ずっと何だか、「ここにいること」への違和感がありました。
自分が「みんな」の一員になれない違和感。
小さい頃は、友達がドラマや芸能人で盛り上がる中、割と哲学的な本や、本格的な小説ばかりを読んでいました。
歌や服よりも、世界はどこから来たのか、私という存在はなにものなのか、という問いの方が、ずっと大切でした。
友達がカッコイイ男子や芸能人の話で盛り上がる中、私はその人の知性を体験しないと魅力を感じられないので、全然話に入れませんでした。
大人になってからも、仕事になかなか意義を見出せず、身が入らなかったり、
社会を賑わす様々な事に、あまり意味を感じられなかったり。
周りに人がいたとしても、一緒に笑うことができたとしても、どこかで私は「みんな」になれない気がして、いつも孤独感を抱えていました。
なんで私は「みんな」のようになれないんだろう?
どうしたら「ふつう」になれるんだろう?
ずっとそう思い続けて、
ずっと普通になろうと頑張って、
でもなれなくて。
みんなのような、ふつうに会社に行って、ふつうに人生の過程で出会った人たちと友達になって、簡単に恋愛をして、家庭を築いて。
「ふつう」に生きようとすればするほどに苦しく、
水の中でおぼれているような、
息ができなくなるような、
魚がムリして空を飛ぼうとしているような
そんな息苦しさに、いつも苦しんでいました。
なんで私は、「ふつう」な感じで生きていかれないんだろう?
ずっと、そう思ってきました。
ですので、近年、発達障害という言葉を多く目にするようになってからは、そういった可能性を考えました。
まず、自己テストで、ほぼ間違いなくHSPであることは判明しました。
HSP=Highly Sensitive Personsのことで、色々な感覚が敏感な人たちのことです。
HSPの特性24の項目のうち、22か23項目に、バッチリ当てはまっていました。
ただ、これは人口の20%を占めるということで、
それよりもマイノリティな気がする・・・
単に敏感なだけではない、何か透明で見えない、大きな壁が、私と「ふつう」の間にある気がする・・・
と感じていました。
その壁のせいで、ふつうに生きられない。
生きることが息苦しい。
助けてほしい。
助けが欲しい。
そこで精神科や診療カウンセリングで専門家に相談したのですが・・・
・明らかにADHDではない
・ADDでもない(ADHDの、H=ハイパーアクティブ=多動性が無いバージョン)
・読み書きにも困難はないし、学習障害もない
・自閉症スペクトラムの症状がいくつかは認められるものの、社交的にふるまえるし、自閉症にも当てはまらない
・・・ということで、
単に哲学的なだけかも
単に興味の幅が狭いだけかも(これはスペクトラムの症状の一つでもあり、うつ病によってその傾向が強まったりするそう)
と、精神科医と話ていたのですが・・・。
最近、母が、日本の新聞記事を紹介してくれました。それは「ギフテッドの人たちの体験談」。それが、母目線で、私の体験と似ていると思ったそうです。
私も早速、オンラインで読んでみました。
すると、うんうん、そうそう!と、すごく共感できるのです。
母は『わが子がギフティッドかもしれないと思ったら』という本も読み始め、ときどき私に「ギフテッドってこういう特性があるんだって」とLINEしてくれます。
そしてそれが、可笑しいくらいによく当てはまっているのです。
まだ私も勉強不足で、ギフテッドの定義を詳しく知らないので、私がそれに当てはまるか、定かではありません。
でも、ちょっと光が見えてきた気がします。
なにより、こんなにも体験に共感できる人たちがいることが、嬉しい。
一人じゃない。
仲間がいる。
精神科医にも、「ギフテッドの人たちは、あなたのように、自閉症でなくても、自閉症スペクトラムの特性を少し持っている比率が高い」とも、「ギフテッドは、周りのクラスメートなどに馴染みにくい」とも言われました。
ギフテッドはそれに該当するからといって、治療や、行政によるサポートがあるわけではありません。
それでも、「ギフテッド」というキーワードを得たら、
・そこから検索して仲間とつながったり、
・ギフテッド特有の辛い経験への手立てを学べたりと、
さまざまなサポートを見出すことができます。
これはギフテッドに限らず、
診断やラベリングの、良い効果。
そして、名もない苦しみに名前が付くことの、安堵感。
診断を得たからといって、何になるの?
と思う人もいるかもしれませんが、
もし何かに苦しんでいたら、
諦めずにサポートを探して欲しいです。
(連絡くだされば、そのお手伝いもします♡)
さて、オーディブルでギフテッドに関する本を買ったので、聴くのが楽しみ。
全国のギフテッドの皆さん、繋がりましょう♡
よりラクに楽しく生きられるように、ぜひ、助け合いましょう♡