同じかな。GENERATIONSのメンバーには、少しでもムスッとしていると、すぐに気づかれてしまいます(笑)。

 

 

ーーあんな妹がいたら、やっぱり嫉妬しちゃう?

 

片寄:嫉妬すると思いますね。でも実際は、あんなに懐いてはくれないんじゃないかなぁ?

 

 

ーーでは、妹が彼氏を連れてきたりしたら…?

 

片寄:それはちゃんと受け止めますよ。でも、なにか別れたほうがいい理由が見当たれば、遠回しに「あいつ○○らしいよ」とボソッと言うかもしれないですね(笑)。

 

 

ーー本当にはるかのようです(笑)!映画の中で妹を演じられた土屋さんは、片寄さんから見てどんな方ですか?

 

片寄:とてもストイックな方です。撮影の合間に、急に野菜を切り始めてサラダを作ったり、気づいたら縄跳びを飛んでいたり…自分のことは自分でしっかりと管理していて素晴らしいなと思いました。

 

 

ーーはるかを演じた片寄さんだからこそ知っている土屋さんの意外な一面はありますか?

 

片寄:太鳳ちゃんは、色気より食い気(笑)!お肉を目の前にすると、スタッフさんの話も聞こえなくなってしまうほどなんです。でも、完璧な太鳳ちゃんにも、そういったお茶目な部分があることを知ってお兄としては、ほっとしましたね。

 

 

ーー杉野さん演じる国光も、はるかにとって弟のような存在でしたね。

 

片寄:未だにプライベートでもあんな感じです。だいたいの人は一緒にいるうちにどんな人かというのが分かってくるのですが、彼だけは分からない。僕が今まで出会ったことがないタイプです(笑)。

 

 

ーー現場では、そんな国光が一番モテモテだったとか。

 

片寄:そうなんですよ。女性スタッフさんの間で、男性キャストの中で誰推しか?という票があって、ちょこちょこランキングが変動するんですけど、常に1位だったのは国光だったんです。僕もスタッフの皆さんにライブの映像とか見せてアピールしてはいたんですけど…。

 

 

ーーそれは逆に、票が減ってしまうのでは(笑)?

 

片寄:確実に票を失っていましたね(笑)。でも、最後はやっぱりはるかが1位で閉まりたいなと必死だったんですよ。そのくらい現場では、自分をさらけ出していました(笑)。

 

 

■兄こまは「地元の同級生のよう」

 

ーーGENERATIONSのメンバーは、そんな片寄さんを見て「メンバーと一緒にいるときと雰囲気が違う」なんて嫉妬していたようですが。

 

片寄:グループにいるときは、お互いのバランスを保つためにも、多少の気遣いが必要。”親しき中にも礼儀あり”じゃないと、やっていけない部分もあると思うので、1歩引いてるときもあるんです。兄こまのメンバーといるときは、また違って地元の同級生といるような感覚。作品をみんなで作っていくという面で、さらけ出した距離感というものが大切だったのかなと思います。

 

 

ーー言葉遣いなども違ったり?

 

片寄:違いましたね。兄こまメンバーは、ほぼ同世代ということもあって本当に気を遣わない。むしろ、気を遣うのも自分がアーティストだからといって距離を遠ざけているようで嫌だったんです。そういった距離感は、みんなとフラットな関係でいるための役作りの1つだったのかもしれません。

 

 

ーー本作では、GENERATIONSとして主題歌も担当されています。『空』は、DEEPさんの『SORA~この声が届くまで~』のカバー曲ですが、仕上がりはいかがですか?

 

片寄:カバー曲ですが、また新しい楽曲になったんじゃないかなと思います。もちろん原曲をリスペクトして、メロディラインやフェイクラインを大事にすることも1つのやり方。だけど今回は、あえて自分たちらしい方向で、GENERATIONSらしさを意識して歌わせていただきました。

 

 

ーー歌詞の内容が映画の物語とリンクする部分もありましたね。

 

片寄:映画の中でも空が綺麗なロケーションがたくさん出てくるんです。「不器用な僕」という歌詞も、はるかっぽくていいなと思ったり。兄こまの内容とリンクする部分には、僕もぞわぞわしちゃいました。

 

 

■カノ嘘に憧れて音楽プロデューサーに?

 

 

ーー兄こまは夢のような胸キュン映画ですが、今まで胸キュンする恋愛映画などは観ていましたか?

 

片寄:肩の力を抜いて観ることができるので、意外と恋愛ものは選んじゃうかもしれません。1番衝撃的だったのは、『カノジョは嘘を愛しすぎてる』。音楽業界の恋愛ということで佐藤健さんが演じている音楽プロデューサーの立場に憧れて、自分も曲作らなきゃ!と思っていました(笑)。

 

 

ーーこれからに期待ですね(笑)。俳優として、次に挑戦してみたい役はありますか?

 

片寄:自分は音楽の畑から来ている人間なので、俳優さんとしてお仕事をされている方々に絶対に失礼のないようにいなきゃいけないなと常に感じています。なので、軽くあれやりたいこれやりたいとは言えない。でも、もし機会がいただけるのであれば、なんでも挑戦したいですし、兄こま以上にその作品を愛しすぎたいなと思います。

 

 

ーー事務所の先輩には、アーティストと俳優を両立されている方もいらっしゃいますが、何かお話はされましたか?

 

片寄:初めてお芝居をさせていただいた『GTO』というドラマでのEXILEのAKIRAさんの背中は印象的でしたし、その他の先輩方の演技に取り組まれる姿勢などもすごく刺激になりましたね。

 

 

ーー素敵な先輩方です。最後に、片寄さんがいま困っていることを教えてください。

 

片寄:『兄に愛されすぎて困ってます』という作品が僕たちの手から離れて、皆様のものになっていく…というのが寂しすぎて困っています。はやく観て楽しんでいただきたい気持ちもあるのですが、ん~…やっぱり寂しいですね(笑)。

 

Photography=Ryo Kameda
Interview=Ameba

 

映画『兄に愛されすぎて困ってます』は6月30日(金)全国ロードショー。

 

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■「兄こま」ホスト系スウィートBOY 草川拓弥インタビュー

 

 

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