勝手に映画紹介!? -2ページ目

恐怖の報酬(2024年)

 

再加入中のネットフリックスで…ネトフリ映画「恐怖の報酬(原題:LE SALAIRE DE LA PEUR)」を鑑賞した…過去にも複数回映像化されているフランスの有名小説が原作。自分は原作未読、1953年のフランス版も未鑑賞だけど、1977年にウィリアム・フリードキンが撮った米国リメイクの“オリジナル完全版”と銘打たれたバージョン(本国以外では30分以上カットされた短縮版で公開されていたが、2013年のリマスター化に伴い、日本でも2018年に劇場公開、ソフト化された)を、数年前にTV放送でちょうど見ていた…フリードキン版は超面白かったよねぇ…。

 

元ボディガードのフレッドは、自分のせいで兄のアレックスを犯罪に巻き込んでしまい、その結果…アレックスが刑務所送りになってしまった。今は、アレックスの妻子の面倒をみながら、油田の採掘場を襲撃から護る仕事に従事ていた。ある日、民兵の襲撃で油田にトラブルが発生、火災が起きてしまった。火を鎮めるには、大量のニトロを爆発させる必要があり…遠く離れた太陽光発電所から車で運ばなければならなかった。その運搬役を頼まれたフレッド…今回のミッションのため、油田会社は爆発物の専門家であるアレックスも釈放することが可能だといい…。

 

油田で事故が起きて、火災を食い止めるために…遠くの場所からニトロを運んできて爆発させる、主人公を含む訳ありな連中が運搬要員として招集されるという、大まかなフォーマットは自分が見たフリードキン版と同じだが…舞台設定も違うし、各登場人物の関係性、抱えてるドラマなんかも違うし、だいぶ印象は異なっていた。原作と53年のフランス版を読んでない、見てないのでそれらとの比較はできないけど…だいぶ現代的な話だったので、フリードキン版より古い作品と同じということもないだろうし、やっぱりオリジナル要素が強めだったんじゃないかな?

 

フリードキン版は、それぞれ訳ありな人間が、名乗りを上げ、たまたま一緒になって、ニトロの運搬に携わるような展開だったが…2024年版では、主要登場人物が兄弟であり…弟の方のセフレ(笑)や昔の同僚でチームを組むことになる。もともとはカタギの仕事をしていた兄弟…弟は金持ちのボディガードだったんだけど、警護対象だった人間が目の前で殺されてしまった。で、魔がさして…死んだ警護対象者の家に後から忍び込み、金庫から金を盗もうと計画を立て、兄貴を無理やり誘うんだけど…運悪く警察にバレちゃって、兄貴だけムショ行きになってしまう。

 

兄貴には妻子がいたんだけど…弟は、罪滅ぼしも兼ねて、その妻子の面倒を見ていた。そんな時に油田事故…油田関係者が弟のことを知っていて、この兄弟に白羽の矢、兄貴をムショから出してやるから、ニトロの運搬を引き受けろと。この兄弟だけだと心もとないので、道案内としてNGO職員も仲間に加えるんだけど、そのうちの1人、女性職員と弟がいい関係。いや、周囲には“恋人じゃない”って言ってて、でも仕事あがりにイッパツやる関係ではある。今回の雇い主に、どういう関係かって聞かれるシーンがあって、“セフレやろ”ってツッコミを入れるオイラ。

 

そうしたら、まさにNGOのねーちゃんの方が“たまにセックスする仲よ”と返答してて、大爆笑してしまった…解釈間違ってなかった。ただ、まぁ…危険な任務を一緒に行動していくうちに、絆は深まり、セフレ以上の関係にはなっていったかなという感じだったけどね。フリードキン版は山奥や森林地帯の印象が強かったが、本作では砂漠の横断…フリードキン版で印象的だった吊り橋の代わりなのか、破損したパイプラインからオイルが漏れだし、オイルの川ができていて、通行が困難になるなんていうシーンがあったり、行く手を阻むトラブルもだいぶ違ったよ。

 

フリードキン版でも物語後半で、ゲリラにトラックを襲撃されていたけど…あれに似た連中はもっと早い段階で絡んできていた。カーチェイスに銃撃戦、地雷原に追い込まれて、そこをスナイパーに狙われたり…全体的に、ドンパチアクションは増えたよ。でもね、あの積んでるニトロが、今にも爆発しそうな緊張感というのは、フリードキン版にはかなわなかったな。運搬しているニトロを使って障害を排除なんていうのも、フリードキン版の対処法に比べるとややあっさり。兄弟関係、特に弟の贖罪を強調したような最後の展開なんかも、浪花節すぎてちょい白ける。
 

 

監督:ジュリアン・ルクレルク

出演:フランク・ガスタンビドゥ アルバン・ルノワール ソフィア・ザマニ アナ・ジラルド バカリー・ディオンベラ

 

 

【同じ原作の旧作映画です…】

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ハート・オブ・ザ・ハンター(2024年)

 

実写映画版「シティーハンター」目当てに再加入したネットフリックスで「ハート・オブ・ザ・ハンター(原題:Heart of the Hunter)を鑑賞…それが正しい行いだと信じ、暗殺を請け負っていた殺し屋が、仕事に嫌気をさして堅気になるも…数年ぶりに現れたかつての仲間(上官・上司のような存在?)によって、再び政府絡みの陰謀に巻き込まれてしまうという南アフリカのサスペンスアクション…当然、キャストは知らない人ばかりだったが、前にネトフリに入っていた時に見た、やはり南アフリカ製だったネトフリ映画「シルバートン・シージ」と同じ監督さんの作品でした。

 

黒い噂の絶えない次期大統領候補、ムティマ副大統領の当選が確実視される中…彼を失脚させる情報を所持する男クラインが、PIA“ケープタウン大統領情報局”のモー局長の命令で動く民間警備会社の人間たちに追われていた。クラインは、かつて自分と同じ志を持って、暗殺任務に従事ていたズコと接触し、ムティマの大統領就任阻止を手伝ってほしいと懇願。その後、クラインは追手の前で自ら命を絶つ!ズコも局長の部下に拘束されそうになるも、なんとか振り切り、クラインに指示された目的地を目指す!しかしズコの恋人がPIAに捕まってしまい…。

 

頭を使わないでサクっと見れるようなアクションはないかと思い…予告映像を見たらドンパチが派手そうだったので、そのまま見始めちゃったんだけど、やっぱりお国柄が反映されたような、ハードで展開も重めなところがある話だったかな?ストーリー自体は、一見難しそうに見えて、実はそうでもなく…悪い大統領候補を失脚させるための戦いに、今はカタギになっている元暗殺者(辞めるきっかけの話は冒頭で描かれている)の主人公が巻き込まれてしまい、大統領候補に飼われている諜報組織や民間警備会社に追われ、戦い…みたいな感じで進んでいく。

 

主人公は子持ち女性と付き合っていて、まさにプロポーズ直前だったんだけど…昔の仲間が“一緒に戦ってくれ”ってやって来たことで、大統領候補側に正体がバレ、目をつけられてしまう。最初は“仕事はしない”って断ってたんだけど、諜報機関に拘束されそうになるわ、カノジョと子供も拘束されちゃうわ…追手が迫ってきて撃たれるわで、戻れないところまでいっちゃって、戦う道を選ぶ…。主人公はとりあえずバイクで指示された目的地(けっこう長距離)へ向かうことに…そこには大統領候補を失脚させるための“何か”があるようだ。無事にたどり着けるのか?

 

かつての仲間が、大統領候補側の組織内に潜入してまして、ここぞという時まで正体を隠してて…主人公ほどじゃないけど、戦うとそれなりに強い(でも、とんでもない失態もしでかすけど)。ぶっちゃけちゃうと女性なんだけど…潜入中と、正体を明かしてからの雰囲気がガラリと変わるんだ。潜入中は頭に頭巾みたいなのを被ってるので、すごい淑やかに見えるんだけど、それを脱ぐとなかなかファンキーな髪形をしていて、いかにも女戦士という感じ。「ルパン三世 カリオストロの城」で、クラリスの家庭教師に化けてる不二子が正体を現した時みたいなギャップ!

 

主人公はまだ“結婚していなかった”のに…一緒に人質にされた恋人の連れ子を、自然に“(自分の)息子”と呼ぶようになってるのが、なんかちょっと胸アツ。爆発で燃える真っ赤な炎の中にバイクで飛び込むような「ミッション・インポッシブル」的アクションもあれば、元暗殺者ということで、ザコキャラなんかは背後から忍び寄って瞬殺…そういうところはデンゼル・ワシントンの「イコライザー」を彷彿とさせたね。ちなみに主人公のメインウェポンは槍!人種差別をストレートに描いていた「シルバートン・シージ」ほどのメッセージ性はなかったけど、まぁまぁ面白い。

 

 

監督:マンドラ・デューベ

出演:ボンコ・コーザ コニー・ファーガソン ティム・セロン マササ・ムバンゲニ ボレン・モゴッツィ

 

 

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シティーハンター(2024年)

 

ネトフリで実写版の「シティーハンター」の配信が始まったので、1月中旬以来の再加入…いつも1か月だけ加入して、その時に集中してネトフリ映画を見まくってるんだけど、昨年は9月以降に見たい作品が相次いで、結局3回も加入しちゃったしな。今年は何回くらいお世話になるだろうか?ちなみにプランは広告なしのスタンダード。ということで、「シティーハンター」の感想…アニメ版もまだまだ現役コンテンツ、言わずと知れた北条司の人気コミックが原作。てっきり複数エピソードのドラマなのかと思っていたら、単発で見れる長編映画として作られていたのね。

 

新宿駅の掲示板に“XYZ”の書き込みがあれば、危険な依頼でも引き受ける凄腕スイーパーの冴羽獠、通称シティーハンター。相棒の槇村と共に、ナツミと名乗る女から、失踪した妹・くるみを捜し出してほしいという依頼を受ける。やがてヤクザの事務所にくるみが連れ込まれたのを知り、助けに向かうも…獠も悪党と勘違いされ、逃げられてしまう。その時のくるみは異常な瞬発力を発揮…それを見た獠は不審がる。その後、槇村が妹・香の前で殺される!どうやらくるみの失踪とも関係があるようで…香は兄の死の真相を究明してくれと獠に詰め寄るのだが…。

 

主役の冴羽獠役に漫画原作の主人公を演じても定評がある鈴木亮平…信頼度は高めで、実写化発表の際、原作ファンからも好意的に受け止められていた印象。ただ…実写の冴羽獠といえば、先にTVドラマ版「エンジェル・ハート」で上川隆也が演じており、あちらの再現度もなかなかだった。ということで、最初こそ上川版の方が冴羽獠の雰囲気に近い、渋くてカッコいいなって思ったんだけど…アクションシーンになれば、役者の実年齢が大きく影響…想像以上にキレキレのアクションを披露してくれて、鈴木亮平版もぜんぜんアリだなと思えるようになった。

 

いや、タイトルが出る前、いわゆるアバンにあたるエピソード…依頼された失踪人を探し出すため、ヤクザの事務所に獠が乗り込んでいくんだけど、そこで披露されるジャンプキックを、ここぞという場面で挿入する“アニメの静止画”のような動きが止まっている映像で見せていて…それが妙にダサくて、“やっちまったな”って思ったんですよ。その後も、ハードなアクションの中に、挿入されるアニメ調のコミカルな動き、演技も目を逸らしたくなったんだけど…途中からそういう演出のバランスがこなれてきて、漫画・アニメ同様、自然に受け止められるようになった。

 

ストーリーは原作やアニメの初期のものに近いけど、まったく同じというわけではなく、エッセンスを抽出したオリジナル展開。それこそ香瑩(シャンイン)こそ出てこないものの「エンジェル・ハート」っぽさ味もあって、現代風に程よくブラッシュアップされている感じ。主な内容は、槇村の死、エンジェルダスト、香が獠のパートナーになるまでって感じですかね。安藤政信演じる槇村は、雰囲気ぴったりで…獠よりもハマっているように見えた。ここは原作通りなので仕方がないけど、直ぐに死んじゃって、出番があまりないのが残念…槇村の活躍をもう少し見たかった。

 

香はパっと見のビジュアルだと、鈴木亮平同様、そこまで似てない…むしろフランスの実写版の香の方が香っぽく見えるくらいだと思ったんだけど、声は意外とアニメの伊倉一恵さん(アニメの香役)に似てるぞ!兄・槇村との通話シーンで、電話から漏れ聞こえてくる声がちゃんと香っぽくて、“おおっ”って思った。あとは、実際に獠と絡むようになってからの動きかな?そう、それこそ香の“シリアスパートに挿入されるアニメ的な動き”が自然に再現されていて…段々と香に見えてきたんだ。あと獠の方も、ギャグ調にクズした時の声が神谷明さんに似てるのに気づく。

 

もしかして、宮野真守よりも、鈴木亮平の方が…リメイク版「うる星やつら」の面堂終太郎や、リメイク版「キン肉マン」のキン肉スグルの声に合っていたんじゃないかって本気で思ってしまったほどだ。今後、神谷さんの持ち役アニメをリメイクする際は…鈴木亮平も検討の余地ありだと思うな。そして…キャバクラでの獠の裸踊りをあそこまで再現してて驚いた一方、冒頭から“モッコリモッコリ”言ってるくせに、肝心の“モッコリ”が描かれていなくて、残念です…さすがのネトフリでもそこはハードル高かったのか?そういえばお下品全開のフランス版もなかったな?

 

木村文乃がセクシー女刑事(デカ)、警視庁の女豹・冴子さんを演じていて…これも意外といい!木村文乃といえば、大好きな麻見和史の警察小説を映像化した「殺人分析班」シリーズで地味で色気もない如月塔子を演じてたんだけど…同じ女刑事でも180度違う役柄がよく似合っていて凄いなと。あと海坊主役でマフィア梶田が出演しているのが話題になったけど…初見じゃわからんだろ。たぶん、あのシーン、アレの説明シーンの、ほぼ背景と同化してる、後ろの方で小芝居してる人型にみえるシルエットがそうだよね?よく見ると頭がテカってるもんなぁ(笑)

 

本家、アニメの声優・神谷明さんも出演者としてクレジット…あれはたぶん、槇村の死を伝えるニュースのアナウンサーの声がそうだったんじゃないかな?もし、どこかで顔出ししていたなら見過ごしてるけど、たぶんあの声であってると思う。獠の愛銃といえばパイソンだけど…80年代、90年代のハリウッドアクション好きとしては、クライマックス近くでMP5Kをぶっ放すガンアクションもけっこう好きだ。それと香の100tハンマーをああいう形で理由をつけて、物語に落とし込んでるのも良かった。まぁ、最後に“Get Wild”が流れれば、あとはもうなんでも許せちゃうな。

 

 

監督:佐藤祐市

出演:鈴木亮平 森田望智 安藤政信 華村あすか 杉本哲太 水崎綾女 木村文乃 神谷明 橋爪功

 

 

【今回の元ネタはこのあたりか?】

シティーハンター 1巻 (ゼノンコミックス)


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キラー・ナマケモノ(2023年)

 

【鑑賞日:2024年4月26日】

 

今日は地元シネプレックスで映画を2本ハシゴ…9時40分上映開始、11時48分上映終了の「ゴジラⅹコング 新たなる帝国」を見終わった後、待ち時間12分…10分前入場なので、実質待ち時間0分で、12時上映開始の「キラー・ナマケモノ」を続けて鑑賞してきた。大学の女子寮で、ペットとして飼われることになったナマケモノが…実は人を殺しまくる“キラー・ナマケモノ”だったって…まんまな内容のホラー。公開前に配布されていたチラシには「コカイン・ベア」と「M3GAN ミーガン」が引き合いに出され…“新たなる怖カワアニマルモンスター”と紹介されていた。

 

パナマの密林で…ナマケものがワニに襲われるも、無事に生還!しかし、その直後…密漁業者によって捕獲されてしまった。そして、密漁業者が去った川には…ワニの死骸が浮かび上がった!一方、女子学生クラブ“シグマ・ラムダ・シータ”に属するエミリーは、大学生活最後の4年生になってもさっぱり冴えない自分に悩んでいた。そんなある日、ショッピングモールで知り合ったペット業者の男性に勧められナマケものを飼うことに。そしてその愛くるしいナマケモノを利用し、学生たちから注目を浴びたエミリーは大学寮内で行われる会長選挙にも立候補する!

 

上映が始まると…まず日本の配給会社のマークが、劇場のスクリーンに映し出されるが、まさかのアルバトロスフィルムだったので、期待半分、不安半分。いや、不安の方が若干上回ったかな?配信または、WOWOW放送待ちで良かったんじゃないかなって…ちょっと後悔もしてしまった。まぁ、アルバトロス配給の映画が、ウチの地元の映画館なんかで見れるのは珍しいことなので…“こんな映画をちゃんと劇場で見ている、しかも初日”という部分でモチベーションを高めまして、本編と向き合うことにした。って、もともとB級だという認識はあったけどな(笑)

 

劇中の女子たちは“可愛い可愛い”ともてはやすが…オイラにはまったく可愛く見えないナマケモノ。どこかぬいぐるみっぽくもある、明らかに作り物めいたぎこちない動きをするのだが、いい意味でB級感、レトロ感を味わえ、つかみとしてOK。冒頭、密漁業者によって捕らえられてしまった1匹のナマケモノ…実は、直前にワニを殺しており、とっても狂暴な面も持ち合わせていた。場面は変わって…どこぞのショッピングモール。スマホを片時も手放さず、SNSに夢中になってる今風女子大生がどうやら主人公、この女子大生が偶然、ペット業者の男性と知り合う。

 

言葉をかわして“ナマケモノを飼わないか?”って勧められるんだけど…明らかに胡散臭い。その場では名刺をもらって別れるんだけど…4年生で最後の大学生活となるということで一念発起、大学寮内、女子学生クラブの会長選挙に立候補することを決意。しかし、対立候補は…3年連続会長を務め、今まで誰も達成していない4連覇を目指す現会長、派閥を牛耳るいけ好かない高飛車女なので、勝ち目はない。対抗するには自分も人気インフルエンサーにならなければいけない…そのためには、あのペット業者からナマケモノを買って、ペットにしようと思いつく。

 

で…ペット業者の元を訪れるんだけど、ちょうど例のナマケモノのしかいなくて、こっそり持ち出してしまう。実は、主人公が訪れる直前に、ペット業者はナマケモノの餌食になっていた!そう、このナマケモノは密漁業者に捕らえられたあの狂暴なナマケモノだったのねん。そうとは知らずに、大学寮に持ち帰り…あれよあれよという間に、主人公とナマケモノは人気ものになっていき、もしかしたら選挙も勝てるんじゃね?ってなるんだけど、寮内では知らないうちに学生たちが1人、また1人と行方不明になっていて…。選挙結果はどうなる?主人公は生き残れるのか?

 

いい意味でくだらない、期待通りの“バカ映画”であり…サラっと野生動物の密漁・違法取引の実態、なんでもSNSに頼りすぎな若者たちへの警鐘といった社会派っぽいメッセージも描いていたりするんだけれども、残念ながら、血とグロとエロが足りない。ナマケモノが…女学生たちを血祭りにあげるような場面なんかもほとんど映像で見せないんだよ、だいたい寸止めなダイジェストで終わりなんだ。セックス=死亡フラグというホラー映画のお約束なんかもやってるんだけど…ちゃんとスル前に襲われちゃうんだよな。せめて下着くらい見せてからにしてくれよ(笑)
 

女子学生たちのお馬鹿っぷりとかは良かった…特に主人公のマブダチで、ちょっと男性っぽい見た目、性格で、何故か日本刀を振り回す女子とかいて…本作一番の推しキャラなんかもいたりするんだけど、殺戮ホラーとしてはイマイチ盛り上がりに欠ける。チラシで引き合いに出されていた「コカイン・ベア」なんかと比べちゃうと、もう一歩、突き抜けてくれても良かったかなと。劇中ではチャッキー(=チャイルド・プレイ)なんかも引き合いに出されていて、近いテイストはあると思うけど、全然こちらの方が緩め、怖さがなかった。面白いけど惜しい…これにつきる。

 

 

監督:マシュー・グッドヒュー

出演:リサ・アムバラヴァナー シドニー・クレイヴン オリビア・ルーリエ アンドリュー・ホートン

 

 

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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年)

ゴジラxコング 新たなる帝国

 

【鑑賞日:2024年4月26日】

 

今月は母親の入院などもあったので…上旬に3本見て以降、久しぶりの劇場鑑賞。ゴールデンウィークは、映画館に行きたくないので、その前に見ちゃおうと…「ゴジラⅹコング 新たなる帝国」を含む2作品をハシゴ鑑賞してきたよ。ということで、まずは最初に鑑賞した「ゴジラⅹコング」の感想から語っていく…出かける前に、おさらい鑑賞もした2021年公開の「ゴジラvsコング」の続編、“モンスターバース”の劇場映画ではたぶん5作目になるのかな?配信ドラマの「モナーク: レガシー・オブ・モンスターズ」は気になってるんだけど、まだ見れてないんだよね。

 

ゴジラとコングが香港で死闘を繰り広げてから3年…コングは新たな住処となった地下空洞で、未確認生物特務機関“モナーク”の監視下にあった。コングと会話ができる少女ジアは、“モナーク”の人類言語学者アイリーンの養女となっていたが…最近、様子がおかしかった。アイリーンは以前知り合った、怪獣に精通するポッドキャスト配信者のバーニーに相談、ジアと謎の波長の調査を行うため一緒に地下空洞へ向かうことになった。その頃地上では…ゴジラが再び活動を開始、各地で脅威となる怪獣との戦いを繰り広げており、モナークも監視を強める!

 

「ゴジラvsコング」の一部メインキャストが続投…コング専従の女博士、博士の養女になったコングと会話(言葉を喋べれないので手話を使う)ができる少女、陰謀論者でポッドキャスト配信者でもある黒人のほかは…新キャラが加わる。前作で地下空洞の発見に貢献していた男の学者や、「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」から出ていたゴジラと色々と因縁のある少女なんかは残念ながらリストラされちゃったみたいですね。女博士の昔からの知り合いってことでモナークの獣医が、さも前からいたみたいな顔して出てくる、きっといなくなった男の学者の代わりだろ。

 

ゴジラが地上の脅威となる怪獣と戦っているということで…ちょこちょことバトルシーンが挿入される。こういうところは、確かに本家東宝のゴジラ映画感を演出できてるようには見えたけど、欲を言えば、もっと見せてほしい。一方、コング側のストーリーだけど…中盤あたりから地下空洞の探検メインになっていくので、人間パートは、亜流な「インディ・ジョーンズ」か「ナショナル・トレジャー」でも見ている印象。あるキャラの無駄死にシーンはちょっと笑う…フラグ立ちまくりで、くるな、くるなと思ってたら(笑)物語が終わる頃には、すっかり存在も忘れられてたしな。

 

気がつけば…2週間早く「猿の惑星」の新作始まってしまった(笑)「ゴジラⅹコング」本編上映前に流れていた「猿の惑星/キングダム」みたいシーンがいっぱい出てくる!それこそ公開日がバッティングしてなくて良かった…もし「ゴジラⅹコング」と「猿の惑星/キングダム」のハシゴ鑑賞だったら、絶対に話がごっちゃになってたって。なんかいかりや長介みたいなコングの同種が出てきおった。若干、地下空洞の探検に飽き始めてしまったんだけど…少女ジアの存在意義が高まるにつれ、ちゃんとそこも東宝特撮っぽいお約束になっていたのは理解したよね。

 

色々と思うところはあるんだけど…最後のバトルロイヤル状態の怪獣プロレスが始まれば、なんだかんだで画面に見入ってしまった。ただ…怪獣映画としてのどつきあいの迫力は前作「ゴジラvsコング」の方に軍配じゃないかな?ビーチが凍っちゃうシーンとか…同じようなシーン、「ゴーストバスターズ/フローズン・サマー」で見たばかりだよ(笑)中には「ゴジラ-1.0」と比べて、手厳しい評価をくだしている人もいるようだけど…アンチ山崎のオイラからすると、繰り返し見るんだったら「ゴジラⅹコング」を選ぶかな?いや…面白いのは「ゴジラvsコング」の方だな。

 

 

監督:アダム・ウィンガード

出演:レベッカ・ホール ブライアン・タイリー・ヘンリー ダン・スティーヴンス ケイリー・ホトル レイチェル・ハウス

 

 

【前作をおさらい鑑賞する方はこちらから】

ゴジラvsコング Blu-ray2枚組

<デジタルセル>ゴジラvsコング(字幕版)

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ゴジラvsコング(2021年):WOWOW録画

 

早朝、足に激痛…どうやらつってしまったようだ。いつもは、1日くらい痛みが残ったりするんだけど、ヤバいって思った瞬間の対処が良かったのか、幸い痛みは直ぐにひき…歩行には問題ない。ただ、予定していた起床時間よりも2時間くらい早く起きてしまった…これで寝直したら、寝坊しそう、起きれなそうだなと思い、本当は就寝前に行おうと思っていた「ゴジラvsコング」の再鑑賞を行う…というのも、今日はこれから続編の「ゴジラxコング 新たなる帝国」を見に行く予定でいる(一応、もう1本ハシゴ予定)…タイトルが“VS”から“x”になってるの今気づいた…。

 

えーと約3年前、「ゴジラvsコング」を見に行く前は…いわゆる“モンスターバース”と呼ばれるそれまでの作品、「ゴジラ(2014年)」「キングコング 髑髏島の巨神」「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」の3作品をおさらい鑑賞したんだけど…さすがに今回はそこまでの必要はないだろうと思って(っていうか、時間的に余裕もないし)、「ゴジラvsコング」だけにしたよ。鑑賞は以前、WOWOWで放送された際、こういう時のためにエアチェックしておいた録画ディスクにて…そういえば、ワーナーさんのAリストコミュニティのプレゼントで配信版も貰ってたなぁ…。

 

なんか、再鑑賞の感想もちゃんと書こうと思ってたんだけど…上映時間が迫ってきたので、“「ゴジラvsコング」を見直したよ”という記録だけの投稿になってしまいそうだ(汗)そんなわけで、いつものように地元シネプレックス、9時40分からの字幕版で、「ゴジラxコング 新たなる帝国」を鑑賞してくる。「ゴジラxコング」鑑賞後、12分の待ち時間…たぶん10分前入場なので、実質待ち時間ない状態で…12時上映開始の映画をもう1本鑑賞してくる予定なので、帰宅は午後。もう1本も含め…感想アップは夜にでもゆっくり行いたいと思う。それではいってきますね!

 

 

 
★2021年07月02日投稿:ゴジラvsコング(2021年)を再掲してます★

 

ゴジラとキドラが死闘を繰り広げてから数年後…各地では巨大怪獣たちが引き起こした爪痕がまだ残っていた。そして、特務機関モナークは、解決手段として巨大怪獣の故郷“ルーツ”の手掛かりを探っていた。そんな中、ゴジラがフロリダに上陸し、ハイテク企業エイペックス社の工場を破壊。ゴジラが再び人類の敵になったことで人々は恐怖。エイペックス社とモナークはコングを髑髏島から連れ出し、帰巣本能を利用して“ルーツ”の場所を特定しようと考える。一方、エイペックス社の不穏な動きを察知したマディソン・ラッセルは独自に真相を追い求めるが…。

 

「キングコング 髑髏島の巨神」も含めた“モンスターバース”の4作目であるが、ゴジラ…いわゆる“レジェゴジ”に限定すると3作目。なるほど、本家、日本のゴジラシリーズも3作目が「キングコング対ゴジラ」であり、この対戦カードが最初から決まっていたのも納得である。映画の方は…単独で鑑賞しても問題はないが、前作「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」までの展開を踏まえての、続きものには違いないので、本作を100%楽しみたいなら、せめて「ゴジラ(2014年)と「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」くらいは事前に鑑賞しておくことをおすすめする…。

 

「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」では…騒動の元凶といっても過言じゃないヴェラ・ファーミガが演じる科学者エマ・ラッセル(こじらせママ)のせいでどえらい目に遭った娘のマディソンが、成長して再び登場(カイル・チャンドラー演じる父親…エマの旦那も出てくる)…前作と本作との橋渡し的な役割を担いながら、物語を動かす中心人物の一人としてけっこう色々と活躍する。前作では、セリフのないシーンだと(オイラは予告で見てそう思った)、一瞬、男の子のようにも見えたマディソンだが…すっかり年頃のレディに成長!オタクなボーイフレンドまでいる。

 

コング側は…そもそも「キングコング 髑髏島の巨神」とは時代設定が異なるので、直接、前のキャラクターが関わってくるようなことはないです。急に出てきた新キャラばかり。中でも…言葉が喋れない代わりに、コングと意思疎通ができる不思議な少女がいまして、彼女の神秘的な雰囲気が、他の大人の存在感にも負けてなくて、強く印象に残った。“キングコングもの”のヒロインにしては、レベッカ・ホール演じるコング専門の女博士が地味だなって思ったのよ。やっぱコングにはパツキンだろとか思ってたんだけど、コングに対するヒロインは少女の方だったんだ。

 

全体的に…いい意味で“中二病要素”が増えた印象。怪獣同士のバトルも…「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」以上に、日本の特撮っぽい雰囲気をよく出せている。ビルの壊れ方だったり、怪獣同士のどつきあい、プロレスが…今までの“レジェゴジ”の中では一番ちゃんと描かれている。中盤、船でコングを運搬している最中に、ゴジラが襲撃してくるという“第1回戦”の海上バトル…あのシーンはまぎれもなく「新世紀エヴァンゲリオン」のTV版第八話「アスカ、来日」で、戦艦を足場にしてアスカのエヴァ弐号が使徒と戦うシーンの影響を受けたものだろうな。

 

色々と行動に意味があり、物語を見ていくことでその辺は理解できるんだけれども…今までの2作に比べての、ゴジラの凶暴さもよく描けていてなかなかだ。一方、コングが脱臼した肩を自分でビルに打ち付けて、ハメめなおす姿を見て、メル・ギブソンじゃん、リッグスじゃんって笑いながら見てたんだけど…エンドクレジットにLethal Weapon 2って表記が本当にあったのよ!マジで「リーサルウェポン2 炎の約束」からインスパイアを受けたオマージュだったのか?他にもタイトルがいくつか書かれてたけど…見過ごしちゃったよ。最後のテロップは要注目。

 

過去の“モンスターバース”でも存在だけは仄めかされていた“地下空洞”がいよいよ本格的に姿を現し…そこを探査するための探査機とかも出てくるんだけど、それがねいかにもなメカメカしさ…オイラ的には“84ゴジラ(1984年公開の「ゴジラ」)”とかに出てきたスーパーXとかを思い出して、なんかめちゃめちゃワクワクしたんだよ。他にも地下、海底で大陸同士が繋がってる、物資を運搬するトンネルみたいなのがあったりね“SF色”も強くなってるのよ。「キング・オブ・モンスターズ」から数年で、この世界はどれだけハイテクが進化したのだろうか?ってくらい…。

 

ここまできたら…はやくメーサーも開発しろよと。2014年の時から、言ってるんだけど、さすがにこれは実現しませんでした。でもね…思いのほかすごいサプライズはありましたよ。オイラ的には、そろそろ…次回作当たりで、そういう仕掛けがあってもいいんじゃないかなって思ってたことが、こんなに早く、ここできたかってところで展開された。ホント、もしブログとかSNSで直接的に“あの名前”を書いてるヤツとかいたら、マジで軽蔑するよね。だからネタバレする前に、ぜひ自分の目で確かめてください。デザインは不満も残るが、某アニゴジよりマシかな…。

 

一応、「キング・オブ・モンスターズ」のラストの伏線とも関係あるんじゃないかな?前作の悪役、チャールズ・ダンスは出てこなかったんだけど…ここに繋がるのかってくらいの解釈はできたよ。レジェンダリー・ピクチャーズがモンスターバース以外に、今までどんな作品を作ってきたか、これからどんな作品を作る予定でいるか、そのあたりのことも合わせて考えながら見ると、より深い考察もできるかもしれないな。操作方法はアレっぽいじゃんとか、そういえばアレにアレも出てきたなとか…アレのおかげで、ゴジラとコングの勝敗にもいい落としどころができた。

 

特撮やアニメが好きな人が見たいものはいっぱい詰め込まれている、それこそベタだけど“おもちゃ箱”みたいな映画であり…古き良き東宝特撮の“緩さ”も、今までの中で一番受け継いでる作品だと思うんだけど(すげーハイテクな世界なのに、パソコンのセキュリティガバガバじゃねーかとか、結果的にアナログな方法が一番とか…ギャグみたいなことをシレっとやってのける)、“怪獣映画でもリアルじゃん”っていうのが好きな人には向かないかもしれない。あとね、音楽面だけは前作「キング・オブ・モンスターズ」の方がゴジラ愛が強かったなと…そこは残念。

 

 

監督:アダム・ウィンガード

出演:アレキサンダー・スカルスガルド ミリー・ボビー・ブラウン レベッカ・ホール ブライアン・タイリー・ヘンリー 

 

 

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おまえの罪を自白しろ(2023年)

おまえの罪を自白しろ

 

オイラには珍しく連続でアマプラ利用中…近々ネトフリへ再加入予定なので、そうするとそっち優先になっちゃうかなと思って、今のうちに。そして、連ちゃんで新し目の邦画であり、連ちゃんでジャニタレ主演作をチョイスしてしまった。いや、まぁ、いいか…無料だし。そんなわけでアマプラの見放題に追加された「おまえの罪を自白しろ」を鑑賞…昨年の10月に劇場公開、映画館でバンバン予告が流れていたのは覚えている。なんだかんだで真保裕一の小説が原作…最近はあまり真保作品を読んでないけど、初期の作品で偽札づくりの「奪取」とか面白かったな。

 

荒川に建設予定の上荒川大橋を巡る汚職で国会は紛糾…宇田清治郎内閣副大臣が矢面に立たされていた。そんな時、就職した会社が潰れ、政治家秘書になったばかりの清治郎の次男・晄司のもとに…市会議員・緒形恒之と結婚した妹・麻由美から電話が!なんと清治郎の孫、晄司の姪にあたる柚葉が誘拐されたという。清治郎はさっそく身代金の要求に備えるなど対策を始めるが…犯人からの要求は“明日の夕方5時までに記者会見を開き、お前の罪を自白しろ”というものだった。清治郎は正解の秘密や保身と、孫娘の命を天秤にかけることになり…。

 

昨日見た「法廷遊戯」も、他の若手役者に比べると…主役のジャニっぽいあんちゃんが、無駄に辛気臭い演技してて、かなり浮いていた印象だけど、こちらの主人公は、やたら眉間にシワを寄せ、終始力みっぱなし、大声を張り上げる演技ばかりで…見てるだけで暑苦しい。まだ、昨日の辛気臭いあんちゃんの方が耐えられた。こっちは…脇を固めてるのが、ベテラン、演技派、曲者揃いなので、余計に主人公を演じたあんちゃんの拙さが目立つ。そこお前が喋らなくてもいいだろうなシーンも多く、出しゃばり、目立ちたがりな役作り、ジャニ忖度演出がウザすぎ。

 

つーか、就職した会社がつぶれて、政治家の親父の秘書として拾ってもらった分際で、何を偉そうなことを喋ってるんだと…役者の演技と相まって、キャラクター自体を否定したくなったよ。とにかくむかつく。どうせなら、秘書という立場を利用し、外遊先で豪遊したり、首相官邸にお友達呼んでバカ騒ぎした…“現役総理の息子”の話でも映像化して、演じさせた方が、よっぽど似合うんじゃないかって思ったよ(笑)“お前の罪を自白しろ”…この言葉自体は、裏金問題などに関与している自民党議員全員に投げかけたいと思った、タイムリーな話題ではあったかな?

 

しかしながら政界内幕と誘拐サスペンスの同時進行が成功していたとは到底思えず、空回り気味…売りのはずの“タイムリミット型サスペンス”もまったく緊張感がなく、似たような脅迫を2回繰り返したりするので、余計に白けてしまった…かえって時間なんか区切らなかった方がよかったかも。最後の犯人への反撃も映像で見ると雑すぎ。警察間抜けだし、やっぱり主人公が出しゃばってくるし…。警察が、ツッコミどころもある大掛かりな捜査をする展開は「64-ロクヨン-」にも似てるなと思ったら、脚本家が同じ人だったな(「64」は監督と共同脚本だったけど)。

 

真犯人については…キャスティングでほぼほぼバレている。本来ならもっとメインの役どころでも良かったはず、演技に定評のある“あの役者”が、あんな地味な役で終わるはずない…ってくらい、チョイ役だったので、絶対に…後半でクローズアップされるだろうと思っていたら、案の定だった。エンディングで急にB’zが流れてくるのもどうなのよって感じだけど…ジャニが自分で唄ってないだけマシか?腹に一物を抱えた胡散臭い政治家連中、無骨な警察関係者などを演じたオジサン俳優なんかを見ているのはそれなりに楽しかったんだけどな…全体的に微妙だ。

 

 

監督:水田伸生

出演:中島健人 堤真一 池田エライザ 山崎育三郎 中島歩 平泉成 尾野真千子 金田明夫 角野卓造

 

 

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おまえの罪を自白しろ






 

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法廷遊戯(2023年)

法廷遊戯

 

アマプラの見放題対象に「法廷遊戯」が加わっていたので鑑賞してみる…昨年、劇場で予告が流れていて、気にはなったんだけど、どうやらジャニタレ映画らしいということでスルーしてしまった。原作は同名のミステリー小説だが未読…2021年版(2020年年末発表)の“このミス”上位にランクインしていたのは知ってたんだけど、いつもの通り古本入手できなかったので、まだ読めていなかった。昨日見た香港映画の「毒舌弁護人 ~正義への戦い~」も弁護士が主人公のリーガルサスペンスだったが…偶然にも2日続けて法廷ものを見ることになってしまったよ。

 

久我清義が通うロースクールでは、学生の間で無辜ゲームと呼ばれる模擬裁判が流行っていた。ある日、幼少期の清義に殺人未遂の過去があると何者かに暴露され、無辜ゲームで裁かれることに。清義は幼馴染の織本美鈴を弁護人に指名してゲームに挑む。その後、美鈴もまた脅迫されていたことが判明するも、脅迫者の正体は掴めなかった。2年後…清義も美鈴も弁護士になっていたが、研究者の道に進んだ親友・結城馨から、久しぶりに無辜ゲームに誘われる。清義が指定された場所に向かうと、馨の死体と、血だらけでナイフを手にした美鈴の姿が!

 

序盤で描かれる…学生たちが興じる模擬裁判“無辜ゲーム”のやたら芝居がかって、大仰なやり取りを見せられた時は、“なんじゃこりゃ~”って思ったし、学内だとよそよそしく、やたら暗い感じのヒロイン(?)杉咲花が、主人公と2人きりになったりすると態度が全然違って…本当はこういう人なのかという、性格悪そう感が気になったりもした。過去に殺人未遂を犯している主人公と幼馴染のヒロインが謎の脅迫に怯えながら、真相を突き止めようとするも…失敗に終わる。そもそも、そんな訳ありな2人がなんで弁護士にないたいのか?そのあたりも追々語られる。

 

まだ答えを導き出す情報が少なく、全体像が見えてこない状態で…2年の歳月が流れ、主人公とヒロインは…あっけなく司法試験に合格して弁護士に。もう1人、主人公の友人で…なんと在学中に司法試験に合格してしまった天才(無辜ゲームを仕切っていた人物でもある)がいるんだけど、この天才くんは何を血迷ったか、弁護士にならず、大学に残って研究者になっていた。その天才くんから、呼び出しを受ける主人公とヒロイン…久しぶりに無辜ゲームやるよと。しかし指定場所に赴いた主人公の前に友人の死体と凶器を手に血まみれのヒロインが!

 

主人公は殺人の容疑で捕まったヒロインの弁護を引き受けることに…って、ようやくリーガルサスペンスの本番が始まる。かと思いきや…主人公の男が、やたら辛気臭い顔して悩んでる姿が多く、裁判での弁護士と検察官との熱いバトルとかは意外と少ない。リーガルサスペンスとしては王道、直球だった「毒舌弁護人 ~正義への戦い~」を見たばかりだったので、なんだか物足りなさを感じる。序盤でのフリが一つに集約されていくなかで、ミステリーとして二転三転する仕掛けが用意されているところは良かったが、予想通りなところも多く、正直、驚きは少ない。

 

小説で読んでれば、もっと面白かったのかもしれないけど…映像で見ちゃうと、伏線が解りやすすぎちゃうんじゃないか?エンタメ寄りの軽さの中に、「それでもボクはやってない」ばりの社会派な部分もちょっとあったりして…評価できる部分、好きな部分もあるんだけどな。あとは…最初の方で感じた“嫌な女感”も含め、杉咲花の色々な表情、特にヤバさ、怖さがとんでもねぇ迫力で女優魂を見せてくれた…回想シーンに出てくる学生服だってまだまだ充分にイケてる。それに引き換え…主人公の若いあんちゃんのいかにもジャニタレな浅い演技は見ていて苦痛。

 

 

監督:深川栄洋

出演:永瀬廉 杉咲花 北村匠海 戸塚純貴 黒沢あすか 柄本明 生瀬勝久 筒井道隆 大森南朋

 

 

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法廷遊戯

法廷遊戯






 

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毒舌弁護人~正義への戦い~(2023年)

毒舌弁護人 ~正義への戦い~ [DVD]

 

WOWOWでエアチェックしておいた「毒舌弁護人 ~正義への戦い~」を鑑賞…読んで字のごとく、口の悪い弁護人=弁護士の主人公が、自分のミスで一度は敗訴した事件にリベンジする機会が訪れ、実は陰謀による冤罪だった真実を、法廷で暴いていくという…香港のリーガルサスペンス。今の時代、製作国が中国ではなく、香港というのも意外と珍しいな…そして香港映画なのに、アクションがほとんどないのも珍しい。劇場公開後、円盤は出てないのか?ブルーレイの発売はないみたいで、DVDのみ5月10日にレンタル&セル発売、アマプラ配信もまだない。

 

2002年、治安判事だったラム・リョンソイは普段の行いがたたり、“わいせつ物 審査所”への異動を命じられてしまう。見兼ねた知人から弁護士への転向を勧められ、彼の法律事務所で働くことになった。転向後、初の依頼人は児童虐待で捕まった元モデルのツァン・キッイ。女性弁護士のフォン・カークワンと共にツァンの弁護を担当することになったが…事情を調べ無罪を確信し、ろくな準備もせずに裁判に挑んだ結果、ツァンは有罪が確定、禁錮17年の刑が下されてしまう。リョンソイは後悔し、2年の時が流れたある日、ツァンに再審のチャンスが訪れる!

 

左遷された中年判事が、知人の勧めもあり弁護士に転職。最初の弁護に挑むも…お目付け役の若手女性弁護士の助言を無視し、余裕ぶっこいたせいで大失態、無罪を確信していた依頼主を刑務所送りにしてしまい大反省、大後悔。結局、誘ってくれた知人の弁護士事務所を辞めて独立…数年間、心を入れ替えて、細々と仕事をしてたんだけど、自分が刑務所送りにしてしまった依頼人が無実である証拠を掴む。相棒だった女性弁護士やムショ送り以降、口も聞いてくれない依頼人に頭を下げ、なんとか再審に持ち込むも、簡単には無罪放免にはならない。

 

もともと、依頼人の女性が無実である証明として、愛人である男を証人として呼んでいたんだけど、最初の裁判で…証言を覆したことが、有罪確定の原因に。最初に愛人男性から有利な証言を引き出した時に、裁判で使えるような記録を残しておかなかったのよ。そもそも、なんで愛人は証言を覆したかというと…愛人は特権階級の権力者一家の娘と結婚した婿養子で、嫁や家名を守るために嘘をついているらしいと。それが一目瞭然なんだけど…別の証人を金で買収していて、手も足も出なかった。ようやくそこが崩せそうだってことで、再審に繋がったのね。

 

でもって、再審になってもアコギな手を使って邪魔してくる…いやいや、そこまで邪魔するって、もしかして愛人が真犯人なんじゃね?みたいな話にもなる。とにかく…この権力者一家の法律顧問という男(演じるのはマイケル・ウォン)があの手、この手で、攻めてくるわけで…。主人公たちは、陰謀をぶち破るには、もう一度事件をちゃんと調べ直そう、依頼人が無実である証拠を事件の真相を解くことで見つけようとなる。敵が違法行為でくるなら、こっちだって同じような手で逆襲だと…グレーどころか、真っ黒な手法で駆け引き…若干リアリティに欠ける部分もある。

 

まぁ、そこは香港映画版「逆転裁判」くらいの気持ちで見てれば許容範囲だ…権力者側にいいように使われてしまう検察官と弁護士の関係性なんかも、ちょっと「逆転裁判」の御剣怜侍と成歩堂龍一みたいだったしな。事件を検証する推理パートもあるし…やっぱり「逆転裁判」に似てるよ。個人的には主人公と最初は反目しながらも、段々と絆を深めていく若手女性弁護士の女優さんが可愛いなと思いながら見てたんだけど、映画公式サイトのキャストプロフィールに載ってない。WOWOWの解説ページによると女弁護士役の女優さんはレンシ・ヨンというらしい。

 

 

監督:ジャック・ン

出演:ダヨ・ウォン ツェ・クワンホー ルイーズ・ウォン フィッシュ・リュウ マイケル・ウォン ホー・カイワ

 

 

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DVD 毒舌弁護人 ~正義への戦い~

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1ヶ月間のHulu(フールー)加入を終えての総括…ドラマ2作品、香港映画5作品、計7作品鑑賞!?

1ヶ月間のHulu(フールー)加入を終えての総括…ドラマ2作品、香港映画5作品、計7作品鑑賞!?

 

先月、映像化不可能と言われていた綾辻行人センセイの同名小説をドラマ化した「十角館の殺人」がHuluのオリジナルドラマとして配信開始になったので加入…もう何年も前、Fire TV Stickを購入直後に、Huluのお試し視聴をしたことがあったらしく、アカウントが残っていたので…今回はお試し視聴サービスは利用できず(泣)、ちゃんとお金を払って利用しました(当たり前だ!)。お目当てのドラマを見終わった後も、自分の入ってるアマプラでは見放題になっていない旧作香港映画なんかを見てたんだけど…後半は利用頻度が落ち、次回請求前に解約したよ。

 

結局、海外ものを含めたドラマ2作品、旧作香港映画5作品…7作品ほど鑑賞。そんなに多くの作品を見れたわけじゃないけど、まぁ、一番の目的である「十角館の殺人」を見れたし、ネトフリ(自分は広告なしのスタンダードでいつも契約している)なんかと比べると1か月の料金もちょっぴり安めだからまぁいいかと。ああそうだ、今思い出した…加入直後にサンライズが制作に参加した短編アニメ映画版(旧版)の「め組の大悟」を見たんだけどAmazonでまともなアフィ画像がなかったり、YouTubeに使えそうな動画がなかったので、感想書くのをやめたんだった。

 

正確には8作品見てました…まぁ、ブログで鑑賞記録が残してあるのは7作品なので、7作としておきます。ドラマの方は、両方とも複数エピソードなので、時間的には単発映画の何本分かにはなると思うけどね。気になる旧作香港映画も、まだ何本かマイリストに登録してあったんだけど…見ないまま、解約しちゃったな。最後にお薦めを2作品ほどピックアップしておきますが、やっぱり現段階ではHuluの独占配信の「十角館の殺人」と「ツイステッド・メタル シーズン1」ですね…再加入の予定はないが、「ツイステッド・メタル シーズン2」があったら入っちゃうかも?

 

 

日本ドラマ・海外ドラマ

 

十角館の殺人(2024年) 独占配信

ツイステッド・メタル シーズン1(2023年) 独占配信

 

 

香港映画

 

D&D 完全黙秘(1995年)

ファイアー・ドラゴン(1986年)

ガンメン 狼たちのバラッド(1988年)

サイキックSFX/魔界戦士(1985年)

傷だらけのメロディー(1986年)

 

 

加入したらこれを見よう、お薦め1:十角館の殺人(2024年)

 

 

今回の加入の一番の目的だった…ドラマ視聴前に30年ぶりくらいに、ちゃんと再読して挑んだので、原作を丁寧に、忠実に、そして大胆に映像化されているなとより実感できた。時代設定を小説と同じ1986年にしてあるなど…変に現代風アレンジをしていないところも好感が持てる。ちょっとわざとらしくないか?なんて思いつつも…ギリ成立しているあのトリック!原作を知ってる人ほど、きっと“騙されたフリをしてあげよう”と優しい気持ちになると思うよ、たぶん…そのくらい、まともな映像化作品にはなっています。よくここまで推理小説を忠実に映像化したよ。

 

 

加入したらこれを見よう、お薦め2:ツイステッド・メタル シーズン1(2023年)

 

 

原作はプレステのゲームらしいがプレイしたことはない…簡単に言うと流行りのポストアポカリプス、ディストピアものでして、何らかの原因で日常がすっかり様変わり、荒廃してしまった世界で、人間は必死に生きてるんだけれども、そんな荒んだ世界で…各地を飛び回り、依頼のあった荷物を届けるのを生業にする配達屋を主人公とした物語。「ゾンビランド」や「デッドプール」の製作陣が手掛けた作品ということで、いい感じにヤバくて下品。洋画、海外ドラマは基本字幕派だが…杉田智和、朴璐美、千葉繁という吹き替えキャストにつられて吹き替えで鑑賞した。

 

 

 

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