続きです。
車を停めて、善光寺へ向かいます。
参道に続くメインストリートは、あれこれお店が並んで賑やかです。
ぶらぶらお店のぞきながら歩くのが楽しいので、善光寺と長野駅の間くらいに車を停めるのは正解ですね。
さて。ここで善光寺の御開帳について説明。
私もあまりわかってなかったんだけど、参拝前にリーフレットをもらってにわか知識です。
善光寺の御本尊は秘仏で非公開。誰も見ることができません。
その御本尊の分身として同じ姿で作られたのが前立本尊。この前立本尊も普段は宝庫に安置されているのですが、数えで7年に一度本堂に遷されてお顔を見せていただける。これが、御開帳です。
御開帳の際には、本堂の前に回向柱が立てられます。御開帳のシンボル。
この柱は前立本尊と善の綱でつながっており、回向柱に触れると前立本尊に触れたのと同じご利益があると言われます。
と、言うことらしい。
前立本尊の参拝には参拝券が必要。
善光寺の参道に入ると、途中からかなり長い行列ができてました。
お参りの列よ、と聞いて、よくわからないまま並びます。
お天気よくて陽射しも強くて暑い中、じーっと並びます。
帽子、扇子、ペットボトルのお水を持ってきたのは正解でした。
途中で警備員さんがアナウンス。
「みなさん、確認です。これは回向柱に触るための列です!お参りしたいだけの人はここに並ぶ必要はありませんからね!」
「回向柱は24時間いつでも触れます。夕方でも触れますからね!」
えー、じゃあすいてから触りにこればいいじゃんね、みたいに言い出す人あり。
ゆーても柱にしがみついて離れん人なんてそうおらんじゃろうから、待っとりゃじきに順番来るじゃろ、みたいに言う人もあり。
私も並んだまま、じっと列が進むのを待ちました。
柱が近づいてくると。さらに警備員さん。
「背が低い人は、正面からだと柱に届かないかもしれません。横から触ってください。」
そして、やっぱり人によっては長いこと柱にすがりついてお参りするかたもいるので。おい、早く離れろよ、みたいに後ろの人が言い出したりもします。
またまた警備員さん。
「柱に触れる時間に関わらず、ご利益は等しくおとずれますから!」
このあたりのやりとり、吹き出しそうになりました^^;
回向柱にたどりつくまで、約40分、てとこかな。
続いて参拝券を買って、前立本尊を参拝するために内陣参拝の列に並びます。
遠くから拝むだけでよければ、外陣参拝の列でもOKです。外陣参拝の場合は参拝券はいりません。
内陣参拝、待ち時間40分。
靴を脱いで畳の上に上がり、ディズニーの待ちのようにぐるぐると誘導路を歩きます。
前立本尊のお顔もしっかり見える位置で、一人ずつお焼香してお参りします。
誘導に立つお坊様、「しっかり前立本尊様を見て、それからお参りしてくださいね。並ぶのに夢中でなんも見んとお参りしてる人もよくおりますけど。」
確かに、どれが御本尊?みんな並んでるからとりあえず並んだわ、みたいな人もいそうです^^;
でも列に並んでるおばちゃん「まあ、見たって本物かどうかなんてわからんけどなー」ですって。
さて、そんな行列を尻目に、御本尊の間近の畳の上に通されて座ってお参りする方々がいらっしゃいました。
「なんであの人ら、座れるん!?」
どうやら、ご祈祷をお願いするとそうなるらしい。
後から見たら、「ご祈祷3000円より受付け。並ばずに参拝できます。」の貼り紙…
うーん、お寺ビジネス(ー ー;)
やっと内陣参拝が終わり。
参拝券にはお戒壇めぐりも含まれていたんだけど、こちらは1時間待ち∑(゚Д゚)
これは普段でも入れるとこなのでパスしました。
で、参拝した感想。
うーん、大混雑で心が荒むくらいなら、すいてる普段にきちんとお参りした方がいいんでない^^;!?
実際、警備員さんも殺気立ってるし、並んでるお仲間どうしでいらついて口論されてる方もいました。
途中、救急車は来るわ、あちこちでおまわりさんが迷子探してるわ。。
色々意味もあるしありがたい行事なのですけど、私は改めてゆっくり参拝に来ようと思いました。
あまりの混雑に、善光寺境内での写真はほとんどなし。
混雑してるなか、カメラや携帯で写真撮ってる人もたくさんいたけど。
みんな参拝の証拠が欲しいんだろなあ。
内陣参拝を待つ間、素敵な陶器の灯篭が目に付いたので撮影しました。これが私が撮影した唯一です。
瀬戸の職人さんの作のようです。
来月以降、静かになった善光寺に再度来ようと思いました。