暦の中、立春から数えての雑節のひとつに日本独自の「八十八夜」があります。 | 神聖寺 隆健 090-3085-9732

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神聖寺 隆健 (しんしょうじ りゅうけん)
真言宗、法事と供養、仏教世話ばなし



上の梵字は私、隆健の筆による、サンスクリット語・般若心経からの一文字です。
ブログを途中からお読み頂いた方々の為に、過去のブログを、改めてご案内させて頂いております。なお、私のつぶやきは実生活には何の役にも立ちません。謝謝。

つぶやきを進めましょう。
暖かい春の陽気が続きます。暦の中、立春から数えての雑節のひとつに「八十八夜」があります。
春夏秋冬は他国にもありますが、「八十八夜」は日本独自の暦節です。
「八十八夜」と聞けば誰もが緑濃いお茶摘みを連想するでしょう。
私はお茶が大好きです。
滅多に飲みませんが「玉露」となれば文字を見ただけで眼が潤んでしまいます。
ここから少々、脇道に入ってご案内です。

皆さんは「紅茶」も「緑茶」も同じ茶の葉だと知っていますか?
普段、日本人が喫するお茶は「緑茶」ですよね。
これは、お茶の葉を蒸したものを揉んで乾燥して作ります。
お茶の葉の水分を飛ばし、揉んで発酵・乾燥させれば「紅茶」となります。
「ウーロン茶」は半分発酵・乾燥させたものです。
以上のように、インドやスリランカで取れたお茶の葉も発酵させなければ、日本の普段と同じ「緑茶」になります。京都の宇治茶も発酵すれば「紅茶」になると言うことです。
「紅茶」の由来は「瓢箪から駒」のようなお話でイギリスの商船が航海の途中に、熱帯の為にインドの「緑茶用」茶葉を発酵、腐らせてしまったことから生まれたそうです。
一般に煎茶(玉露・緑茶)と言っても、製法は、それひとつで大変な作業です。
「玉露」も「緑茶」も同じ製法ですが、お茶摘みが違います。
「八十八夜」の前後になりますと、20日ほど、お茶の新芽に覆いをかけて陽に当てないように工夫します。太陽の熱で新芽が強くなるのを避けます。
「深窓の麗人」扱いします。
お若い人!「深窓の麗人」ってわかりますか~。
ここは、是非、ご自分で辞書を!
この「深窓の麗人」の扱いをした新芽・手摘みの一番茶=「玉露」です。
私の眼が潤むこと当然!!・・・と、ご理解を。
あーあ~、まだまだ人間未熟な隆健です。謝・謝。
以降、2番摘み、3番摘み、4番摘みとなっていきます。
暦を見れば、今年(2024年)は5月1日が八十八夜です。今からどなた様も「貯金箱」のお仕度を。
ちなみに私は毎年「ぶたさん貯金箱」です。開封日は立春から数えての「八十八夜!」
皆さん、是非とも今から、「玉露」を買い求めるお仕度を。
あははは、私は別に、〇〇園の宣伝係りではございません。謝・謝。
(注意・「瓢箪から駒」とは、ふさわしくないところから、思いもしない良きものが現れることを申します。
今年(2024年)の八十八夜は5月1日です。