リリーに逢いに行きました。
「リリー」
声をかけてすぐにわかる。
「どうした、具合悪いか？」
今日は顔をちろっと見たらすぐに目をつぶり
感じ取れたよ
もう 頑張りたくないよね
抱き抱えたら
身体中水が溜まってる
点滴を入れても 排出できなくなったね
喉元に大きな瘤のような
水が溜まり
足もパンパンだ。
昨日まで大丈夫と思ってたのに
今日は毛が抜けてしまってた。
先生が静かに声をかけた
もう腎臓が機能していません
腎不全です
あと数日かもしれないから
今夜は自宅に連れて帰りますか？
と。
長いこと ほんと頑張って
私も何度も力をもらったよねー
15年 リリーは楽しかったかな
わかっていても
私は未だにもがくよ
うちの子たちは
殺処分されるのが嫌で
引き取った子達だけど
あたしがお母さんで良かったかな
生きていれば
必ずこうして死に直面する時が来る。
だけど
あたしはどうしても受け入れられない
リリー
私はあんたにどんな顔して
過ごせばいいの？
リリー？
先生がおうちに帰っていいよって
言ってるよ。
夕方なんだって。
お母さん お迎えくるから
おうちに帰ろう
そんで 一緒に寝ようよ。
リリーは尻尾を一回 パタンと動かした
ほんと病気は嫌だよねー
辛いよね
お母さんがいい子いい子してあげるからね
本当にリリーはいい子だもんね
ルーちゃんたちが待ってるよ
最後の最後まで
リリーと！
私の大切な家族です
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