天空にそびえ立つマッターホルン、
その朝焼けに感動
夜明け前からテラスに出てずっと見ていました。
(寒くてダウン着用です)
空が白くなり始めると、頂上には淡い光
わ、わ、わぁ~
光はどんどん拡がって、
半分くらい赤くなるまで10分もかかりません。
そして朝陽が全体を照らす、感動の大パノラマ
窓からの全景、目に焼き付けておこう。
お天気は快晴
いよいよマッターホルンへリベンジします!
軽く朝食を食べて、ホテルをチェックアウト、
大きな荷物はホテルに預かってもらい、
そして予定通り、8時に出発です。
このホテルに泊まっていた日本人の方から
激励の言葉をいただき、元気100倍です
目的地はヘルンリ小屋、
まだ誰も足を踏み入れていないマッターホルンに
今日は私たちが一番に登り始めることになります。
ドキドキ&ワクワクでいっぱい
では、行ってきま~す
歩き始めてすぐ、ホテルの近くにあった湖、
白い建物は礼拝堂です。
しばらく行くと、ホテルとロープウェイ乗り場が
小さく見えました。
ホテルに残っているYさんに
「ここよ~~~見える~~~!?」
3人で手を振ってみました。
あとで聞いたら、しっかり見えたそうです
こっちからは全く見えないのに、どんな視力してんの
澄みきった空気の中、思いっきり深呼吸したら
身体の奥から元気が沸いてきます。
「こっち向いて~」
どこを撮っても夢の世界。
ゆっくり、ゆっくり歩いていたので、
こうしてワンちゃんにも抜かされてしまいました。
これが朝8時に出発した理由
亀さんのような私、そうしなければ戻ってこれないのです。
☆3年前はあやうく最終ロープウェイに取り残されるところだった。
実は大失敗したことがあります
お天気がいいのはホントによかったのだけど、
メッチャクチャ暑い
3年前がすごく寒かったので、今回はしっかり
冬用のパンツを買ったし、シャツも3枚着込んで、
リュックにはフリースとダウンまで詰め込んできました。
これがとんでもない誤算
ワンちゃんと一緒の2人の格好は真夏でしょ?
これが大正解
夫の頭に照りつける太陽 ギラギラ
太陽も応援してくれているに違いない、
そう思ったら暑さも有り難いものです
さあ、頑張って行こう!と、自分に言い聞かせ、
景色を楽しみながらイチ・ニ・イチ・ニ
ところどころにある休憩用の赤いベンチ。
これが最高に気持ちイイ~のだ。
「ベンチのある所まで頑張ろう!」
これがNさんとの合言葉でした
夫はiPhoneを見て笑ってる。
そう、こんな山の上でもWifiを使えるってすごいこと。
時々、顔を見せてくれるマッターホルン、
その姿がだんだん大きくなるにつれて
青空はその青さをどんどん増していきます。
そして大きな感動が押し寄せてきます
(・・・暑い陽ざしも押し寄せてくるけど)
疲れたら、リンゴをかじって元気回復!
(ホテルの朝食でいただいちゃいました、勝手に。)
うまいーーー
ところどころに危険地帯もあるから要注意です。
こうして見るとえらいところを登っているのね。
えっ、この道・・・崩れかけてるし~
こ、このハシゴの下は・・・断崖ですけど
よく見たら上も、今にも岩が落ちてきそうで恐ろしい~
大丈夫、1歩ずつ、1歩ずつ、歩いて行こう
何人もの人が私たちを追い抜いて行く・・・けど、
「負けないで、もう少し~」って応援歌が聞こえてきそう。
私たちは必死だと言うのに、
・・・この人は違いましたよ
夫ときたら、岩の上をピョンピョン飛び跳ねて、
「お~い!」なんて楽しんでいるけど、
気を抜いたらエライ目に会うぞ
だって、これ・・・見てよ・・・怖すぎる・・・でしょ
ヘルンリ小屋までの道のりは、
まさに「苦あれば、楽あり」の人生模様だな、こりゃ。
そんなことを考えながら歩いていたら、
この時、出会った人が3人の写真を撮ってくれて、
なんだかすごく元気づけられました
さあ、頑張って進もう・・・だけどね、
行けども、行けども、
こうして難関がやってきて、
思えばホノルルマラソンもそうだった。
そして・・・あの時も、Nさんと一緒だったような
そして今日も一緒に頑張っているNさん、
私たち、立派なアスリートであり山ガールよ
☆実はね・・・
Nさんは最初のベンチで休憩したら
戻ろうと考えていたらしいのですが、
なぜか頑張って歩き続けて・・・あなたは偉い
今や、こんな崖だか道だかわからない所も
へっちゃらになってしまって・・・あなたは素晴らしい
あとで聞いたら、初めての登山だって・・・まじ?
おまけにご主人には内緒で登ってるんだって
「もうちょいやで~」
先を行く夫の声が聞こえました。
いつも夫は前に行ったり後ろに行ったりしながら
ずっと励ましてくれました感謝してます
あっ、あっ、あっーーーーー
あれは、あの旗は・・・ヘルンリ小屋!?
ゴールはもうすぐ
だけど、この後が長かった、すごく長~く感じた
もうすぐ、あと少し、あと一息と自分に言い聞かせても
私の右足はもう限界で、1歩を踏み出すのも大変で、
う~~~頑張れ、ワタシ
この最後の10分、正直、ホントに苦しかったけど
ようやく、やっと、やっ~っと、
2人でゴーーーーール
うれしいーーーーー!!!
マッターホルンにリベンジ、その夢を叶えた瞬間です
幸せを感じる時って、『感謝』の気持ちが湧いてくる。
この時、それがよーくわかりました。
☆念のために書いておきますが・・・
シュバルツゼーからヘルンリ小屋までのコースは
季節さえ良ければ経験者でなくても登れます。
写真では苦しい場面ばかり目立ってますが、
それは私の運動能力がゼロだから、です
ワンちゃんもいたし、お孫さんと一緒のおじいちゃんも
楽しそうに歩いていました。
注)危険箇所があるのはホント、軽く見てはいけません。
と言うことで、
まずは、乾杯しなくっちゃね
つづく