おはようございます。

来週に襲来予定の台風は

半端なさそうです。


大きな被害が出そうで心配です。

さて

不動産業界では

売主側と買主側とに

それぞれ不動産業者が付くことを

”分かれ”と言います。


これは

売主と買主の商談が

1社の不動産業者で纏まると

その不動産業者は

両方から仲介手数料を頂けるのに対し、

不動産業者が2社になると

「買主側の不動産業者は

買主から仲介手数料を頂き」

「売主側の不動産業者は

売主から仲介手数料を頂く」

というように

仲介手数料が2つに分かれてしまうことから

”分かれ”と言います。


不動産業者からすると

当然、仲介手数料(儲け)は多い方が良いので

分かれよりは

1社単独での成約を希望するのは

自然な感覚です。


しかし

この感情が強くなりすぎると

売主さんから預かった物件を

同業者には一切紹介せず

何としてでも

自社で買主を見つけようとする

”囲い込み”が横行するのです。


不動産業界では

この囲い込みをなくそうと

努力していますが

テレビCMでおなじみのアノ会社など

一部の業者の間では

今でも横行しています。


この囲い込みの背景には

不動産業界ならではの

幾つかの背景があります。


例えば

その一つは

不動産会社で働く

社員の給与体系にあります。


不動産業界の給与は

基本給+歩合(出来高)としているところが多いため

個人は少しでも

成約金額をを大きくしたいものです。基本給だけでは食っていけないレベル


そうすると

他の不動産業者が間に入って

仲介手数料が”分かれ”になるよりは

自分で全て纏めたいものです。


その結果

同業者には

物件の情報を開示しない

という行為に走るのです。


また

囲い込みが起こる別な背景として

数年前まで

大手の不動産会社では

仲介手数料が分かれになると

上司から叱責された上

始末書を書かされる

と言うところもあったそうです。

不動産業界ではこれくらいではブラック企業とは言いません(笑)


また、現在では

売主から専任での売却依頼を

取付けるために

売主から仲介手数料を頂かないことを

営業方針としている

不動産会社もあります。


仲介手数料は

買主側からしか頂かない

という方針です。


そうすると

その不動産会社は

買主側からの仲介手数料を

独り占めにするために

他の業者には物件紹介を断り

囲い込みをするのです。


「当社は仲介手数料はゼロ」

をうたい文句にしているような

不動産業者は

囲い込み度の高い会社とみて

間違いないでしょう。(笑)


このように

囲い込みは

会社の方針だったり

会社ぐるみで

発生しているものがほとんどです。


だったら、経営者側の考えをあらためてもらえばいいだけじゃないですか。あはっ


そうは問屋が卸さないのが

ダークな不動産業界ならではの

大人の事情です。(笑)