重い足でぬかるむ道を来た
トゲのある藪をかき分けてきた
食べられそうな
全てを食べた
長いトンネルをくぐり抜けた時
見慣れない色に包まれていった
実はまだ
始まったとこだった
「どうでもいい」とか
そんな言葉で
汚れた心 いま放て
春の歌
愛と希望より前に響く
聞こえるか?
遠い空に映る君にも
平気な顔で
かなり無理してたこと
叫びたいのに
懸命に微笑んだこと
朝の光りに
さらされていく
忘れかけた
本当は忘れたくない
きみの名をなぞる
春の歌
愛も希望もつくりはじめる
さえぎるな何処までも続く
この道を
・
・
あたたかい春の陽射しが
とても暖かくてきらきら眩しくて
きっと、遠い空の君が微笑んで
僕たちに届けてくれたんだっておもった。
そう思ったら
張りつめていた心が
嘘みたいにほどけていって
そしたら何だか涙があふれて
ぬぐってもぬぐっても駄目でさ
いい歳した男が、情けないよな。
頼りない僕のことだから
君も心配だったろ?
でも、あいつは頑張ったよ
志望校にもちゃんと合格したんだ。
僕は見守ることしかできなくて
笑っちゃうくらいダメな父親でした。
でもやっと、
やっと春が来たんだなって
・
・
ありがとう。