生まれたその時から巣立つまで、
子供は毎日、実に多彩な感情を感じます。
親として、それをどう見守るか。
子供の感情が高ぶった時に、
どんな対応をするか。
それは子育てのビッグテーマ。
私自身、このことが怖くて、子供を持つことにずっと恐怖心がありました。
だって、人間一人の感情って、責任重大。自分の気持ちの扱いも満足にできないのに、その上、子供の気持ちのケアにも責任を負うなんて。そんなキャパ、そんな自信、ありませんでした。
・・・その感覚が変わったのは、つい最近の事。
20年に渡る心の学びを通して、
PTSDやうつ、グリーフなど、多彩でヘビーな沢山の感情を生き抜いて、
やっと、心という現象の全体像が、何となく掴めてきてからです。
子供の感情との接し方。
そのカギは、結論を言うと、
「親が、自分自身の感情との向き合い方・扱い方を学ぶこと」です。
それしかできないし、
遠回りに見えても、それが結局、ベスト。
子供を持っていても、心の扱いに関して、自分はまだまだ未熟、と感じる人も多いと思います。
日々、泣き叫んだり、いじけたり、怒ったりする子供を目の前にして、
・自分の感情との向き合い方なんて学んでいるヒマがない
・もっとカンタンな、応急処置が必要なの
と感じる人も多いと思います。
でもね、やっぱり、
自分でできないことは、人にしてあげることができない。
人に教えることができない。
「こうすれば良い」と言われているテクニックを試しても、
自分の心がどっしりとしていなければ、
自分の心が穏やかでなければ、
やっぱり上っ面なものになり、
十分な効果が出ないのです。
また、子供は感受性が豊かで、
親の気持ちにとても敏感です。
親の心の機微を感じ取って、
それに合わせて自分の気持ちを否定したり、押し込めたり、自分が悪いんだと勘違いしてしまうのは、本当によくある、子供の習性です。
(これもまたいつか、別の記事で解説します。)
だから、親の心が安定していることって、子供にとっては、とても大切なこと。
(安定とは、ネガティブな気持ちを感じないということではなくて、「ネガティブな気持ちを感じても大丈夫」という安定感・安心感が心の底にある、ということです。)
だから結局、より良く子供の感情と向き合いたければ、
子供に、感情的に健やかでいる術を伝えたければ、
親が、自分自身の感情との向き合い方・扱い方を学ぶこと。
それしかできないし、
それがベストなのです。
じゃあ実際、何したらいいの?
という場合。
心の扱い方の、初めの一歩。
そして一番大切な基本は、
①自分の気持ちに気づく
②自分の気持ちをちゃんと感じる
この二つです。
でもやっぱり、「日々、泣き叫んだり、いじけたり、怒ったりする子供を目の前にして、
自分の感情との向き合い方を学んでいる場合じゃない!」
と思ってしまう時は、
そう感じているさなかに、
まずは
①自分が焦ったり、悲しくなったり、イライラしていることに気づく
②その気持ちをスルーしたり、紛らわしたりせずに、ちゃんと感じる
ということです。
慣れれば、2分でできること。
これだけでも気分が少し落ち着き、
その少し落ち着いた自分で、子供や、子供の気持ちに接することができます。
その、自分(子供)の心に向き合う親の心の安定感が、
子供にとっては何よりの安心になり
何よりのお手本にもなるのです。
今度、この①②のやり方について、詳しく書きますね!
既にこれらの記事↓でも、違う文脈ですが、①②に触れています。参考までに、どうぞ♡