2023年6月30日(金)。
敷島神社の『大祓祭』がありました
参道に設置された茅の輪。
残念ながら今年はナイロン製でした
16時に「人形」の受付が終わると、
大祓の神事が始まりました。
【1】茅の輪くぐり
本務社「水宮神社」の宮司さん、その後ろに氏子総代さん・氏子さんたちが並びます。
翌日の『山開き』の準備が始まっているため、すぐそばに黄色いテントがありお見苦しいですが…
1回め。
宮司さんが、
「思うこと 皆つきねとて 麻の葉を きりにきりても 祓へつるかな」
と唱えて、茅の輪を左回り・右回り・左回りと回ります。
2回め。
「水無月の 夏越の祓い する人は 千歳の命 延ぶと言うなり」
3回め。
「宮川の 清き流れに みそぎせば 祈れることの 叶わぬはなし」
一部ですが動画で📽️
3回めの茅の輪くぐりが終わったら、そのまま拝殿へと進みます。
今年も宮司さんが「皆さんもどうぞ中へ。」と言ってくださったので、
私は昨年と同じ、いちばん前のいちばん左の席へ。
【2】大祓式
①修祓の儀。
「禊祓詞」の奏上。
②祓串で参列者全員をお祓い。
③一同起立、一礼、着席。
④献饌の儀。
⑤大祓奉告祭。
「大祓奉告祭詞」の奏上。
⑥大祓式。
「大祓詞」の奏上。
途中、宮司さんの「宣る」を合図に、参列者全員で3回「おぉ~」と警蹕を発声します。
最初に「集侍はれる人等諸々聞食せと宣る」
参列者全員「おぉ~」
最後のほうに2回、
「罪と云ふ罪は在らじと ~今日の夕日の降(くだち)の大祓に~ 祓へ給ひ清め給ふ事を ~諸々聞食せと宣る」
参列者全員「おぉ~」
「氏子総代の大河内に持ちまかり出でて祓い在れと宣る」
参列者全員「おぉ~」
⑦玉串奉奠。
最初に宮司さんが案上に玉串を捧げます。
次に氏子総代さんが玉串を捧げ、氏子さんたちは後ろで総代さんに作法を合わせます。
最後に一般の参列者代表の玉串奉奠。
今年も氏子総代さんから、ご指名をいただきました
宮司さんから玉串を受け取り、1つ1つの動作をゆっくり、礼は深くを心掛けて、玉串奉奠をさせていただきました。
「皆さんで」と言われ、私も「人形」を塩水に浸けるのに参加しました。
③少し揉みます。
⑥新河岸川に向かって草舟を押し流します。
雨でかなり水位が高くなっています
最後は動画で📽️
「人形」を詰めた草舟が無事に流れて行きました
氏子総代さんによると、翌日のお昼前にはもう浅草に到着したとのこと
水位が高いと早い
【御朱印】
2023年7月1日(土)。
田子山富士の『山開き』が行われました
朝8時30分の集合の時点では、晴れて暑くなりそうな空でしたが…
「田子山富士」は、令和2年(2020年)3月に、国の重要有形民俗文化財に指定されました。
理由は、
・本物の富士山そっくりに造られていて、保存状態が良いこと。
・山頂から霊峰富士を遥拝出来ること。
・「山開き」「山仕舞い」などの伝統行事を継続していること
など。
「山開き」は、山の神様に山に入ることを告げて、シーズン中の登山者の安全を祈願する神事です。
御胎内にも紫色の紋幕。
9時30分から式典・神事が行われ、来賓挨拶や、宮司さんによる安全祈願の祝詞奏上、参列者による玉串奉奠が行われました。
【お道開き】
「お道開き」とは、富士山の山開きに先立ち、吉田口登山道のスタート地点となる、富士吉田市「北口本宮冨士浅間神社」で執り行われる儀式で、 天手力男命に扮した神職が、登山道入口に張られた注連縄を木槌で断ち切ります。
※画像はYahoo!ニュースより。
「田子山富士」でもこれにならって、登山道の起点の注連縄を木槌で断つ「お道開き」の儀式を行っています。
この時間にはものすごい豪雨になっていました。
【天手力男命について】
「天手力男命(あめのたぢからおのみこと)
」という神名は、
「高天原でもっとも手の力が強い男。」
という意味。
肉体の筋力に宿る霊の神格化と考えられ、力の神さまです。
『古事記』によると、
アマテラスが天岩戸にお隠れになった時、タヂカラオが重い扉を開け、アマテラスの手を引いて外に導き出しました。
アマテラスの手を引いたことにちなんで、神名に「手」が付いていて、この功績により、伊勢内宮の相殿に祀られています。
「えいっ」
小槌で注連縄が断たれました🔨
それにしても、なぜ天手力男命なんだろう
お道開きなら、猿田彦でもいいのに。
「北口本宮冨士浅間神社」と天手力男命との間に、何か特別な謂われでもあるのかどうしても気になって、社務所に直接電話して聞いちゃいました
前述の「天岩戸神話」に因んで、【力持ちの神様】だからという理由だけだそうで、それ以上の特別の謂われはありません、とのことでした。
豪雨のため、この後の記念撮影と登り初めは中止
もちろん一般の方の登山も中止となってしまいました。
「浦安の舞」は拝殿内で行われました。
前半は、檜扇による【扇舞】。
「田子山富士」の『山開き』が、翌日の毎日新聞で紹介されました
大祓と山開き、あいにくの雨模様でしたが、昨年に比べて涼しくてよかったです
この2日間が無事に終了すると、ホッとします。1年の折り返し地点です
7月1日、我が家の神棚もお供物を新しくして、プリザーブド榊も新しいものに交換しました。
2023年後半も、心に曇りのないよういつもピカピカに磨いて常に明るく前向きに、周りの人を幸せ🍀に出来るように、
を心掛けたいと思います
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました