春の歌 | 写真係り

写真係り

自分のこと、信じてみることにする。

 

 

重い足でぬかるむ道を来た

トゲのある藪をかき分けてきた

 

 

食べられそうな

全てを食べた

 

 

長いトンネルをくぐり抜けた時

見慣れない色に包まれていった

 

 

実はまだ

始まったとこだった

 

 

「どうでもいい」とか

そんな言葉で

汚れた心 いま放て

 

 

春の歌

愛と希望より前に響く

 

 

聞こえるか?

遠い空に映る君にも

 

 

平気な顔で

かなり無理してたこと

 

 

叫びたいのに

懸命に微笑んだこと

 

 

朝の光りに

さらされていく

 

 

忘れかけた

本当は忘れたくない

きみの名をなぞる

 

 

春の歌

愛も希望もつくりはじめる

 

 

さえぎるな何処までも続く

この道を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あたたかい春の陽射しが

とても暖かくてきらきら眩しくて

 

きっと、遠い空の君が微笑んで

僕たちに届けてくれたんだっておもった。

 

そう思ったら

張りつめていた心が

嘘みたいにほどけていって

 

そしたら何だか涙があふれて

ぬぐってもぬぐっても駄目でさ

いい歳した男が、情けないよな。

 

頼りない僕のことだから

君も心配だったろ?

 

でも、あいつは頑張ったよ

志望校にもちゃんと合格したんだ。

僕は見守ることしかできなくて

笑っちゃうくらいダメな父親でした。

 

でもやっと、

やっと春が来たんだなって

 

 

 

ありがとう。