誰かに踏まれてしまうなら
このまま
連れて帰るから。
桜並木が続く
午後の公園
花吹雪に流されて
ポトリと落ちてきた 足元・・
それは
ひらひら舞う ひとひらではなく
五枚の花びらが
壊れることのないままの
そのままのサクラの花でした。
アスファルトの上
ぽとり ぽとり
ひらり ひらり
落ちていく サクラ・・・
行きかう人に 無造作に
踏まれていく
その それぞれ・・
花びらが 散りゆくもの
花ごと 散りゆくもの
茎を離れた その花が
せめて
誰かに踏まれない様に・・
拾い集めて
帰りました。
SAKURA / いきものがかり
きっと いい日
Saf
written by Safran
photo by Safran