介護疲れのイライラ解消には、心の仕組みに気づき、自分を責める強迫観念を手放すことがおすすめです
心の中で「役に立たなければ価値がない」
という思い込みが、介護の負担をさらに増していたというKさんのお話を紹介しますね
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介護疲れに悩む主婦Kさん(57歳パート)
彼女は、子育てが終わったと思ったら、今度は姑の介護が始まり、ずっと誰かの世話をしている状態に疲れ果てています。夫は忙しく、家のことはすべてKさんが担当。姑は足腰が悪く、自分で歩くのも難しい状態ですが、要求が多く、Kさんはイライラが募る一方です。どうすればこのストレスを解消できるのでしょうか?
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介護はなかなか大変ですね。
しかも相手がお姑さんだと、何もなくてもイラッとするかもですね
Kさんとお話を進める中で、彼女の心の奥にある感情が浮かび上がってきました。
実は、Kさんのイライラの根源は結婚前からあったようです。
Kさんの幼い頃、彼女の両親の折り合い悪く、父親は自由奔放で家のことに無関心。時には仕事も休んでしまうなどしていたために、母親が働きながら家事も育児をすべてこなし、いつもイライラしていました
母親の口癖は
「家族のために頑張ってる」
「子供のために離婚しない」
というものでした
Kさんはそんな母親のイライラが嫌で、わがままを言えずに育ちました
・心のしくみと自己評価
Kさんの母親は教育熱心であり、Kさんは母親の期待に応えようと、自分も同じ大学に進学しお母さんを喜ばせました。
しかし、その背景には「自分は役に立たなければ価値がない」という強い思い込みがあったのです。
彼女に「私は役に立たなければいけない人です」と言ってもらったところ、Kさんは心にザワザワとした違和感を感じたそうです。
これは、心のしくみによるもので、何かしらの違和感や反応がある場合、それは図星であることが多いのです。
この思い込みが、Kさんを介護でイライラに追い込んでいたのかもしれません。
Kさんは「役に立たなければ!」
という強迫観念から、現実でも同じような状況を引き寄せていたのです
お母さんの役に立つように。
またお母さんみたいに家族の役に立つように。
でも、それに気づき
もうそんな思い込みはいらないということが分かり、
「確かに自分がなんとかしなくっちゃ!といつもあくせく働いてイライラしてたけど、もうそんな風に思わなくてもいいかも」
と気づかれました
・介護ストレスから楽になるために
Kさんが自分を責めることをやめ、少しでも自分を楽にすることができれば、同じ介護をしていても、もっと気持ちが楽になるでしょう。「自分がなんとかしなくちゃ」と思わなくても良いことに気づけたことは、Kさんにとって大きな一歩です。
皆さんももしこんな経験をされているなら
少しでもストレスを軽減できるように、自分の心が本当は何を感じているのか?を大切にしながら、日常生活を送られてみてはいかがでしょうか