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言いたい放題な映画レビュー

映画をみて言いたい放題言っているブログです。映画レビューというより、感想日記って感じです。だから肩の力を抜いて、楽しんで読んでくれるとうれしいです!

 

核戦争で地球が滅ぶ……というのは、古来からのSF作品にはよく有る、少し悪くいってしまうと使い古されたお話ではあるのですが。

 

この作品では地球が滅ぶまでの様子やその経緯ではなく、滅んだ後の地球が物語の舞台となっている点が、とても面白い作品です。

 

誰もいない、ほとんど何も無い世界で、たった二人ぼっちという所から始まるこの映画は、少し寂しいイメージで始まるのですが、そこからは怒濤の謎が謎を呼ぶ展開で全く目が離せなくなってしまいました。

 

 

突如として墜落してくる謎の宇宙船、そこに積まれた謎の装置。

 

そして、そこから出てくる謎の美女と、主人公の関係もまた、多くの謎に包まれています。

 

そんなSF映画としてのミステリアスな側面もあり、また、ラブストーリーとしての展開もありと、盛りだくさんに楽しめる作品になっています。

 

 

滅んだ世界に、一人だけの男である主人公にたいして、二人の女性がいるという構図は、まさになるべくしてなるというような三角関係を演出し、そこにSF的側面の謎が複雑に絡んでいくストーリー展開は、目を離す暇さえ全く貰えないほどのテンポで繰り広げられ、飽きること無く楽しめる作品になっています。

 

 

また、未来感溢れる居住スペースや、かつての地球の姿を彷彿とさせる廃墟の設定など、映像技術的な面でも実に表現豊かでした。

 

自分もまた荒廃し滅びの道を辿ったその地球の上に居るかのような錯覚を覚えるほどの圧巻の映像美で、画面を見ているだけで引き込まれていく素敵な作品でした。